Share

第59話:繁殖期

Penulis: 大正
last update Tanggal publikasi: 2026-06-10 07:00:16

 血抜きが終わり、血がほとんど出なくなったところで、三匹のミニボアは無事にアイテムボックスの中に収納され、新しい獲物を探しに出かける。といってもその辺にいっぱいいるので、探しながら次のミニボア、次のミニボア、と見渡す限りにミニボアがいる。

 繁殖期というのは間違いないらしいが、実際につがいになってミニボアが生まれるなら、親である大きなミニボア? がいるはずなので、その辺を聞いてみることにしようか。

「なあイアンちゃん、ミニボアの繁殖期なのはわかったけど、ミニボアはどうやって生まれるんだ? 」

「それはですね、ミニボアの親であるワイルドボアという大きめのモンスターがいるのです。そのワイルドボアがつがいになると、周辺にミニボアが自然発生する仕組みになっているのです。人間や私たちと違って自然発生する仕組みはいまだ謎に包まれているのですが、そういうことになっている、とだけ覚えておけば混乱しなくて済むと思うのです」

 なるほど、大人の都合、という奴だろう。ゲーム的、とでもいえばいいのか。過程はともかく結果としてミニボアが増えて、それを

Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi
Bab Terkunci

Bab terbaru

  • 有給休暇は異世界で   第162話:報連相・1

     カウンターへ行く前に、今度はモンスターの査定を行う。ゴブリン二匹分だけだが、金になるならこれもちゃんとした収入。それに、あんまりアイテムボックスに入れておきたいものでもない。 査定カウンターにゴブリンの耳を持っていき、渡す。「ゴブリンの耳ですね……これをどこで? 」 査定嬢の目がぎらつく。ゴブリンがすぐそばに繁殖しているというなら大ごとだろうし、そうでなくても街の近くにいたという話だけでも大事なことだろう。「西門から南西に30分ほど行ったところでゴブリンが最低3匹はいることは確認しています。その内の2匹の分ですね」「残りの1匹はどうされたんですか? 」「こちらを警戒して罠を張ってる可能性があったので、下手に会敵したり戦闘をしないうちに撤退してきました。できるだけ警戒して帰ってきましたが、付いてくる様子はなかったので気づかれなかった可能性のほうが高いですね」「なるほど。その話、帰ってきてから誰かにしましたか? 」 査定嬢が更に確認を重ねてくる。報告はしたか、ということだろう。「ここで話しているのが最初です。誰に報告したらいいのかもわからない新人なので、専門の部署があるならそこへ相談しに行くのですが」「わかりました……と、カウンターで支払いを受ける際にこれをついでに渡してください。担当部署への引継ぎのサインになります。細かいお話はそちらでお願いします」 査定嬢からは耳二つ分の査定金額が記された査定結果書をもらう。 ゴブリン 2 どうやら、シールドゴブリンと普通のゴブリンに差はないらしい。いくらになるかは受け取るまで分からないってところだな。まあ、ダンジョンのモンスターより安いということはないだろう。 カウンターへ行って薬草の査定結果を渡す。カウンターでは薬草査定結果を確認して、銀貨7枚と大銅貨1枚を渡される。これで今日の稼ぎは銀貨9枚と大銅貨1枚となった。最近の稼ぎからすれば多くはないが、7日分の宿泊代金と考えれば安いものだ。 ゴブリンの左耳はどうやら一匹当たり銅貨5枚と

  • 有給休暇は異世界で   第161話:ゴブリンの巣?

     ここまでで出てきたゴブリンは二匹。そもそも偶然ゴブリンが出現した、という可能性はまだ否定できない。初心者冒険者がゴブリン二匹と出会ったからと言ってそれを元に巣ができたかもしれない、と引き返してくるのはありがちかもしれない。 だからといって、このまま次のゴブリンを探して彷徨ってる間にゴブリンの計略にはまって囲まれて……という可能性もある。ここは深追いせずに、薬草採取のついでにゴブリンを探す、という方向を続けているほうが良いな。 もうちょっと街に近い位置にまで戻ってアライ草を探す。そして、そこでゴブリンがもう一匹出てきたら、これはゴブリンが街の近くで繁殖している可能性が高い、と冒険者ギルドに報告する流れのほうが良いだろう。 こっちは二人しかいないんだ、集団戦に持ち込まれたらあっという間にのされてしまうだろう。いくら剣聖だとしても、ゴブリンが十数匹、数十匹と現れてくるような状況では限界もある。まだ剣聖としてのレベルが高いとは言えないセルフィでは手に余るだろう。 そして、ゴブリンによって攫われてあーんなことやこーんなことに……うむ、許せん。ゴブリンはすべて殲滅しなければならないな。そのためにはきちんとした手順を踏まないといけない。 俺とセルフィの力をもってすればゴブリンなどたかが低級モンスター……と言い切れるほど腕に自信があるわけでもない。世の中の流れや手順、ルールにはできるだけ従うべきである。 もしも、ここで討伐をしなかったり巣を放置したせいで少なからず損害が出るんだとしても、街の西側なら何もないし、あえて言うなら採石場があるのみ。 ゴブリンが石に興味を示すとは思えないので、ゴブリンがより繁殖してから襲ってくるか、通りかかる民衆を襲うのがせいぜいだろう。 その前に短期決戦でゴブリン退治をする、というほうが期待に応えることができるだろう。その為には報連相、無理に自分たちだけで解決しようとせず、冒険者ギルドに報告する。 そして、俺たちより使える安全なパーティーが偵察を行い、ゴブリンの巣を発見して駆除の流れをきちんと作ってもらうほうが大切だ。

  • 有給休暇は異世界で   第160話:アライが悪いよ、アライが

     西門にたどり着き、外に出る。出るときに衛兵がいつも通り話しかけてきた。「冒険者が西門に用事があるのか? 」「薬草を採りに行くんですよ。西門からのほうが近くて」「そうか、夜の鐘には遅れないようにな」 納得したらしく、そのまま見送ってくれた。ちゃんと仕事をしていてえらい。そのまま西門から南西方向に道を外れて、採石場とは道を挟んで反対側に行く。 まだ採石場として稼働していないが、今稼働している採石場から石を取り切ったら、こっち側が今度は採石場になるんだろうな、というようなイメージの岩場を歩く。道はないので適当に岩に昇って……そして、岩陰にこっそりと生えている草を鑑定する。 草からは「僕アライ草です、こんにちは。良く育ってます」と返事が返ってきた。アライ草はこんなに近くでも取れてくれるのか。ただ、鑑定で調べる感じ……と、お? 今ので鑑定のレベルが上がったらしい。 範囲鑑定ができるようになって、周辺の地形の中にどんなものがあるのかが遠距離でもわかるようになってきた。ついでに、さっきの鑑定結果のアライ草の返事を見る感じ、状態変化も把握できるようになったらしい。「セルフィ、鑑定のレベルが上がったぞ。これで離れててもどこに薬草が生えてるのかわかるようになった。いちいち近づいて見たり抜いて観察しなくていいのは楽だな」「おめでとうございます。これで楽に稼げますね」「そうだな、しっかり育ったアライ草だけを抜いていくことにしよう。アライ草の育ち具合も見られるようになったからそこも楽になった」「鑑定だけで食べていけるようになったんじゃないですか? これでお休みを増やしてもいい感じになりましたね」 セルフィはニコニコと嬉しそうにしている。お休みが増えるのを楽しみにしているらしい。確かに、自分の自由になるお小遣いも増えたし、お休みに買い食いするとか楽しみたいことはそれなりにあるだろう。「それだと鑑定やってる婆さんの商売敵になっちゃうしな……鑑定で飯を食っていくつもりはないよ。それに、レアなスキルを持っ

  • 有給休暇は異世界で   第159話:せっかくなので

     セルフィと冒険者ギルドに戻る。ご飯は報酬を受け取ってから決めることにした。そのほうが、午前の仕事をきっちり終えた、という気分になってちょうどいい。 冒険者ギルドで確認書を渡し、婆さんの署名があることを確認してもらい、銀貨2枚を受け取る。昼食には多すぎるし、今日一日分生きるためには十分な稼ぎではあるものの、今日一日分でしかないのもまた確か。 余裕のある生活を送るには、午後ももうちょっと誰かの助けになることをしなければならないだろう。さて、午後からは何をするかな。「とりあえず、どこかでお昼を食べましょう。近くにお腹にたまる店があればいいですが」「どこもまだ入ったことのない店だからな。ある意味でどこに入っても一緒……ということにはなる。かといって歩き回ったり悩み抜いたりするぐらいなら、銀の卵亭まで戻って食事にしたほうが効率的だ。ここは一番近そうで気軽に入れそうな店にしよう」 食べ物を売ってそうな店を探すと、店構えがそこそこよく、ちゃんと屋根があって座れる店を見つけた。名前は「マヨイネコノスープヤ」と書いてある。迷いネコのスープ屋か。迷って入ってこい、ということなのだろう。 名前からして、スープに自信がある可能性が高い。塩辛い燻製肉と豆をぶち込んだだけのスープを売っているような雰囲気ではないので、ここで一食食べていくほうが良いかな。「よし、こういう時はインスピレーション……思い付きと思い切りが大切だ。ここに入ってみよう」「はい、ついていきます」 店の中に入ると、コンソメのようないい香りが漂っている。ガラスを使えない地方のため、石の据え付けられた壁にも香りが移っているらしく、店全体から何とも言えない腹の空くようないい匂いが詰まっていた。「いらっしゃい、空いてる席にどうぞ」 二人掛けの席があったのでそこに座り、早速店員に聞く。「初めてなんだけど、何がある? 」「今はランチと、基本メニューにスープが三種類。どれも白パンがつくよ。値段は全部大銅貨1枚」 銀の卵亭よりは割高に感じるが、黒パンじゃなくて

  • 有給休暇は異世界で   第158話:高速選別

     俺一人分の体積ぐらいは優に超えているであろう薬草の山がそこには鎮座していた。「薬草をまとめて仕入れたはいいが、仕入れの価格が折り合わなくてな。安く仕入れた代わりに、納品した薬草をめちゃくちゃにして置いていきおったんだ。一応一人でできなくもないが、その間薬草の調合の手が止まっちまうんでな」 確かに、婆さん一人で店を切り盛りするときにこれをついでにやれ、というのは難しいだろうな。納品した後に価格でごねたのは婆さんなのか、それとも納品した業者か冒険者なのかはわからないが、面倒くさい嫌がらせをしていったものだな。「とりあえず、種類と量は大まかにはわかっとるから、薬草ごとに分けて並べて、できればギルドに納品するときの規定量で束ねとくれ」 一束ごとに仕分けろってか。それはセルフィに任せるかな。とりあえず……鑑定で薬草の種類を見分けていく。見える範囲で確認できるのは5種類か。表面にないだけでもっと種類がある可能性はあるが……とりあえずわかるもので取り出しやすいものから順番にやっていくしかないな。「じゃあセルフィ、俺が名前を言いながら渡していくから、いつもの薬草採取の束ね方でそれぞれ分けていってくれ。婆さん、この辺のテーブルは自由に使ってもいいんだよな? 」「ああ、最終的に全部仕分けできていて、それぞれの薬草でわかりやすく置きなおしてくれていたら文句は言わんよ」 婆さんからの了解も取れたところで、早速作業に入ろう。まずは全体の中で最も取りやすいホルム草からだな。ホルム草を鑑定でパパパパッと見渡すと、それぞれセルフィに渡しながら、一定量ごとに「ホルム草」と伝えて渡す。 受け取ったセルフィが一束ごとにまとめていき、ホルム草の置き場を仮決めしたところに並べていく。どんどん薬草の山からホルム草をはじき出していき、セルフィがそれを束にして並べていく。そして並べ始めて、全ての薬草を綺麗に横に並べるだけでは足りないと判断したのか、ピラミッド積みを始めた。 ホルム草を一区切り選別し終わったところで、次はキズナオ草の選別に入る。これもホルム草と同じぐらいの量がある。名前からして傷薬に使いそうな名

  • 有給休暇は異世界で   第157話:薬草仕分け

     銀の卵亭に戻り、早速キッチンを借りて二人でマヨづくり。セルフィももはや慣れたもの。俺が、もったりと重くなった、油以外の材料を混ぜ合わせ終わったところで油の準備を始める。 今日はレンモを数滴絞り、マヨに加えた。これでさわやかな味わいを絡めることができるだろう。レンモの実が苦手な人にはごめんなさいだが、こういう味わいもあるんだよ、という面では試しに作ってみることにした。揚げ物……そういえば、揚げ物も料理の中では文明レベルの高い調理法だ。 天ぷらが伝わったのは戦国時代、その前に確か中国から伝来した揚げ物の方法はあったが、一般家庭でも作られるようになったのは第二次大戦以降になったという話を聞いた覚えがある。 トリキシではガルキンの揚げ物が提供されていたし、揚げ物を作るには大量の油が必須。それだけの油がこれだけの都市で供給されているというのは、どこで作られているかまでは詮索しないが、きっちり作る場所がある、ということだろうな。 いつもの分量のマヨを作ったところで、親父さんに出来上がりを伝えに行く。親父さんはサラダを刻んで肉を焼く準備をしていた。スープはリンカちゃんが作っている。「マヨここに置いとくよー」「おー、今日もありがとう。これ、昨日までの分……いつもありがとうな」 銀貨2枚をうけとり、今日の収入とする。仕事……おっと、頼まれごとが終わったので、いつも通り冒険者ルックで冒険者ギルドへ出かける。さて今日はどんな仕……世の中のお手伝いができるだろうか。自分の勉強になるような仕事があればそれが一番いいな。 まずは薬草採取をもっと細かくできるようになるために冒険者ギルドの書棚で薬草に関する知識をもっと仕入れよう。その間にセルフィには何かしら良さそうな依頼がないか探してもらうことにするか。 冒険者ギルドに到着し、書棚で薬草関連の本を探し、薬草の種類や効能、生えているらしい場所などの情報を仕入れていく。 ホルム草やハププ草、テルミ草については知っているが、もうちょっと難易度の高い薬草について知ることも必要だろ

  • 有給休暇は異世界で   第9話:残滓

     奴隷の中の一人の少女の鑑定を行ってみる。その鑑定の中身には驚くべき一つのスキルと一つの称号が書かれていた。「ケンセイ」「イセカイテンイシャノシソン」 片方は剣聖、もしくは拳聖、後は健聖という可能性もあるが、あまり健康そうには見えないので最後のはありえないだろう。どちらにせよ何かしら強そうなイメージが与えられる。問題はもう一つのほうだ。 異世界転移者の子孫。これはあれだろうか。俺以外の異世界転移者がこの世界に過去に存在していて、その転移者が残していった種が畑に植えられて、実った結果、ということなのだろう。おそらくはこの子は借金奴

  • 有給休暇は異世界で   第8話:スキル確認

     アイテムボックス以外にどんなスキルが付与されているのか。それを確かめに行く必要があるな。「どこかでスキルを確認することはできないのかい? 」「それなら、そこの露店の占いばあさんに頼むといいです。各地にネットワークを広げていて、ばあさんはみんな鑑定の技能を持ってる凄腕ばかりなのです。なのに、銀貨1枚で鑑定してくれる格安便利ばあさんなのです」 そんな街に一人はいるセーブデータを記録してくれる教会の司祭、みたいな存在がこの世界にも存在するらしい。ただ、田舎にまではさすがに足を伸ばしていないらしく、このボコマズの町ぐらいの中都市には一人はいるよう

  • 有給休暇は異世界で   第7話:取引のお時間

     サイバルさんとの会食が始まる。サイバルさんの白パンはよくトーストされた、こちらで言う六枚切りの食パンのような弾力で、馴染み深いものではある。それが160円で食えるとなると、やはり十分物価は安いな。これでも世間が回っているということは、よほどの経済的な格差があるのか、それとも果てがない上が存在するのか。 まあそれはさておき、食事だ。温かいスープにパンを浸して食べ、パンの酸味を抑えつつも、決して柔らかくないそのパンをかみ砕き、咀嚼して胃に入れる。80円の食事ならこんなものか……現世でも、298円でハンバーグ弁当が食えるスーパーも確かにあったが、あ

  • 有給休暇は異世界で   第6話:この世界について

     食堂に入り、適当に空いた座席に座る。「リンカさん、ランチ二つで」 イアンちゃんが早速注文をする。通い慣れてる感じがするな。「あらイアンちゃん、久しぶり。ここに来るってことはお客さんかしら」「そうです、お仕事です。なので美味しいところをお願いします」「うちはいつも美味しいところしか提供してないよ! 」 いつものお互いの軽口なのか、嫌みっぽいやり取りではなかった。他の有休消化者も似たようなやり取りはしてきたんだろう。しばらくすると、温かそうなスープと肉の焼いた塊、そして付け合わせのようなパンが出

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status