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第143話

Author: フカモリ
……

翌日の夜。

九時過ぎ。シャワーを浴びて、真琴が洗濯物を畳んでいると、寝室のドアが開いた。

振り返ると、信行が帰ってきたのが見えた。

真琴は少し驚いた。

昨日、離婚の話をしたばかりだ。もうこの部屋には帰ってこないものだと思っていた。

驚きを隠し、服を手にしたまま、何事もなかったかのように報告する。

「お義母様が今日の午後いらして、たくさんの物を置いていかれました」

口には出さなかったが、美雲が持ってきたのは滋養強壮の品々で、その多くは信行のためのものだった。彼女はまだ、二人の子作りを応援している。

その報告に、信行は「ああ」と短く応えただけだ。

真琴はそれ以上何も言わず、視線を戻して服を畳み続けた。

静まり返った部屋。間接照明が、空間を温かく切り取っている。信行は真琴の働く姿を見て、昔を思い出した。

昔、彼女が自分の部屋に遊びに来て、甲斐甲斐しく片付けや洗濯をしてくれていた頃。

全ては……あの頃と何も変わっていないかのようだ。

ふと、疲れが押し寄せる。

信行は真琴の後ろに歩み寄り、両手を上げて後ろから彼女を抱きしめた。

真琴の体が強張り、服を畳む手が
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