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第142話

作者: ドドポ
澪は一日で五軒の宝石サプライヤーを回った。AODより質の良い石もあったが、どれも個性に欠けていた。

明日がAODとの取り置き期限だ。決断しなければならない。

以前は億単位の資産があれば金持ちだと思っていた。

だが自分のスタジオを持って初めて、金が湯水のように消えていくことを思い知った。特にジュエリー製作は金がかかる。

もしあの高額な原石を買い取って、それでも千雪に勝てなかったら……

車の中で、澪は強く首を振った。

始める前から弱気になってどうする。

心乱れている時、スマホが鳴った。洵からだった。

澪は出るべきか迷った。

結局、電話に出た。

「何をしている?出るのが遅いぞ」

受話器越しの洵の声は詰問ではなく、優しげで気遣うような響きがあった。

澪は一瞬ぼーっとした。

同じようにスタジオを開いても、千雪には洵という後ろ盾がいる。資金繰りの心配などないだろう。

澪が長く沈黙していると、再び洵の声がした。

「何か困っているのか?」

澪の心臓が縮んだ。

「……別に……」

困っていても、洵には頼らない。

頼ったところで、助けてくれるはずもない。

「明日、準備
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コメント (2)
goodnovel comment avatar
ritsu
裏で手を回した洵からの 埋め合わせのつもりだろうか?
goodnovel comment avatar
カナリア
また横取り? ウザすぎる いつまで踏みつけられるのか… 澪ちゃん弱すぎて…成長するのかなぁ
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