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第103話……教国の天秤

last update Tanggal publikasi: 2026-08-02 12:38:50

 ユリウス率いる新帝国軍が惑星アクアを攻めあぐねていた頃。

 カスパル大公派の派遣した使節団は、ルドミラ教国領の中枢へ到達していた。

 使者を乗せた外交船は、教国の首都星ヒンデンブルクへ入域すると、管制局から送られてくる誘導信号に従い、大気圏へ降下した。

 眼下に広がるのは、緑豊かな大地と、幾つもの尖塔を持つ白亜の都市であった。

 その中核都市ニデルの中央には、巨大な大聖堂がそびえている。

 宗教施設であると同時に、教国政府の中枢でもある建物だ。

 外交船が宇宙港へ着陸すると、白を基調とした礼装姿の官吏たちが使節団を出迎えた。

「ご使者様、こちらへお進みください」

 使者は教国側の案内役に従い、宇宙港から専用車両へ乗り込んだ。

 車両は、巡礼者や商人でにぎわう大通りを抜け、大聖堂へ向かう。

 建物の正面には聖人たちの巨大な彫像が並び、その足元では武装した衛兵が厳重な警備に当たっていた。

 使者は幾つもの検問を通過し、やがて奥深くにある謁見室へ案内された。

「ご使者殿。遠路はるばる、ご苦労である」

 使者を迎えたのは、エロー枢機卿であった。

 彼は古代帝国の知識や遺物にも通じた
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