تسجيل الدخول伐採エリアに到着すると、博人と壮馬はそのまま一日の作業に取りかかった。
颯斗と練はトラックの中でただ待機するような真似はせず、視察という名目で影のように二人の後を追った。
博人が担当しているのは、現場の最前線での作業だった。主に伐採、集材、積み込みなどの工程を担っており、どれも高度な技術と体力を必要とする重労働で、誰にでも務まる仕事ではない。
幸いにも博人は農業大学の卒業生で、専門分野も林業と深く関わっていた。そのため、中卒の作業員が多いこの林業所では、ひときわ高い作業能力を発揮していた。
さらに、真面目で勤勉、弱音や不満を口にすることもなかったため、林業所からは何度も表彰を受けているほどだった。
一方、壮馬との関係は、二人を対等な相棒と呼ぶよりも、むしろ先輩と後輩と言ったほうが近かった。
壮馬はまるで小さな付き人のように、いつも博
哲は冷ややかに言った。「本当に恨みを買うような相手はいないのか?それとも、実はとっくに兆候があったのに、君たちが気づかなかっただけなんじゃないか?」颯斗は言葉を失い、考え込んだ。「そういえば、最近誰かに尾行されてる気がしてたんだ。でも、最初はあんたたちの仕業だと思ってた」哲はあきれたように鼻で笑った。「俺たち?それは誤解だな。組織は人を監視するのに、そんな低レベルな手段は使わない。さっき君が見た監視カメラの映像も、実は組織がステルスドローンを使って追跡撮影したものだ」颯斗は唖然とした。ステルス戦闘機なら聞いたことがあるが、それはレーダー探知を逃れるという意味だ。哲の言うように、視覚的にも完全に姿を消せるドローンなど、今まで聞いたこともない。一体どんなオーバーテクノロジーを使えば、視覚的に完全に姿を消せるというのか。哲は続けた。「組織の手段はそれだけじゃない。実は、レンが目覚めた時、俺はあいつの体にGPS機能付きの、蚊ほどの大きさしかない超小型カメラを仕込んでおいたんだ」颯斗は呆気にとられ、不満げに文句を言った。「なんだと!そんなすごい物があるなら、どうしてもっと早く出さなかったんだ!」哲は落ち着き払って答えた。「だから焦るなと言っただろう。この超小型カメラは初期型で、バッテリーの持ちが悪い。一度起動すると、バッテリーは十五分程度しか持たないんだ。元々は位置情報を追跡するためだけに使うつもりだったから、カメラ機能はずっとオフにしてあった。
「俺とあんたは違う」颯斗は低い声で言った。「何が違うって?」「あんたと練の付き合いはどれくらいだ?俺と練の付き合いはどれくらいだ?」そこまで言うと、颯斗はたまらず胸が締め付けられるように痛んだ。「元の練だろうと今の練だろうと、あんたは両方知ってるし、どっちとも深い関わりがある。俺があんたと同じ土俵に立てるわけないだろうが!」颯斗が一気にそこまでまくし立てると、二人の間には長くて重い沈黙が降りた。「陽の当たる場所を歩く人間が、闇を羨むことがあるのか?」哲が唐突にそんな言葉を口にしたため、颯斗は一瞬呆然とし、どういう意味だと尋ねた。哲は苦渋に満ちた笑みを浮かべ、静かに伏し目がちになった。「もし俺が、過去にレンのために人を殺したことがあると言ったら、それでも君は俺を羨むかい?」真夏のような暑さだというのに、颯斗は突然背筋がゾッとするのを感じた。哲が人を殺したことがある。そのこと自体には、颯斗はさして驚きはしなかった。しかし、哲が言ったのは、練のために人を殺したということだ。そうなると、事の重大さが全く変わってくる。哲が私刑によって自分なりの正義を貫こうとするのをどうしても受け入れられなかったからこそ、練は彼と袂を分かったのだ。もし本当に哲が練のために人を殺したのだとしたら、練は間違いなくそのことを気に病み、もしかすると一生消えない罪悪感を抱えて生きていくことになるかもしれない。その時、突然哲のスマホが鳴り響き、颯斗の思考を断ち切った。哲は通話ボタンを押して電話に出ると、相手と小声でしばらく言葉を交わし、そのまま電話を切った。
時刻は夜の八時半。颯斗はネオンが交錯する街を息を切らして走り抜け、赤信号で足止めされた交差点にたどり着いた。颯斗は人混みの中に焦った様子で立ち、辺りを見回しながら、何度も手元の時計に目を落とした。朝の十時過ぎから今まで、もう十時間が経過したが、2号の行方は依然として知れない。周辺はほとんど探し尽くしたものの、これほど広い街で、自分一人の力だけで人波の中から一人の人間を見つけ出すなど、至難の業だった。信号が青に変わるや否や、颯斗は弾かれたように飛び出し、横断歩道を駆け抜けて向かい側へと走った。少し進むと、そこは繁華街の中心に位置する交通の要所だった。幾重にも交差する道路の中央には、四方八方へと伸びる巨大な歩道橋がそびえ立っている。颯斗が足早に歩道橋の階段を駆け上がり、ふと目を向けると、その中央に見覚えのある人影を見つけた。「哲!」颯斗はまるで救世主でも見つけたかのように、慌てて駆け寄った。哲は東雲市に戻ってきたばかりのようで、その顔には旅の疲れが色濃くにじんでいた。彼は険しい顔つきで颯斗を睨みつけた。「あいつのことをちゃんと見ておけと言っただろう?あんな図体のデカい大人が、どうやったら迷子になるんだ」哲の詰問に対し、颯斗はどんなに不満があっても言い返すことができなかった。事実として、彼が目を離した隙にいなくなったのだから、自分の責任が最も重いのは疑いようがなかった。滝のような汗を流しながらも、押し黙って一言も発せない颯斗の様子を見て、哲は彼がすでに長時間探し回り、それでも何の手がかりも得られていないことを悟った。そのため、哲はそれ以上何も言わず、黙ってスマホを取り出し、ある番号に電話をかけた。コール音が数回鳴った後、電話は繋がった。哲は少し離れ
「ほら、ここを見て」そう言って、2号がマスコットを裏返すと、颯斗はようやくそのツルツルした白い丸いお尻に、小さな尻尾がちょこんと生えていることに気がついた。豚の尻尾以外の何物でもない。「本当だ」「お兄さん、よくお気づきですね!うちのマスコットをパッと見て子豚だと分かるお客様は、滅多にいらっしゃらないんですよ」「せっかくのご縁だし、二割引にしてくれない?」颯斗が尋ねた。「申し訳ありませんが、そういうサービスはやっていなくて」女性スタッフは苦笑いしながら答えた。「でも、もう一つぬいぐるみをサービスさせていただきますよ。そうすれば男の子と女の子で、ちょうどペアになりますから!」そう言って、女性スタッフはカウンターからもう一つのぬいぐるみを取り出し、2号に差し出した。「これ、性別があるのか?どれも全く同じに見えるけど」「違うよ」2号は尻尾の巻いている方向を指差した。「男の子は左巻きで、女の子は右巻きだ」「そんなのありか……」颯斗はすっかり感心してしまった。「で、お前はどっちが欲しいんだ?」「俺は男の子がいい」2号は条件反射のように答えたが、すぐに考え直したようで、颯斗の手からぬいぐるみをひったくった。「いや、やっぱり両方とも俺がもらう」颯斗は一瞬きょとんとしたが、すぐに納得した。「なんだ?哲にでもプレゼントする気か?」2号は頷き、悪びれる様子もなくあっさりと認めた。「あいつみたいな奴が、こんなドリンクスタンドのおまけみたいな安物を喜ぶわけないだろ」颯斗は面白くなさそうに唇を尖らせて言った。「俺が選んだものを、その辺の安物と一緒にするなよ」
「ほら、ここを見て」そう言って、2号がマスコットを裏返すと、颯斗はようやくそのツルツルした白い丸いお尻に、小さな尻尾がちょこんと生えていることに気がついた。豚の尻尾以外の何物でもない。「本当だ」「お兄さん、よくお気づきですね!うちのマスコットをパッと見て子豚だと分かるお客様は、滅多にいらっしゃらないんですよ」「せっかくのご縁だし、二割引にしてくれない?」颯斗が尋ねた。「申し訳ありませんが、そういうサービスはやっていなくて」女性スタッフは苦笑いしながら答えた。「でも、もう一つぬいぐるみをサービスさせていただきますよ。そうすれば男の子と女の子で、ちょうどペアになりますから!」そう言って、女性スタッフはカウンターからもう一つのぬいぐるみを取り出し、2号に差し出した。「これ、性別があるのか?どれも全く同じに見えるけど」「違うよ」2号は尻尾の巻いている方向を指差した。「男の子は左巻きで、女の子は右巻きだ」「そんなのありか……」颯斗はすっかり感心してしまった。「で、お前はどっちが欲しいんだ?」「俺は男の子がいい」2号は条件反射のように答えたが、すぐに考え直したようで、颯斗の手からぬいぐるみをひったくった。「いや、やっぱり両方とも俺がもらう」颯斗は一瞬きょとんとしたが、すぐに納得した。「なんだ?哲にでもプレゼントする気か?」2号は頷き、悪びれる様子もなくあっさりと認めた。「あいつみたいな奴が、こんなドリンクスタンドのおまけみたいな安物を喜ぶわけないだろ」颯斗は面白くなさそうに唇を尖らせて言った。「俺が選んだものを、その辺の安物と一緒にするなよ」
その時、自動ドアがふいに開き、制服姿の管理人らしき中年男性が出てきた。二人がエントランスの前でしばらく押し問答をしているのを見て、不思議に思って声をかけたようだ。「こんにちは。1802号室の方に用があって来た者です」「1802号室?」中年男性は驚いたような顔をした。「あの方は滅多にここには戻られませんよ。部屋もよく留守がちで、十日から半月ほど家を空けていることも珍しくありません。あなたたちは、あの方の何ですか?」そういうことか、と颯斗は心の中で納得した。前回訪れた時、あまりにも殺風景で、まともな家具の一つもなく、生活感が全くない部屋だと感じたのも無理はない。どうやら哲はここを住まいではなく、ただの一時的な拠点として使っているようだ。これ以上哲と関わるのは本当に気が進まなかったが、今はどうしようもなく、颯斗は仕方なく哲に電話をかけた。「彼が僕に会いたがっていると?」電話越しの声がそう言った。「ああ、マンションのエントランス前に座り込んでテコでも動かないんだ。どうすりゃいい?」「今、地方に出張中でな。手が離せないんだ」哲は少し言葉を切り、時計でも見ているようだった。「どんなに早くても夜の八時になる。なるべく早く戻るようにするから、それまで適当に相手をしておいてくれ」「はあ、わかったよ。了解」颯斗が長いため息をついて電話を切り、振り返ると、2号の姿はどこにもなかった。その時、聞き覚えのある軽快なメロディが耳に飛び込んできた。颯斗が音のする方を見ると、チェーン店のドリンクスタンドの前で、愛嬌たっぷりの着ぐるみが、道行く人に向かって手足を忙しなく動かして愛想を振りまいていた。2号はそのドリンクスタンドの前に立ち、着ぐるみから目を離さず、何か物思いに耽っているような表情をしていた。「何をそんなに真







