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第7話(15)

Auteur: 北川とも
last update Dernière mise à jour: 2025-11-28 14:00:20

 気遣う言葉をかけてきながら、三田村の眼差しは鋭い。和彦と秦の間に何かあると確信している目だ。

 こうなった三田村ですら怖いのに、本当のことを賢吾に告げたらどうなるか――。

 想像して、背筋が冷たくなる。

「……なんでもない……」

 和彦はそう答えると、携帯電話を三田村の手に押し付け、顔を背けた。

 秦の目的を知るにはどうすればいいのか、部屋に戻ってから和彦はずっと考えていた。目的がわからなければ、動きようがなく、最終的に長嶺組に――賢吾の力に頼ることになるかどうか、判断もできない。

 電話で秦に言われた言葉は、確実に和彦の判断力と決断力を鈍らせた。迂闊に誰にも相談できなくなったのだ。もちろん、和彦を大事にしてくれる〈オトコ〉にも。

 帰りの車の中で、和彦と三田村はほとんど会話を交わさなかった。和彦の口を重くしたのは、罪悪感と、秦とのことを知られてはいけないという恐怖心からだが、三田村の場合は、よくわからない。もともと多弁な男ではないし、話しかけないでほしいという和彦の気配を敏感に読み取ったともいえる。

 秦からの電話を受けて和彦の様子がおかしくなったと、賢吾に報告したのかどうか、今はそれが心配だった。

 こんな心配をする自分の賢しさも、罪悪感に拍車をかける。

 膝を抱えてソファに座った和彦は、口寂しさを紛らわせるようにワインを飲む。寝酒でもしないと、今夜は眠れそうにない。

 深いため息をついたとき、インターホンが鳴った。こんな時間に誰だと思いながら立ち上がり、テレビモニターを覗く。映っていたのは三田村だった。

『――こんな時間にすまない。本当は電話でもよかったんだが、昼間、先生の調子が悪そうだったのが気になったんだ』

 三田村と関係を持つ前なら、ごっそりと感情をどこかに置き忘れたような無表情から、なんの感情も読み取れなかっただろうが、今は違う。モニターを通しても、三田村が本気で心配してくれているとわかる。

『直接顔を見たら、すぐに帰る。だから……少し寄ってもかまわないか?』

 短く返事をしてロ
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