Partager

53

Auteur: 槇瀬陽翔
last update Date de publication: 2026-02-10 18:18:08

どれだけ経ったんだろう?

誰かの話し声で意識が徐々に浮上してくる。

俺は腕を伸ばし、

「ん~。た~く~ま~」

拓ちゃんの腰に抱きつく。

その途端ピシって音がするぐらい空気が固まる。はて?俺はそのままの体勢で目を開けて周りを見渡す。

俺の頭は拓ちゃんの脚の上で身体には自分と拓ちゃんのブレザーが掛けてあって…周りには見たことのある連中の顔。

「ん?夜の可憐な薔薇さんに夜の遊び人さんに夜の緑の稲妻さん…で彷徨う金狼さん…夜の四天王が勢ぞろい。一体ここはなに?」

俺はジッと拓ちゃんを見つめる。

「なにって…お前なぁ自分の学校の生徒会ぐらい覚えとけって」

なんて言われちゃった。

「あ~。生徒会なんだ。じゃぁ俺って邪魔じゃない?」

俺は身体を起こそうとするけどそれは拓ちゃんによって阻止される。

「もう少し寝てろ。その身体じゃ動けないだろ」

まぁ、確かにちょっと腰が痛いんだけどさ。

「ん~。じゃぁ寝てる」

俺はもう一度、拓ちゃんの脚に頭を乗せ寝っ転がる。

「雅、飴があったよな」

拓ちゃんが声をかけてるのは夜の可憐な薔薇。

「うん、あるよ。はい」

彼は小さな箱に入っ
Continuez à lire ce livre gratuitement
Scanner le code pour télécharger l'application
Chapitre verrouillé

Dernier chapitre

  • 蒼い華が咲く   130

    あれから家に帰って俺の中で少しだけ異変が起きた。忘れていたはずの記憶が少しだけほんの少しだけ顔を出したんだ。両親は離婚したという事実。そしてZEAの存在。翔太の本当の姿。でも肝心な部分はまだ闇に包まれたまま。そして一番気になるのはあの名前。何故あの時あの名前が出たのか……それが一番の謎だった。かと言って電話を掛けて聞く勇気がない。「何故…あなたは誰?」俺の中にある影。一番大事だと心が訴えている。でもそれが何かはわからない。俺はベッドに倒れると携帯の着信履歴を見て溜め息をつく。そこに並ぶ名前。いくら親しくてもここまで頻繁には掛けない。翔太に対してもそうだ。必要最低限のことでしかかけない。なのにこんなに並んでいる名前は何故?あなたは俺にとって何だったのか?俺はあなたのなんだったのか?それすら聞くことが出来ない。きっと答えてはくれない。彼はきっと俺が思い出すまで何も言わないだろう。そんな気がする。待ってる。俺自身が思い出すのを待ってる、そんな気がする。それだけ俺と彼との間には深い何かがあったのだろうか?どれだけ考えても思い出せない。肝心なことだけ思い出すことが出来ない。一番思い出したいことなのに……なのに思い出すことが出来ない……悔しい……。簡単に忘れてしまった自分が……思い出すことの出来ない自分が……俺は色々考え込んだまま深い眠りに落ちていった。pipipipipipipipiいつものように携帯のアラームで起き、準備をして家を出た。いつもならバスに揺られていくのだけど今日はなぜか歩きたい気分だった。のんびり歩き学校へと向かう。目の前に煌めく金色の髪。それが誰かなんてわかってしまう。でも声が掛けられない。あなたは俺とどんな関係があるんの?俺は心の中で問う。答えは返ってくることはないのだけれど…俺は小さく息を吐きゆっくりと歩き出す。俺が俺でなくなる場所……俺が偽りになる場所……靴を履き替え自分のクラスにいき挨拶もせず自分の席に向かう。いつもと同じ日常。あの日から変わってしまった俺の日常。渡さえ来なければ変わることもなかったのに。でももう潮時かもね。いつまでも俺は隠せない。所詮偽りは偽りだよね……俺はボーっと窓の外を見る。この景色…此処で見るのももう少しで終わりかもね……いつ

  • 蒼い華が咲く   129

    古い音楽室に入り、俺は置きっぱなしになっているピアノのところに行き、椅子に座る。蓋を開け指で鍵盤を押していく。音はまだ出る。誰かが調律しているんだろうね。 古いピアノでもまだキレイな音がするんだから…俺は鍵盤で遊びながら昔一度だけ聴いたことのある曲を弾き始める。 意外だろ?少しなら俺も弾けるんだよ? ほんとに少しだけだけどな。切ないメロディが部屋の中を流れていく。 まるで俺の心の中みたい。 「お前がまだその曲を弾けるとはな」 そんな声が飛んでくる。 「ただいま絶交中。話しかけないでくれる?」 俺はそう答え指を止める。 「蒼樹。いい加減にしようぜ?俺たちはお前を犠牲にしてまで守ってもらう必要なんかねぇんだよ」 翔太が言う。 「別に?犠牲になんてなってないけど?」 俺は蓋を閉め答える。 「なってるだろ!毎回あんな写真張り出されて!あれが何を意味してるかなんて俺がわからないわけねぇだろ!」 翔太が怒鳴る。俺は小さく息を吐き 「翔太。俺はね別に犠牲になんてなってない。あれは俺の意思」 そう告げる。 「ふざけるなよ!お前がそんな奴じゃねぇのは俺が一番よく知ってんだよ!なぁもう止めにしようぜ?あんなお遊び……」 翔太は俺に向かって言う。俺はクスッって笑い 「お遊びね。いつまでも俺もお遊びに付き合う気はねぇよ?今はただあいつらに優越感に浸らせといてるだけ。俺に勝ったと思わせてるだけ。この街でやっていくならちゃんと勉強しないとねぇ~。火傷するのにね」 窓の外を見ていう。 「お前…まさか…」 翔太が何かを感じ言う。 「翔太。いくらお前でも俺の邪魔したらどうなるか判ってるよな?俺が大人しくしてるのは今だけ。そのうち動き出すよ。そのとき邪魔したらお前も一緒に潰すよ」 俺はそうとだけ言い翔太の横を通り抜け音楽室を後にした。もう誰も止められないんだよ。俺を本気にさせたんだから……俺が全部潰してやるよ……何もかも残さずな……だから誰にも邪魔はさせねぇよ……邪魔したらお前たちも殺すよ?結局、俺はまともに授業なんか受けずに家に帰った。家に帰っても特にすることなんかないんだけどさ。 唯約束の時間になるまでボーっとしていた。 時間になると俺は家を出て足早に公園へと向かった。 唯あの人に早く逢いたかった。それだけ。俺が公園に着

  • 蒼い華が咲く   128

    俺の噂は流れるのが早いせいで全学年に色んな情報が流れ伝わっている。 「織田。噂、聞いたぜ? 俺たちにもやらせろよ?」 廊下を歩いているとそんな言葉を投げかけられる。 相手は3年生。 「お断り」 俺はそう答え歩き出すが 「待てよ。すかしてんじゃねぇよ。いろんな奴とやってんだろ?いいじゃねぇかよ」 肩を掴まれる。俺は小さく息を吐きその手を掴むと、そのままグルッと回転させ相手の背中に押し付ける。 「いててて…ちょ…お前…」 男からそんな言葉が出るが俺は少しずつ力を込めていく。 「織田。待てよ。今のは俺たちのが悪かった。だから放してやってくれないか?」 別の3年生が割り込み言ってくる。俺は手を離し 「俺はあんた達の玩具になる気はないよ。死にたいならちょっかい出せばいいけどな」 俺はそうとだけ言ってその場を離れるべく歩き出す。 「なんで止めるんだよ」 そんな声が聞こえる。 「バカ。織田は怒らすとヤバイんだよ。お前その腕一生使えなくなるかもしれないんだぞ。あいつは一人で族とか簡単に潰すやつなんだ」 そう説明してる。俺はいつでも潰せるよ。あんたたちもね。「織田先輩」 また声を掛けられる。今度は下級生。ほんと情報が早いことで… 「何?」 俺は溜め息を付きながら聞き返す。 「噂って本当なんですか?」 目を潤ませながら聞いてくる。はぁ、めんど… 「信じるも信じないもお前たちの勝手だから。俺は何も言わないよ」 信じたければ信じればいい。 「先輩」 呟きのような言葉。俺は 「個人の自由。じゃぁな」 そうとだけ言って歩き出した。行きかう生徒たちの好奇心の瞳。今さらにも感じやしない。 好きなように思えばいいさ。俺は俺でしかないのだから……。 その俺も今は偽りだけど……。 はぁ~…ほんとめんどくせぇことしてくれるぜ…… タイムリミットはもう迫ってるけどね。 そろそろ俺は本気で行くぜ? 全部壊しにさ…俺は自販機でコーヒーを買い何も考えずに屋上へと向かった。 扉を開けてその場に固まった。目の前に広がる綺麗な金髪。太陽の光に照らされて輝いてる。 昨夜、見た金髪と同じように綺麗に輝いている。「そんなとこで突っ立てないで座ればどうだ?」 なんて声を掛けられ 「あ…ごめん。邪魔した?」 俺は扉を閉め聞いてみる。 「いや

  • 蒼い華が咲く   127

    いつものようにドラッガーの宴が終われば俺は服を着て歩き出す。 「お前本当に変ったな。こんなお遊びに付き合うなんてな。そんなにあいつらが大切かよ」 渡が俺に言ってくる。 「お前にはわからねぇだろうな…。まぁこんなお遊び何時までも付き合う気はねぇけど?」 俺はタバコを取り出し火をつける。 「ハッ。結局お前も自分が大事じゃねぇかよ。お前が抵抗すればあいつらを潰すぜ?」 渡はナイフで遊びながら言う。 「それはどうかな。お前は知らなすぎる。俺のことをな…。そしてこの街のことを…。まぁ俺は暫くお前に付き合ってやるけどな」 俺はそうとだけ言い残し店を後にした。この街の掟を知らないと火傷するぜ渡。 お前もお前の仲間もな……。そして誰を敵に回すと一番怖いのかもな……。俺は小さくなっていくタバコを揉み消しその場に捨て家に帰るべく歩き出す。 家に帰ればそのまま風呂場に直行。身体に纏わり付く他人の精液と愛液。 どれだけ洗い流してもキレイにはならない……俺は汚れすぎてしまっている…… この手が血で染まっているのと同じように……闇が纏わり付くのと同じように……だから俺は……俺は?俺は何?俺は何なんだ?俺は…偽り…総てが偽り……闇を隠す為の偽り……もっとももう闇は隠しきれないけどな……あいつのせいで……それならそれでいいかもな……どうせ俺はもう戻れないのだから……戻る場所もないのだから…… 俺はタオルを腰に巻き、風呂場から出てキッチンに行き、冷蔵庫の中からビールを取り出し、一気に飲み干す。 空になった缶をゴミ箱に捨て、自分の部屋に向かう。 そのままベッドに倒れこむ。ギシリと軋むが関係ない。 俺はあの金色の髪に会った事がある気がする……何処でだろう?あのきれいな金色の髪…俺は何処かで見た気がする…でも…思い出せない…俺の失くした大切な記憶って一体何?俺にそんなに必要なのか?「考えててもしかたねぇか…。思い出せないものは思い出せねぇんだし…。でも…会えてラッキーだよな。しかも約束までしちゃったし…。無理だろうと思ったんだけどねぇ~…。意外に金狼さんは優しいんだ」 俺はゴロッと身体の向きを変え呟く。同じ金色の髪と漆黒の瞳…もしかして…な~んてまさかね。 生徒会長様が夜の街になんか出歩かないよな。 何考えてるんだか俺って…。 アホら

  • 蒼い華が咲く   126

    俺は暫く着歴を見て考えていたがその番号に電話を掛けた。数回のコールの後で 『もしもし?』 そう返事が返ってきた。 「あ…俺…織田だけど…」 そこまで言いかけて言葉が出ない。 『何かあったか?』 落ち着いた返事が返ってくる。 「あのさ…俺とあんたって親しかったのか? …俺…親しい奴以外には番号教えないんだけど…」 俺は躊躇いながら聞いてみる。 『…それを聞いてどうするんだ?』 そんな返事が返ってきた。俺はこいつと親しくなかったのか? 「え…あ…いや…その…」 じゃぁ何故こんなに着歴が残ってるんだ? 『他人に聞いた記憶を知っても仕方ないだろう』 もしかして怒ってる? 「あ…ごめん…」 俺はとっさに謝ってしまった。なんで? 『…電話するぐらいだから仲は悪くなかった。…それ以上は特になにもない』 言葉に棘がある。そう感じるのは何故? 俺が記憶を失くしたから? 「…そ…そうなんだ…ありがと…ごめん…じゃぁ…」 俺はそう言って電話を切った。掛けなければよかった。 何故だかそう感じてしまった。 明らかに彼は怒っていた。なんに対して? 俺に対して?俺が記憶を失くしたから? だから怒ってるのか?どうして?俺と彼との間に何があったんだ?俺は一体何を忘れてしまったんだ?俺の失くした記憶はそんなにも大切なものだったのか?俺に対して? それとも他の人に対して?判らない……何も思い出せない……思い出せないのがこんなにも悔しいなんて……初めて知ったよ……俺の記憶はどこに行ったんだ? もう戻らないのか? 俺は私服に着替えいつものように家を出た。 行く場所はいつもの公園。噴水の側のベンチに膝を抱え座る。いつしかこの格好で座るのが決まりになっていた。 そしていつも空を見上げ、冷たく輝く月を眺めていた。今夜もそう。空を見上げていた。 たった一人。此処で何時も一人で…。「隣いいか?」 そう声を掛けられるまでは…… 「どうぞ」 俺は彼を見て答える。月に照らされる金髪が綺麗だった。夜を思わせるような漆黒の瞳も……。 彼は隣に座るとタバコを取り出し吸い始めた。 思わず見惚れるぐらいかっこいい仕草だった。 「何か付いてるか?」 そう聞かれ俺は 「あ…仕草がカッコいいなぁ~って思って…」 ついそんなことを口にしてい

  • 蒼い華が咲く   125

    俺はいつものように学校に行き、いつものように靴を履き替え、階段を上っていた。突然、めまいを感じ手すりに掴まろうとしたその瞬間、 俺はそのまま階段から落ちていった。「織田!」 「しっかりしろ!」 「先生早く!」周りでそう叫んでいる。それを聞きながら俺は意識を手放した。 目を覚ませばそこは病院だった。腕には点滴。 先生と翔太と吉田と…誰?… 「軽い貧血と栄養失調。ちゃんとご飯食べてる?」 そう聞かれ 「食べてません。全部、戻しちゃうんで」 俺は正直に言う。 「やっぱりか。水分だけ?」 そう聞かれ俺は頷く。 「明日から毎日この点滴を受けに来て。じゃなきゃ入院だからね」 先生はそういう。 「はぁ…。入院は勘弁したいですね」 俺はそう答える。 「じゃぁ。毎日、点滴に来ること」 はっきりと言われる。 「はぁ。わかりました」 俺は諦め言う事を聞いた。 「あのさ…さっきから気になってたんだけど…この人、誰?」 俺は金髪でメガネをかけてる人物を指差し聞いてみる。 その途端部屋の中の空気が変わった。 あれ?なんか変なこと言ったか俺?「なぁ蒼樹。お前の両親どうしてる?」 翔太が急にそんなことを聞いてくる。って俺の質問はスルーかよ。 「さぁ?今日も愛人の家じゃねぇの?翔ちゃん聞かなくても知ってるでしょ?」 俺はそう答える。 「じゃぁもう一つZEAって知ってるか?」 翔太はそんなことを聞いてくる。 「この街を仕切ってる暴走族の一つでしょ?ってかこの人、誰?」 俺はそういう。 「生徒会長の金城拓真だ」 そう彼、本人から言われた。 「へぇ~生徒会長さんなんだ。初めて顔見た。あ~当たり前か俺いつも朝会に出てねぇから…」 俺はそういう。でもなんだろう。心に引っかかるこのモヤモヤしたものは? 「蒼樹お前さここ数ヶ月の記憶あるか?」 翔太が真面目な顔をして聞いてくる。 ここ数ヶ月? 「何で?ん~…なんだっけ?いつもと一緒だろ?」 俺はそう答えると行き成り翔太が 「吉さん。こいつ今すぐ頭の検査してやってくれよ」 吉田に向かって言う。 「はぁ?翔太何言ってんのお前?」 俺は訳がわからず言うと 「お前は一番大事な記憶を失くしちまってんだよ!」 翔太が怒鳴りながら言う。 「は?何それ?別に記憶なんて失くしてな

  • 蒼い華が咲く   36

    毎度のことながら怒涛の如くテストも終わり答案用紙が返された。そして、毎回恒例の順位表が廊下に貼りだされていた。「やっぱお前ってムカつく」 順位表を見て翔太が呟く。 「なんで?」 言わんとすることはわかってるけど、つい聞き返しちゃった。 「あの結果だよ! なんでお前あんなに成績がいいわけ? 普段、授業はサボるは、話は聞いてないは、寝てるはってしてるヤツがよ!」 張り出された紙を指さし言われた。 「イヤ、ほら、翔ちゃんだっていいじゃん?」 俺は翔太も人のこと言えないだろって意味を込めて言い返した。実際そうだしさ。 「お前ねぇ、普段から真面目に勉強してねぇ不真面目なやつがクラスで

  • 蒼い華が咲く   30

    東棟から西棟の教室に戻ろうと思って階段を下りてたら会長さんが壁に凭れて待ってた。 「ごめんね? 俺のせいで会長さんにも迷惑がいっちゃったでしょ?」 俺は小さく笑いながら聞いてみた。俺のとこに来たってことは会長さんの所にも行ったってことだし… 「俺は大丈夫だ。お前は? 大丈夫か?」 会長さんに反対に聞かれちゃったや。 「大丈夫だよ。迷惑かけたのはこっちだしさ。ごめんね?」 俺はぺこりと頭を下げた。間違いなく、俺が起こした行動で彼に迷惑をかけたのだから謝るのは当たり前だからね。 「お前からのごめんは聞かないって言っただろ」 なんて言われてしまった。 「それじゃぁ言葉がないよ会長さ

  • 蒼い華が咲く   21

    体育の時間、俺たちは子供の様にギャーギャーと騒いでいた。 担当の先生に急用が入ったってことで自習になったのだ。何をしようかって話になって誰かが童心に戻ってドッチボールをしようと言い出したのだ。それに全員が賛成してドッチボールを始めたのだった。「てめぇ蒼樹、いい加減に当たりやがれ!!」 そんなこと言いながら俺をめがけて翔太がボールを投げてくる。 「やだよ~ん」 俺はそれを避けてあっかんべ~って舌を出す。 「観念しろ織田!」 翔太からボールを受け取った斎藤が俺に向かってボールを投げてきた。かなり威力のある直球がまともに俺の方へと飛んできた。誰もが息をのんだ。当たり前? だよね。俺、

  • 蒼い華が咲く   13

    「翔ちゃん、みんな酷いと思わない?」 放課になってから翔太に聞いてみる。 「お前さ、その傷とその身体のキスマーク関係してねぇか?」 反対に翔太が真面目な顔をして聞いてきた。 「ひでぇ、男や女遊びで自殺するような奴だったの俺?」 それを冗談でかわしてやった。 「お前なぁ、こっちは真面目だっての。後ろ見たら真っ赤だぞ? ビビるだろ行き成りだと」 そしたら真面目に怒られた。 「イヤ、これとこれは関係ない。因みにこれは合意の上でやったやつだし」 俺はキスマークと手首を指さし答える。 「じゃぁ…例の件とか? …泣いただろお前…」 翔太は声を潜めて聞いてくる。うぐっ、やっぱり泣いたの

Plus de chapitres
Découvrez et lisez de bons romans gratuitement
Accédez gratuitement à un grand nombre de bons romans sur GoodNovel. Téléchargez les livres que vous aimez et lisez où et quand vous voulez.
Lisez des livres gratuitement sur l'APP
Scanner le code pour lire sur l'application
DMCA.com Protection Status