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第166話

Penulis: 結奈々
そう言って、グラスの酒を一気に飲み干した。

彩乃が軽く褒める。「黒田部長、いけるね」

張り詰めていた空気が少しほぐれた。

黒田部長も、絵理とのさっきの小さな衝突はすっかり気にしていない様子だ。「やめてくれよ、その言い方。たかが一杯で『いける』って?」

「問題から目をそらさずに向き合って解決する、その度量を褒めてるの」彩乃ははっきりと言い、グラスを持ち上げて彼と軽く合わせた。「それだけで、乾杯する価値はあるでしょ」

その一言で、場の空気はまた一気に温まった。

自分をかばってくれる人たちを見て、柚香の胸にはいろんな感情がよぎる。

そしてこの瞬間、幼い頃から何不自由なく育ち、母に大切に守られ、その後は遥真に大事にされてきた自分が、人付き合いや社会での立ち回りという面で、彩乃たちに遠く及ばないことをはっきりと思い知らされた。

学ばなきゃいけないことが、まだまだ多すぎる。

「黒田部長の言うこと、気にしないで」彩乃はみんなと一通り飲んだあと、柚香の隣に寄って小声で言った。「あの人、ああいう口の悪さだから」

「ありがとう」柚香は本心から言った。

「お礼なんていいって」彩乃は彼女
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