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【第19話】南風家との契約②(アルカナ・談)

last update Date de publication: 2026-02-11 14:19:52

 運ばれながら行き着いた先は、随分と広めではあるものの、どうやら予想通り客間の様だ。隣接している和室も繋げていてかなり広い。部屋の上座部分に大層立派な椅子が置かれているが、和室には似つかわしくない。どうもその椅子は私の為に用意していた物だったみたいで、玉座にも等しいその椅子の上に下ろされ、続いてアルサ達がその前にずらりと並び、正座をした。

 全員の視線が一斉に集まり、うぐっと喉が鳴った。記憶にある限りではこんな扱いは初めてなせいかちょっと緊張してくる。

「改めまして、当家にお越し頂き誠に恐悦至極——」

 アルサが深々と頭を下げてそんな事を言い始めたものだから、私は慌てて「待て待て待て!そう畏るな。こっちが緊張する、わい!」と割って入った。

「今は時間も無い。堅苦しい挨拶は抜きで頼む」

「……かしこまりました」

 少し不本意そうな声ではあるものの、顔を上げ、目が合った途端にまたアルサが鼻血を垂らし始めた。……もう病院に行った方がいいんじゃないだろうか。

 彼の事が心配ではありつつも、外が段々と明るくなり始めているせいで気持ちが焦る。

「急な話で悪いのだが、実はな、折り入って南風家の当
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