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第516話

Author: 清水雪代
雛子の教室が数日で閉店した後、祥衣が智美のもとにゴシップを携えて現れた。「あの女、その程度の実力だったのね。もっと千尋みたいに手強いかと思ったけれど、拍子抜けするほど脆かったわね」

智美は笑って応じた。「あんな醜態をさらしたら、潮時だったんでしょうね。でも、彼女は千尋さんとは違う。私への純粋な敵意というより、もっと別の目的があるように見えるわ」

祥衣はふと、名探偵のように推測を口にした。「自分の男の元カノに嫉妬しない女なんて、この世にいないわよ。まあその男のことを、これっぽっちも愛してないなら別だけど」

二人は顔を見合わせ、言葉もなく吹き出した。

祥衣は楽しげに続ける。「いっそ、とびきりの毒婦であってほしいものだわ。祐介にたっぷり引導を渡して、地獄に叩き落としてほしいわね。

それにしても千尋よ。元は大富豪のお嬢様で、祐介よりずっと『格上』だったのに、今じゃ完全に彼の手のひらで踊らされているじゃない。

旦那が浮気相手と結婚式まで挙げようとしてるのに、まだ黙って耐えてるなんて……正気の沙汰とは思えない」

智美は頬杖をついて嘆息した。「あの人たちの理屈は、常人には計り知れないわ
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