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第543話

Auteur: 雲間探
玲奈が返事をする間もなく、智昭は言った。「今どこ?迎えに行こうか?」

「平気よ」玲奈は彼らが外にいると思った。「スマホを茜ちゃんに渡して」

智昭は深く詮索せず、スマホを茜に渡す。

「ママ?」

玲奈は言った。「ごめんね茜ちゃん、ママは急用ができちゃって、ドラムを聴きに行けなくなったの。今度時間ができたら——」

茜の小さな顔はたちまち曇って、唇を尖らせて黙り込んでしまう。

玲奈は彼女がきっと不機嫌になったことを悟る。

玲奈は躊躇したが、本当にあそこには行きたくないから、結局心を鬼にして言った。「ごめんね……」

「用事があるなら、まずそちらを優先してくれ」その時、智昭が口を挟み、続けて尋ねた。「昼は空いているか?時間があるなら、一緒に食事でもどうだ?」

玲奈は分かっている。智昭が食事を提案したのは、茜を悲しませたくないからだ。

玲奈にとって、智昭の家に行くより、外で食事する方がずっと受け入れやすい。

2秒ほど間を置いて、玲奈はようやく口を開いた。「空いてるわ」

「じゃあ約束だよ!今度こそママ、ドタキャンしちゃダメだよ」

玲奈の言葉が終わらないうちに、茜は再び嬉しそうになったようだ。

「……うん、わかってるわ」

それから、茜としばらく雑談してから、ようやく電話を切った。

30分ほど経って、玲奈は部屋で本を読んでいると、突然スマホに通知音が鳴り出す。

スマホを見ると、智昭から動画が送られてきていた。

映像に映っているのが茜だと気づき、玲奈はタップして再生し始める。

動画の最初は、茜がドラムセットの前に座り、先生と話している様子だ。カメラはかなり離れた位置から撮られているから、おそらく智昭がこっそり撮影したものだ。

茜はドラムの先生と少し話した後、再び練習を始める。

玲奈は動画を最後まで見て、茜が確かにリズムに乗れるようになって、本当に上達しているように感じられる。

その時、智昭からまたメッセージが届いた。【見終わった?】

【……うん】

少し間をおいて、彼女は思わずもう一つのメッセージを送った。【確かに上手になったようだわ】

メッセージを送った後、離婚することを思い出し、玲奈はその件について尋ねるメッセージを編集していたが、智昭からまた音声メッセージが送られ、玲奈は先にそれを聞くことにした。

タップしてみると、茜の声が聞こえて
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Commentaires (58)
goodnovel comment avatar
順子
なんか玲奈さんも離婚する気無くなったのかな? クズ智昭と茜ちゃんに流されてこのまま終わる? 過去に離婚する気がありました チャンチャン 手続きだけ続けます。 玲奈さんも、別れたく無いに傾いた感が拭えない
goodnovel comment avatar
たかな
これまでの仕打ちを見て来た読者として、(智昭は優里に惚れてない派。でも、余程のどんでん返し理由無くしては復縁無理。) 玲奈に智昭目線でのちょろい女感を少しも感じさせて欲しくないのよ。 毅然として!!これまでの事されて離婚したくないの?と思わせないで! 思い通りに事が進まないにしても、もうずっと続いてる、薄い中身のないエピソードを見せられるのは、もうそろそろ耐えられない。
goodnovel comment avatar
陽子
作者さんへ ここ、この小説の肝じゃないんですか?「離婚する→(本心は)離婚しない、したくない」って。 だから、主人公玲奈と智昭の心情をもっと描いてほしいです。 なぜ智昭が最近になって甲斐甲斐しく週末には玲奈に連絡を取り、茜と一緒に家族3人で過ごそうと腐心してるのか、読者の想像にだけ任せる場面ではないと思います。 玲奈も茜を全面に出され智昭の誘いを断りきれない。でも本当に茜だけ?智昭似も気持ちがまだ残ってるからではないのか?想像だけでは補いきれません。ぜひ玲那の心情を描いてください。 玲奈が絶対に入らないと決意してる智昭の現在の家の中、描写をお願いします。…優里の痕跡はいらん(๑•ૅㅁ•๑)
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