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第41話(22)

Author: 北川とも
last update Petsa ng paglalathala: 2026-07-30 14:00:18

「違い、ます……。ただ、あなたが何を考えているのか、気になって」

「頭のいい先生が考えるほどのもんじゃない。俺は、ただの欲深い男だ」

 会話はここまでだと言うように、腰から這い上がってきた手がとうとう肩にかかる。力を込められたわけではないが、手を振り払えない圧力のようなものを感じ、それに和彦は屈した。

 背を丸めて身を屈めると、南郷の脇腹におずおずと顔を寄せる。顔を背けるなという軽い脅しのつもりか、髪を梳かれた。

 独特の艶まで描かれた百足の体に、和彦はぎこちなく唇を押し当てる。二度、三度と唇を押し当て、そこで顔を上げる。途端に南郷から言われた。

「おいおい、あんたは長嶺組長に、いつもそんなおざなりなことをしてるのか?」

 怒りと屈辱と羞恥から、カッと全身が熱くなる。何より、賢吾に対するものと同じ行為を要求する南郷の驕りが、ひどく癇に障った。

 こんな不気味なものを、愛してやれるはずがないのだ――。

 百足を見下ろし、心の中で呟いた和彦だが、南郷の求めに応じないわけにはいか
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