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第14話 スパイの末路

Author: 宵更カシ
last update publish date: 2026-06-29 07:39:23

 石橋は凄まじい剣幕で机を叩く。

「適当な事を言わないでくれるかしら? 私はそんな指示していない」

 冷たく言い放つと、

「これは工藤部長の独断で進めたこと。何度も言うけど、貴方に指示した記憶はないわ。それに、そのデータだって、きっとそこの女が金で偽装させたに違いないわよ」

 慎ちゃんの言いたいことを察したようだ。

「では、うちの社員が買収されたと?」

「そう考えるのが自然でしょう。ほんっと、迷惑な方ですよね社長」

 嫌みったらしく、しかし嘲笑して言った。

「じゃあこれはどういうことかな?」

 慎ちゃんの胸から取り出されたのはボイスレコーダー。

 再生ボタンを押すと、

「日野内の株を十六時に購入なさい」

「取引が終わる間際にですか? 当日の朝に言われましても」

「先方には話をつけておく。頼むわよ部長」

 この場にいる誰もが声の主の正体を理解し、一点に集中する。

「な、何よ! こ、これがなんだっていうの!」

「君は買収を指示してないと言ったね。これは、どういうことかな?」

「え、えっと・・・・・・あっ! あぁ! 忙しくてつい忘れていたかもしれません! そう、きっと指示したに違いありませ
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  • 豪華客船で棄てられた社長令嬢の私が、海を統べる剛腕御曹司(幼馴染)に溺愛されています   第3話 方舟の中で誓いは呼び起こされる

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