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御曹司の俺が正体を隠してレンタル彼氏を試したら、まんまと本気になった話
御曹司の俺が正体を隠してレンタル彼氏を試したら、まんまと本気になった話
ผู้แต่ง: るな

初めてのレンタル彼氏

ผู้เขียน: るな
last update วันที่เผยแพร่: 2026-08-04 14:20:25

俺は恋愛を知らないまま、あと2週間で20歳の誕生日を迎えようとしている。けれど、相手を探す術がない。俺の恋愛対象は男性だ。このことは、誰にも話していない。いや、話せる状況ではない。俺はいつも自分を偽って生きてきた。

なぜなら、俺は日本を代表する大企業の御曹司だからだ。一人息子の俺が、女性に興味がないとは口が裂けても言えない。俺には後継者を残す義務と責任がある。俺は、幼い頃から人の上に立つ者としてありとあらゆる教育を叩き込まれてきた。厳格な父親は俺に常にトップであれと言い聞かせた。俺も父親の期待にこたえようと必死だった。

だが、ある時、俺は気づいたのだ。俺には何もないと。父親の敷いたレールの上を歩いてきただけの俺は、自分の意思を持たない空っぽな人間になっていた。その事が無性に怖かった。だから、俺は狭い鳥籠から逃げ出した。父親を説得し、大学卒業後は家業を継ぐことを条件に、4年間の自由を得た。

そして俺は一人暮らしを始めた。学費以外の援助は一切無い。これも自由を得るための条件だった。実家の風呂場ほどの広さのワンルームを借りた俺は、最低限の荷物だけを持って家を出た。

一人暮らしを始めて、俺がいかに甘やかされていたかを実感した。ここには、お手伝いさんも居なければ、運転手も居ない。自分で食事を作り、掃除と洗濯をする。移動手段にはバスか電車を使う。

今までの俺の当たり前の日常は、常識では通用しないことを知った。そして、一番の問題は金だ。一人暮らしを始める時、父親はクレジットカードを没収した。金を稼がなくては家賃も払えない。俺は生まれて初めて労働をした。生きていくためには働かなくてはならない。父親は俺が根を上げると思ったのかもしれない。しかし、自分で選んだ以上、この自由の代償は払うと心に決めていた。

そして、学生生活では年相応な男子大学生を演じた。ブランド物の服を着こなす俺はそこには居ない。生まれて初めてスウェットを着て外を歩いた。同級生にも俺の正体を悟られないように、明るい俺を演じた。

ここでの俺は、大企業の御曹司ではなく、ただの男子大学生なのだ。今まで、俺に近づいてきた者で、俺自身を見てくれた人は居なかった。彼らの目的は俺の金とコネだ。俺はそんな人間関係に嫌気がさしていた。だから俺は、華やかな大学生活なんて1ミリも望んでいないのだ。

だが、やはり寂しい夜はある。俺の一日は大学とアルバイト先の往復で終わる。夜遅く帰宅し、テレビを観ながら、コンビニ弁当を食べる日々。俺は他愛ないことを、気兼ねなく話せる相手が欲しかった。俺の人生でそんな相手は一人も居なかった。

俺はいつものようにSNSの投稿を何気なく見ながら、気に入った投稿にいいねをつけた。そうしていると、あるひとつの広告が目に飛び込んできた。

『レンタル彼氏貸します』

俺はいつもなら素通りする広告に目を奪われた。20歳の誕生日をひとりで過ごすなんてごめんだ。嘘でもいい。一日だけ、理想の相手と過ごしても許されるのではないか?俺の自由は期限付きだ。だからこそ、今しかできないことをやろう。こうして俺は未知の世界の扉を開いた。

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