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13.引っ越し

Author: 桜立風
last update publish date: 2026-03-01 08:43:52
「そうと決まったら…」

「待ってください」

起き上がった龍之介の首筋に、桜はそっと細い腕を絡ませる。

「やっぱり、抱いてください」

そんなことを誰かに言う日が来るなんて…!恥ずかしくて顔に熱が集まる。

龍之介に見られたくなくて、首筋に抱きつく腕の力を強めた。

「いや…しかし、な…」

「今まで、お世話になったので。ここに住まわせてもらって…実家に一緒に行ってもらって…何より、逃げてきたあの日、助けてもらいました」

「…それは」

「…百合さんの代わりでいいです。せっかく、その…機能が回復したなら、私を利用してください」

ハッと息を呑む気配が伝わってきた。

「…百合って、呼んでいいです。あの、百合さんという方は、龍之介さんをどう呼んでたんてすか?…私も同じように…」

「やめろ」

「…え?」

「…泣いてるじゃねぇか。バレてないと思ってんのか」

言われて初めて気づいた。私、また泣いてる…

「桜…」

たくましい腕が体に巻き付いて、苦しいほどギュッと力が込められる。

「桜…」

「はい」

でも、それは生まれて初めて感じる幸
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