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第14話

Author: 酔夫人
last update publish date: 2026-02-27 11:08:36

「それでは……私はどうなるのです?」

不安と期待が入り混じったマリアの目だったが、セドリックは気づかない。

「聖女がこようと関係ない。私はお前を手放さない」

「それなら……」

マリアの表情がほどける。

マリアも最初から正妃の座は狙ってなどいなかった。

男爵令嬢では、側室である皇妃すらも難しいと分かっていたから。

「私を、皇……」

「お前はずっと私の恋人だ」

当たり前のように、さらりと言ったセドリックの言葉に、マリアの顔が強張った。

「いまと何も、変わらない」

王家の血を絶やさぬためにも、王太子には複数の女がいて当然。

正妃がいても、他に幾人の愛人を持っても何も問題はない。

それが王族の在り方だとセドリックは、そう信じていた。

「ほら、もう……無駄話はお終いだ」

セドリックはマリアの耳元でそう囁くと、マリアの脚に手をかける。

マリアは微笑み、セドリックの胸に顔を埋めた。

(女を堕とすなんて簡単。清楚がどうした、清楚な女ほど堕とす楽しみがある)

セドリックはくすりと笑う。

神の娘が自分に縋る姿を想像し、セドリックの中に妙な愉悦が込み上げる。

(辺境育ちの娘。王都の煌びやかな世界に触れれば
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