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第60話

Author: 甘寧
last update Last Updated: 2025-12-11 16:00:00

煌と付き合い始めたが、いつも通りに毎日が過ぎて行った。

変った事と言えば……

「行ってくる」

「行ってらっしゃい。またあとでね」

「ああ。……柚」

「ん?」

チュッ

「――ッ!!」

「じゃあ、先に行くな」

送り出す時に必ずキスをしてくるようになったくらい。

(もう……)

火照る顔を誤魔化すように手であおいだ。元々甘やかしだったが、付き合うようになってから加速している気がする。嫌とかそう言うんじゃないけど、心臓に悪い。

「――ん?」

リビングへ行くと、ニヤニヤしている結花と目が合った。

「ラブラブですねぇ」

「……」

結花には頃合いを見て伝えるつもりだったのに、いつの間にか煌が伝えてしまっていた。それからと言うもの生暖かい目で見つめてくる。

「でもさ、本当にいいの?」

「何が?」

洗い物をしていると、思い詰めたような顔で問いかけてきた。

「煌君のこと」

「え?結花は嫌?」

「そういうんじゃいよ。ママの気持ち」

そう言われ、動いていた手が止まった。

「煌君は昔から一緒だったし、なんならパパだと思ってた人だから」

「そうね」

「でも、奏先生は?」

ドキッと胸が鳴った。

「ママさ、気づいてないかもしれないけど、奏先生を見る目すごく優しかったよ?」

「え」

「だから、ママが好きなの先生なんだって思ってた」

「……」

「煌君とは違う。最近のママ、凄く苦しそうに笑ってる」

結花は眉を下げて心配そうに私を見ている。こんな小さな子に心配されて……私は何をしているんだろう。

「……奏先生とこの間会ったの」

「え
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ウサコッツ
また奏傷つけるんなら 会わないでメールで話せばって感じる
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