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第11話

Auteur: 酔夫人
last update Date de publication: 2026-02-18 11:00:01
「ちょっと待て」

混乱する頭を整頓するため、ルシアンはアリアに待ったをかけた。

ルシアンの制止に、何かを言おうとして開いていた口をアリアが閉じる。

(素直だな)

視線を少し外して、ルシアンの要求通り『待つ』姿勢のアリアにルシアンは新鮮な驚きを覚えた。

ルシアンにとって、レオンハルトのような一部を除き、貴族とは話しをよく聞かない相手だった。

特に、ルシアンの元にやってくる貴族令嬢たちは話を聞かない。

ルシアンとて、丁度よく性欲が発散できると言っても、鬼畜生ではない。

関係を持っても、結婚という形で責任をとる気はないと伝える気でいる。

だから「待て」というのだが、彼女たちはルシアンを落とすという目標に焦っているため、ルシアンの話を聞かずに襲い掛かってくることが多い。

ただ、貴族令嬢側にも事情はある。

ルシアンにとっては彼女たちの夜這いの目的は「貴族の地位を失いたくないため」という認識である。

確かに、これも間違いではない。

ルシアンの思っている通り、彼女たちはルシアンの貴族籍が欲しくて魔塔にやってくる。

彼女たちはルシアンの容姿も知らずに魔塔に来る。

目的は貴族籍なので、醜くてもいいという
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