Beranda / BL / 恋わずらいの小児科医、ハレンチな駄犬に執着されています / 繋がり届く思い~一緒に島へ~(周防目線)

Share

繋がり届く思い~一緒に島へ~(周防目線)

Penulis: 相沢蒼依
last update Tanggal publikasi: 2026-10-09 08:19:12

「うっ、タケシ先生ぃいぃ~……」

フェリーから降り立った途端に、両目を潤ませた歩が走り寄ってきて、ぎゅっと体にしがみついた。たった一晩離れていただけなのに、どうしたっていうんだ? もしかして、想像以上に親父に叱られたんだろうか?

「なんだ、そんな変な顔して」

「変って言うなよ。俺がすっげぇ心配してたっていうのに、スマホの電源ずっと落したままでいたのは、どこの誰だよ?」

――ああ、そのことか。

「電源落すに決まってるだろ、病院の中にいるんだから」

「その病院の中で何かあったら、どうやって助けを呼ぶんだよ?」

「助けを呼ぶような場面は、全然なかったって」

「……御堂って先輩に、襲われなかった?」

「うっ……(・ ̄Д ̄;;)」

歩の言葉に思わず視線を逸らして息を飲んだら、潤ませていた瞳をキッと釣り上げ、いきなり俺の体をくんくんと嗅ぎまくる。

「おいおい、麻薬探知犬ならぬ浮気探知犬か、お前は……」

「誰がそれを、させてるんだっちゅーの」

「安心しろ。ただ一瞬だけ唇が触れただけだか――」

言うや否や顔を寄せて唇を奪おうとするなんて、何を考えてんだ! 迫ってきた顔に迷うこと
Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi
Bab Terkunci

Bab terbaru

  • 恋わずらいの小児科医、ハレンチな駄犬に執着されています   繋がり届く思い~一緒に島へ~(周防目線)

    「うっ、タケシ先生ぃいぃ~……」 フェリーから降り立った途端に、両目を潤ませた歩が走り寄ってきて、ぎゅっと体にしがみついた。たった一晩離れていただけなのに、どうしたっていうんだ? もしかして、想像以上に親父に叱られたんだろうか?「なんだ、そんな変な顔して」 「変って言うなよ。俺がすっげぇ心配してたっていうのに、スマホの電源ずっと落したままでいたのは、どこの誰だよ?」 ――ああ、そのことか。「電源落すに決まってるだろ、病院の中にいるんだから」 「その病院の中で何かあったら、どうやって助けを呼ぶんだよ?」 「助けを呼ぶような場面は、全然なかったって」 「……御堂って先輩に、襲われなかった?」 「うっ……(・ ̄Д ̄;;)」 歩の言葉に思わず視線を逸らして息を飲んだら、潤ませていた瞳をキッと釣り上げ、いきなり俺の体をくんくんと嗅ぎまくる。「おいおい、麻薬探知犬ならぬ浮気探知犬か、お前は……」 「誰がそれを、させてるんだっちゅーの」 「安心しろ。ただ一瞬だけ唇が触れただけだか――」 言うや否や顔を寄せて唇を奪おうとするなんて、何を考えてんだ! 迫ってきた顔に迷うことなく、パンチをお見舞いしてやる。 ゚・゚*・(゚O゚(☆○=(・`◇´*)o「あだっっ!!」 「人目があるところで、何をやらかすんだ、このバカ犬が! 場所をわきまえろ」 「ううっ、容赦ねぇよぉ……」 顔面を押さえ痛そうにしつつ、口角がちゃっかり上がっているのは、もしかしてマゾなのか!?「安心しろ。今の倍の力を入れて、御堂先輩に仕返ししてやってるから」 「ひいぃっ……。ソイツ、生きてるのかよ?」 「大丈夫だ。あの人は叩かれ慣れているから。そういう人生を歩んでる、バカな男さ」 両腕を組んで歩を見上げてやると、神妙な表情を浮かべる。ま、ある意味コイツも似たようなことをしていたから、同病相憐れむってトコなのかもな。「本当に、キスされただけで終わったのか?」 「そういや、尻も触られたっけか。あれはいつものことだから――って、あのなぁ……」 いきなりしゃがみ込んで、両手を使って払うように尻を触ってくれるとか、何をやってんだか。 呆れた視線で見下ろしてやっても、何のその。使命感に燃える看護師のように、俺を仰ぎ見た。「他には、何かされた?」 「もう大丈夫だって。帰り

  • 恋わずらいの小児科医、ハレンチな駄犬に執着されています   揺るがぬキモチ~一緒に島へ~(歩目線)

    ああ、もうタケシ先生―― 電話にメール、スマホのアプリ機能を使い、必死こいて連絡しまくったのだが、捕まる気配すらない状態に、胸がざわざわしまくった。 目の前にいたお父さんは席を立って、背後にある家電で誰かと話している最中。『君たちが――』や『そうか……』など、ちょっと気になるような会話を展開しているみたいだったけど、それよりも俺はタケシ先生が今、どこで何をしているのかが気になって仕方なかった。「どぉしよう……今頃タケシ先生を拉致して、何かで縛り上げた挙句に、あんなことやこんなことを、ウヒヒとか言いながら励んでいたりしたら」 タケシ先生が泣きボクロを涙で滲ませ、御堂ってヤツを睨んだりしたら、行為に余計、拍車がかかるって!「うがーっ! もう俺ダメだ。狂ってしまいたい……何も想像したくないって」 送ったメッセージは既読にすらならなくて、そのまんまの状態――どうして見てくれないんだよ。(もしかして、見られない状況に追い込まれているとか!?)「王領寺くん、食事の用意が出来たから、隣の和室にどうぞ」 無言を貫くスマホの画面をため息をついて見つめたとき、台所にいたお母さんが声をかけてくれた。「あ、はい。ありがとうございます……」 言いながら、スマホをテーブルの上に置く。夕飯の最中に、チラチラと画面を見る気がした。そんな失礼なことをしそうだったから、あえて置いていくことにしたのだけれど。「ううっ……後ろ髪を引かれるって、このことなんだな。辛すぎるよ、タケシ先生」 振り切るように立ち上がり、両手をぎゅっと握りしめ、身を翻すように隣の部屋に足を進める。暗い気持ちを引きずりながら、ふと顔を上げたら。「うぁ……」 目に飛び込んできたのは、大きなお皿に盛られた美味しそうな刺身やら、熱々の揚げ物やその他いろんな物が、テーブルの上に所狭しと並べられている状態だった。 おいおい、これを3人で食うのかよ――? 顔を引きつらせてその場に立ち尽くした俺に、お母さんが背後から手をかけて、テーブルの真ん中に座らせてくれた。 目の前には、勿論お父さんの姿が……視線のやり場が正直なところ辛い。「たくさん食べてね、王領寺くん」 「おい、ビール!」 「はいはい、ちょっと待っててくださいね」 俺との対応を反比例させながら、お母さんがビール瓶を持ってきた。「あのっ、俺

  • 恋わずらいの小児科医、ハレンチな駄犬に執着されています   揺るがぬキモチ~一緒に島へ~(周防目線)

    歩の生存確認と親父への事後報告をし、スマホの電源を落した。勘のいいアイツのことだ、俺のちょっとした言い回しで違和感を感じ、リダイヤルしてくるに違いない。 今頃、御堂先輩のことを親父に訊ねてる最中かもな。「厄介ごとは、自分で上手く回避出来るのにさ。心配性だから」 わーわー騒ぐ、歩の顔をぼんやりと思い出し、通話OKの待合所から、出ようとしたときだった。「イケメン周防発見! 島にいる、お父さんに連絡したのか?」 わざわざ2階下のフロアで電話したというのに、目敏く見つけてくれる、この人の捜索能力が恨めしいかも。「御堂先輩、お疲れ様です。康弘くん大丈夫ですか?」 スマホをポケットに仕舞いながら言ってやると、いきなり頭をグチャグチャと撫でられた。「おい、こら! 質問してるのに質問で返すなよ。相変わらず生意気だな、周防は」 御堂先輩の声や口調は、どこか桃瀬と似ているところがあって、研修医だった頃は、時々ときめいていたのだけれど。(今は、ウザさしか感じない――)「はいはい、スミマセンでした! 仰るとおり、親父に電話で報告しておりましたっ。康弘くんの容態は、どうなんですか?」 「うっわー……可愛げのない言い方。そこが周防の魅力なんだが」「御堂先輩こそ、変わりませんね。さりげなくお尻触るの、やめてください。俺、男ですけど!」 歩がやったなら、間違いなく張り手の刑に処すところだ。「康弘くんならさっき目を覚まして、お母さんに謝っていたよ、ゴメンなさいって。若くて綺麗なお母さん、涙を流して許していたが」 「その若くて綺麗なお母さんにも、絶対に手を出さないでくださいよ。御堂先輩のことを紹介した、俺の責任問題になるんですから」 ヘリの中で病院の名前を聞き、おぼろげながらだったけど、御堂先輩のことを思い出してしまった。毎年送られていた、転勤先を知らせるハガキのせいで。『安心してください、康弘くんは大丈夫です。俺を指導してくれた、優秀な先輩のいる病院なんですよ』 なぁんて言ってしまった手前、その優秀な先輩がお母さんに手を出してしまった場合、俺のせいになってしまう。 腰に手を当てて少しだけ背の高い御堂先輩を睨むと、太目の眉を逆ヘノ字にして、困ったなぁと呟く。「周防がかまってくれたら、お母さんには手を出さない」 何の取引なんだよ、これは……呆れた。「んも

  • 恋わずらいの小児科医、ハレンチな駄犬に執着されています   伝えたい想い~一緒に島へ~(歩目線)2

    *** ああ、身の置き場がねぇよ・・・・・ 夏だけど、夕方から島の温度が一気に下がるとタケシ先生に聞いていたので、持ってきていた長袖のシャツを着て、リビングのソファの隅っこに座っていたら、お母さんがわざわざ、あったかいお茶を出してくれた。「あ、有難うございますっ」 「いいのよ。お代わり、遠慮なく言ってちょうだいね」 ふわりと微笑んで、持っていたお盆を抱きしめながら、そそくさとキッチンに消えてしまう背中に聞こえるような、大きな咳払いをしたお父さん。「あら、お父さん。なにか?」 「俺にも茶をくれ」 「アナタ暇でしょ。ご自分で煎れて下さい」 「な、なにっ!?」 「晩ご飯の支度で忙しいのよ」 「あのっ、良ければ俺のお茶どうぞ! それと晩ご飯の支度、お手伝いしますけど……」 目の前のソファに座るお父さんにずいっとお茶を差し出しつつ、慌てて立ち上がり、腕まくりすべく袖に手をかけた。「ふんっ、客のお茶に手をつけるワケなかろう!」 「そうよ。王領寺くんはお客様なんだから、ゆっくりしなきゃダメ!」 お母さんが戻って来て俺の両肩に手を置き、無理やりソファに戻してくれる始末。しかもテーブルの上には、お父さんに渡したお茶がしっかりと返却されていた。 わいわい楽しそうに? 何かを言い合いながらキッチンに消えていく、ご両親の姿を見つつ、コッソリため息をつく。 なにかしたくても何もすることがないとか、手持ち無沙汰にも程があるっちゅーの! どうしたもんかなぁと、淹れてくれたお茶に手を伸ばしかけた瞬間、テーブルに置いてあったスマホが軽やかなメロディを奏でる。この着信音はタケシ先生からだ! んもぅ、天の助けとしか思えねぇよ(涙)「もっ、もしもし!」 『出るの早っ。どうしたんだよ』 「そっちこそ、電話してくるの早いじゃん。患者さん、大丈夫なのかよ?」 苦笑いしながら喋るタケシ先生の声に、つい文句を言ってしまった。『俺の役目は、無事に病院に送り届けるだけだからな。あとは現場にいる、医療スタッフがやってくれるし。親父、そこにいるだろ?』 その言葉にキッチンに行ったお父さんを呼ぼうとしたら、いつの間にか目の前のソファに座っているだけじゃなく、恨めしそうに俺のことをじぃっと見つめていて――「ひっ!」 『歩?』 「あっと、い、その……スピーカーにするわ」

  • 恋わずらいの小児科医、ハレンチな駄犬に執着されています   伝えたい想い~一緒に島へ~(歩目線)

    タケシ先生を乗せたヘリが青空の遠く彼方に消えて行くのを見送っていたら、お父さんに戻るぞと声をかけられた。「あ、はい……」 ちょっとだけビビリながら、足取り重くついて行く。タケシ先生がいない家に俺ひとりとか、どうすりゃいいんだって感じ。「周防先生、いいですね!」 唐突にかけられた言葉に、なんだろうと思って振り返ると、唇を綻ばせた井上さんが、瞳を細めて俺たちを見ていた。「なにがだね?」 んもぅ、不機嫌そうなお父さんの声色が何気に怖すぎて、口を開けねぇよ。井上さん、よく普通に喋っていられるな。「息子がもうひとり、できたように見えるなって。そういう考えも、悪くはないでしょう?」 その言葉にお父さんは後ろにいる俺の顔を、これでもかとイヤそうな表情を浮かべ、じっと見つめた。 だけど井上さんが言ってくれた考えは、ちょっぴり嬉しかった。タケシ先生が長男で、年の離れた俺が弟――実際は恋人だけど普段のやり取りは、兄弟に見えなくはないもんな。 そんなことを思い出して、つい。「・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・・・オトウサン」 「おとうさんっ!?」 コッソリと呟いたのに聞き漏らさないところが、タケシ先生のお父さんというか……「ヒッ、すみません! 周防先生!!」 腰に手を当てて怒るその姿は、まんまタケシ先生にソックリ。間違って抱きついたら、もっと叱られるんだろうなと内心苦笑いしながら、頭をペコペコ下げた。「ぞんざいに扱ったら、息子さんに叱られますよ」 クスクス笑って指摘する井上さんに、お父さんはますます憤慨してやれやれと溢した。「ふん、これも躾のうちだ。まったく全然、躾がなっていないじゃないか。あのバカ息子め!」 「ぅ、すみません、すみませんっ!」 そこんとこ俺の態度が悪いって、しっかりわかってます。いつも反省しまくっているんだけど。「あまり苛めたら、嫌われてしまいますよ。周防先生」 「嫌われて結構だ、放っておいてくれ」 「どんなことを言われても、嫌ったりしません。むしろ大好きです、お父さんっ!」 ぷいっと顔を横に背けたお父さんに、両拳をぎゅっと握りしめ、思い切って大きな声で言ってみた。 俺の大事な人――タケシ先生もタケシ先生のご両親も、みんな大好きなんだ。そのキモチを知ってほしかったから力説してみたら、お父さんがぶわっと顔を赤らめ、視線

  • 恋わずらいの小児科医、ハレンチな駄犬に執着されています   伝えたい想い~一緒に島へ~(周防目線)

    小学校の校門を通ったら、親父たちは既にグラウンドにスタンバイしていた。不安げにしている歩の顔が、一番最初に目に留まる。 あんな表情をしているということは、何かヘマやらかして、親父にこっぴどく叱られたんじゃないだろうか―― そんなことを考えながら、彼らの前に辿り着いた。「武っ」 第一声、何て声をかけようか考えあぐねていたら、向こうから、大きな声でかけられてしまい、うっと言葉を飲み込むしかない。(ああ、何から話そうか――とりあえず見たまま、言葉にしてみようっと)「あ、その……いろいろ用意してくれてありがと。氷嚢とか、すっごく助かるわ」 「低体温療法だと聞いたからな、当然だろ。容態はどうなんだ?」 用意されたストレッチャーに患者を乗せたら、反対側から手を出してきて、氷嚢を冷やしたいポイントに、てきぱき置いてくれた。 負けじと俺も、反対側の体を冷やしてやる。「意識レベルが300ってトコ。心肺蘇生法で心拍も再開して、呼吸は水を吐き出したあと、咳き込んでくれたお陰で再開したんだ」 「ということは、あまり水を飲んでいないな?」 「ああ、水に浸かって早々意識を失ったみたい。だから目を覚まさないんだと思う」 「井上さん、康弘はどんな状況だったんだね?」 最後の氷嚢を当て終え、離れた所にいる彼に問い質した親父。井上さんの傍にはいつの間にか千秋くんやお母さんがいて、心配そうな表情を浮かべ、俺たちを眺めていた。「俺が岩穴の中に入ったら、水の底に浮かんでいて。潜ってみたら、左足が岩に挟まってました。こう、両手を挙げて昆布みたいに漂って、プカプカしている状態というか」 言いながら両手を挙げて体を揺らし、見たままを表現してくれた姿に苦笑してしまった。 肺が浮き袋になったから、その場に浮いていたみたいだな。本来なら流されるところだったのに、足が岩に挟まっていたお陰で留まることができたんだ。 目の前にいる親父を見たら、同じことを考えていたのだろう。分かったような表情を浮かべ、何度か頷く。「なるほどね。だから水を飲んでいなかったんだ。納得……それよりもヘリは、あとどれくらいで来る?」 「もう間もなく到着だ。お前、乗っていくんだって?」 腕時計を見た視線をすっと遠くに飛ばした。視線の先にいたのは、ちょっと怯えた顔した歩。 さっきから何で、あんな顔をしている

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status