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第337話

ผู้เขียน: 清水雪代
思い返してみても、記憶の中で智美が自分の好みを口にしたことは一度もなく、自分もまた、注意を払ったことがなかった。

彼の認識では、彼女はずっと我慢強く何も求めない人間だった。

いや、正確には、かつての傲慢な自分は、智美が自分に尽くすために結婚したのだから、彼女の要望など意に介する必要はないと思い込んでいた。

今になって、彼女を理解する多くの機会を、自ら逃してきたことに気づいた。

智美と悠人は注文を終えた。

二人の好みは、驚くほど一致していた。

千尋は笑った。「まあ、お二人とも同じものが好きなのね。とても気が合うのね」

悠人が応じた。「好きなものも嫌いなものも、とてもよく似てるんだ」

智美と彼が視線を交わし、二人は息の合った笑みを浮かべた。

祐介は無意識のうちに拳を握りしめた。

智美が他人と打ち解けている様子が気に入らない。元々自分と智美が共有していたはずの親密な空気を、目の前の男に奪われたような気分だった。

料理が運ばれてくると、千尋は祐介に甘えた声で「あーん」をおねだりした。

祐介はそれに応じ、料理を小皿に取って千尋の口元へ運んだ。

千尋はすぐに蕩けるような笑
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