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第1254話

작가: 風羽
メッセージを送ってから五分ほどで、返信が来た。

【たぶん八時半くらい!どうした?】

願乃はそれを二度ほど読み返し、そのまま運転手に電話をかけた。

「今夜は彰人を待たなくていいわ」

運転手は少し戸惑った様子で尋ねる。

「では、社長はどうやってお帰りに……?」

願乃はごく自然に答えた。

「私が迎えに行くから」

――え?

運転手は一瞬、言葉を失った。

願乃は本当に向かった。

秋の夜は少し冷える。

メディア本社ビルの前に、一台の黒いGクラスが停まっている。

小花柄のワンピースに、黒のトレンチコートを羽織った願乃は、その傍らで静かに待っていた。

手には、夜食の入った袋。

さっき自分で食べてみて美味しかったから、彼の分も買ってきたのだ。

彼女はメディアの社長。

最大株主でもある。

そんな彼女が、会社の入口で夜食を手に、彰人を待っている。

退社する社員たちは皆そこを通る。

ひと目で、誰を待っているのかがわかる。

――副社長を迎えに来たのだと。

内心では、驚きと羨望が入り混じる。

まさか――あの周防社長をここまで振り向かせるなんて。

しかも、女性のほうが
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