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第1024話

Auteur: 栄子
部屋番号は分かったが、輝は部屋まで上がれなかった。

「申し訳ございません、お客様の宿泊情報が見つかりません。お連れ様とご予約された場合は、お連れ様にフロントまでご連絡いただくようお伝えください。情報を確認させていただきます」

フロントでそう言われ、輝は言葉が出なかった。

音々にはブロックされているのだから、連絡を取れるわけがなかった。

仕方なく、彼はロビーで待つことにした。

だが、昼から夕方まで、行き交う旅行客を一人も見逃さないように見ていたが、音々の姿はどこにもなかった。

日が暮れ始め、輝は顔を手で覆い、ため息をついた。そして、スマホを取り出して、出前でも注文しようかと考えていたその時、見慣れた姿が視界に入った。

輝はハッとして、顔を上げると、そこにはキャミソールのワンピースを着ている音々の姿があった。そしてその身にまとったくるぶし丈のスカートは彼女が歩くたびに揺れていた。

さらに、音々の隣には、彼女より頭一つ分は大きい若い男がいた。男は短髪で、カーゴパンツに黒のTシャツを着ており、胸筋と上腕二頭筋がよく目立っていた。

音々は男と話しながら歩いていて、二人とも楽しそ
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