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第6話(29)

Author: 北川とも
last update publish date: 2025-11-22 14:00:19

「やっぱり、先生の体に刺青を彫らせてみたいな。絶対に蛇の刺青だ。ゾクゾクするほど艶やかになるぞ。男に抱かれるたびに、先生の体と、彫られた蛇が身をくねらせるんだ。想像するだけで興奮する……」

「絶対、嫌だっ……」

 畳に顔を突っ伏しながらも、和彦はこれだけは言い切る。想像だけなら確かに興奮する。しかし迂闊なことを言えば、今和彦を抱いているヤクザは、翌日には彫師を連れてくるぐらい、平気でやりそうだ。拒絶を貫くしかない。

「……強情だな。体は簡単に開いてくれるくせに」

「うるさい」

 低く笑い声を洩らした賢吾が愛撫をやめ、仰向けにされた和彦は抱きかかえられるようにして布団の上へと移動させられる。

 浴衣を脱ぎ捨てた賢吾の熱く逞しい体が覆い被さってきたとき、和彦は目も眩むような高揚感を覚えながら、自ら両腕を伸ばして賢吾にしがみついた。

「本当に、こんなに素直なのに、刺青だけは頑として拒むんだな」

「当たり前だ。人の体をなんだと
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