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第19話

Author: 清水雪代
今夜の出来事があまりにも衝撃的で、智美の頭はまだ真っ白なままだった。

彼女は黙ったまま、悠人の後ろをついて歩いていた。

彼は彼女を車で家まで送ってくれた。

建物の入り口に着くと、悠人はそのまま階段へ向かった。

不思議に思った智美が彼を見つめると、彼は言った。

「今夜、マンションが一時的に停電してて。エレベーター、使えないみたいなんです」

「そうなんですね……」智美はうなずき、彼の後に続いて階段を上り始めた。

悠人はスマホのライトをつけ、彼女の前を照らしながら歩いた。

智美の顔色があまり良くないことに気づいた彼は、やさしい声で言った。

「疲れてるなら、俺の袖、つかんでてもいいですよ」

その真剣な眼差しに、智美はうなずき、そっと彼のシャツの袖をつかんだ。

彼はちらりと彼女を見てから、先に階段を上っていく。

智美はその背中を追いかけながら、なぜかとても安心した気持ちになった。

六階に着いたところで、彼女はようやく袖を離し、鍵を取り出して自分の部屋を開けようとした。

そのとき、悠人が名前を呼んだ。

彼女が振り返って、「どうかしましたか?」と尋ねると、

彼は少し考
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