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第67話

Auteur: 炭酸が抜けたコーラ
心愛は勢いよく顔を上げた。

「本当ですか?」声がわずかに震えている。

どう対処すべきか、どうすれば盗撮していない証拠を見つけられるのか――そのことばかりが頭を占めていた。

だが、加賀見グループが動くとなれば話は別だ。

たとえ葵の背後に貴臣がいようと、あるいは貴臣が十人束になってかかってこようと、加賀見という巨大な存在の前では、波風ひとつ立てることはできない。

胸を圧し潰していた大きな石が、誰かの手によってあっさりと取り除かれたかのようだった。

心愛は全身の力が抜けていくのを感じ、呼吸さえもずっと楽になる。

暁を見つめるその瞳は、驚くほどに輝いていた。

その眼差しを受け、暁の胸の奥がふと柔らかくなる。

彼はテーブルの上の白粥と漬物を指し示し、何気ない口調で言った。「これで気分は晴れましたか?ほら、おかずを二品ほど追加してください」

心愛は一瞬呆然としたが、すぐに答えた。「待ってて、すぐ作りますから」

彼女は立ち上がる。

その足取りは先ほどよりもずっと軽やかで、そのままキッチンへと向かっていった。

やがて包丁で食材を刻む音が響き始める。

暁はダイニングテーブルに
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