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エピソード1:鏡の監獄

Author: ちばぢぃ
last update Last Updated: 2025-10-02 08:00:22

悠真の意識が戻った時、彼は薄暗い石造りの部屋に閉じ込められていた。冷たい石の床に座り込み、手錠のような金属製の拘束具が両腕に巻きつけられている。頭を振って周囲を見回すと、壁には無数の小さな鏡が埋め込まれ、その表面には微かに光が反射していた。空気は湿り、どこか金属の匂いが混じる。異世界ミラリオスに転移してからまだ数時間しか経っていないはずなのに、すでに彼の日常は遠い記憶と化していた。

 

「ここ…監獄か?」 

悠真は小さく呟き、立ち上がろうとしたが、拘束具が重く足元を引きつける。すると、部屋の奥から金属の擦れる音が響き、鉄の扉が軋みながら開いた。そこに現れたのは、先ほど彼を捕らえた銀髪の女騎士――リアナだった。彼女は鎧を脱ぎ、軽い革の服に着替えた姿で、手に剣を携えている。鋭い青い瞳が悠真を射抜き、口元には微かな苛立ちが浮かんでいた。

 

「佐藤悠真。偽の調停者。名乗りを上げる理由を聞かせなさい。」 

リアナの声は冷たく、部屋に反響した。 

 

「偽って…何?俺、ただの大学生だよ。鏡に吸い込まれただけで、調停者とか知らない!」 

悠真は慌てて弁解したが、リアナの表情は変わらない。 

 

「言い訳は通用しない。お前が鏡の力を乱用し、鏡獣を消し、空間の裂け目を作ったことは事実だ。その力は魂の門に由来し、調停者の証だ。だが、お前は正式に選ばれていない偽物だ。」 

彼女は一歩近づき、剣の先を悠真の顎に軽く当てた。 

 

「うわっ、待て待て!殺さないでくれ!」 

悠真は後ずさり、背中を壁にぶつける。鏡の表面が揺れ、彼の動揺した顔を無数に映し出した。 

 

「殺すつもりはない。だが、お前の力を抑える必要がある。貴族派も反逆派も、お前を手中に収めようと狙っている。動揺する暇はない。」 

リアナは剣を下ろし、悠真の拘束具をチェックした。彼女の指が彼の腕に触れると、冷たい感触が肌を這い、悠真の心臓が一瞬速く鼓動した。 

 

「触るなよ…!って、貴族派?反逆派?何だそれ?」 

悠真は混乱しながら尋ねた。 

 

「ミラリオスは内戦の危機にある。貴族派は魂の門を神聖視し、調停者を神の使者として祭り上げる。反逆派はそれを否定し、鏡の力を全て破壊しようとしている。お前はその中心にいる存在だ。」 

リアナは淡々と説明したが、彼女の声にはかすかな疲れが混じっていた。 

 

「俺が?ふざけんなよ!こんな力、勝手に持たされただけだ!」 

悠真は苛立ちを隠せず、拘束具をガチャガチャと揺らした。すると、鏡の表面が光り、部屋の空気が一瞬歪んだ。 

 

「やめなさい!お前の力は制御が効かない。鏡の改変は、世界のルールを書き換える危険な力だ。使いすぎれば、この監獄だけでなく、ミラリオス全体が崩壊する。」 

リアナが鋭く制止し、悠真の肩を掴んだ。彼女の力強い手が彼を押さえつけ、近距離で彼女の息遣いを感じた。 

 

「…分かった、分かったよ。落ち着けって。」 

悠真は観念し、肩の力を抜いた。リアナは手を離し、壁に寄りかかった。 

 

「貴族派は今夜、お前を連れ出す計画を立てている。反逆派も動き出しているらしい。いずれにせよ、お前をここに置いておくわけにはいかない。」 

彼女は剣を鞘に収め、悠真を見つめた。 

 

「なら、解放してくれよ。俺は帰りたいだけなんだ。」 

悠真は懇願するように言ったが、リアナは首を振った。 

 

「帰る方法は魂の門の管理者だけが知っている。そして、管理者はミラリオスの最深部に隠れている。お前がここに留まるか、旅に出るかはお前の選択だ。」 

彼女の言葉に、悠真は唖然とした。 

 

「旅?俺が?こんな状況で?」 

彼の声は半信半疑だった。 

 

「そう。お前が調停者として認められれば、力の制御も可能になる。だが、偽物である限り、誰かに利用されるだけだ。」 

リアナは真剣な目で悠真を見据えた。 

 

「利用…か。確かにさっきの黒髪の野郎も何か企んでたっぽいな。」 

悠真はカイルのことを思い出し、眉をひそめた。 

 

「カイル・ヴォルド。破鏡の徒のリーダーだ。彼は鏡の力を破壊し、ミラリオスをリセットしようとしている。お前を利用して魂の門を壊すつもりだろう。」 

リアナの声には敵意が滲んでいた。 

 

「リセット?何だよそれ。ゲームじゃないんだぞ。」 

悠真は呆れ顔で呟いた。 

 

「彼にとってはゲームかもしれない。だが、その結果が世界の終わりになる。」 

リアナは静かに言い、部屋の隅に置かれた小さな鏡を手に取った。 

 

その瞬間、鏡の表面が揺らぎ、悠真の視界に現代の部屋が映し出された。机に残された教科書、散らかったベッド、そして鏡を見つめる美咲の姿。 

 

「美咲…!」 

悠真は思わず叫び、鏡に手を伸ばした。だが、拘束具が邪魔をし、彼の手は届かない。 

 

「知り合いか?その鏡はお前をここに連れてきた魂の門の一部だ。だが、今はお前を監視する道具として使っている。」 

リアナは鏡を悠真の前に置き、じっと見つめた。 

 

「監視…?美咲に危害は加えないでくれ。彼女は関係ない!」 

悠真の声に焦りが混じる。 

 

「危害を加えるつもりはない。だが、彼女が鏡に近づけば、お前と同じ運命をたどるかもしれない。」 

リアナの言葉に、悠真の胸が締め付けられる。 

 

「なら、どうすればいい?俺にできることがあればなんでもする。」 

彼は真剣な表情でリアナを見た。 

 

「まずは力の制御を学ぶこと。そして、魂の門の管理者を見つける旅に出ることだ。私が同行する。お前一人では生き延びられない。」 

リアナは決意を込めて言った。 

 

「…分かった。けど、俺、戦いなんてしたことないんだぜ?」 

悠真は苦笑いを浮かべた。 

 

「戦う必要はない。だが、生き延びる知恵は必要だ。お前の現代の知識が役立つかもしれない。」 

リアナはわずかに口元を緩め、悠真に手を差し伸べた。 

 

悠真はしばらく迷った後、彼女の手を取った。拘束具が外れ、彼の自由が戻った瞬間、鏡の表面が再び光った。 

 

「これからが本当の試練だ。覚悟しろ、佐藤悠真。」 

リアナの声が部屋に響き、二人を包むように鏡の光が広がった。 

 

 

悠真はリアナの手を握りながら、監獄の外へと導かれた。石の通路は薄暗く、壁に埋め込まれた鏡が彼らの姿を無数に映し出す。足音が反響し、どこか不気味な雰囲気を醸し出していた。彼は内心で動揺を抑えながら、周囲を観察した。鏡の表面には時折、奇妙な映像が浮かび――浮遊大陸の風景や、戦いの場面が一瞬だけ映り、すぐに消える。

 

「これ…何だ?」 

悠真は呟き、鏡に近づこうとした。 

 

「触れるな。それは魂の門の残響だ。過去や未来の断片が映るが、触れればお前自身がその中に引き込まれる。」 

リアナが鋭く警告し、悠真の腕を掴んだ。彼女の手の温もりが、冷たい通路の中で異様に際立った。 

 

「引き込まれる…?マジかよ。異世界ってほんと面倒くさいな。」 

悠真は苦笑いを浮かべたが、内心では好奇心が湧き始めていた。 

 

「面倒くさいのはお前自身だ。鏡の力を制御できなければ、いつかお前自身が魂の門に飲み込まれる。」 

リアナの言葉は冷たく、だがどこか心配げだった。 

 

二人は通路を進み、監獄の出口にたどり着いた。外には紫がかった空と、浮かぶ鏡の破片が見えた。遠くには、鏡の反射で輝く都市が広がり、その美しさに悠真は息を呑んだ。 

 

「ここがミラリオスか…。絵本みたいだな。」 

彼は感嘆の声を漏らした。 

 

「絵本ではない。戦いの場だ。見ろ、あの都市は貴族派の拠点だ。そして、遠くの山脈には反逆派の隠れ里がある。」 

リアナは指さし、悠真に説明した。 

 

「どっちもヤバそうだな。俺、どうやって生き延びるんだ?」 

悠真は半ば本気で尋ねた。 

 

「私の指示に従え。そして、お前の知識を頼りにする。現代の戦術や技術が、ここでは役立つかもしれない。」 

リアナは悠真を見据え、自信を持たせるように言った。 

 

「知識…か。ゲームの攻略法とか、ネットで見た雑学しかないけどな。」 

悠真は頭を搔きながら答えた。 

 

「それで十分だ。まずは貴族派の襲撃を防ぐ準備をしよう。今夜、彼らがここに迫るはずだ。」 

リアナは剣を握り直し、悠真を促した。 

 

二人は監獄の外に出て、近くの岩陰に身を隠した。悠真は周囲を見渡し、頭をフル回転させた。現代の知識――たとえば、反射の原理や簡単な罠の作り方を思い出そうとする。だが、頭の中は混乱でいっぱいだった。 

 

「落ち着け…。とりあえず、鏡の力をもう一度試してみるか。」 

悠真は小さく呟き、近くに落ちていた鏡の破片を拾った。 

 

「お前、制御できないのに何をする気だ?」 

リアナが鋭く咎めた。 

 

「試してみないと分からないだろ。さっきの獣を消した時、頭に浮かんだイメージで動いただけなんだ。」 

悠真は破片を手に持ち、集中しようとした。 

 

鏡の表面が光り始め、悠真の周囲に薄い膜のようなものが現れた。だが、その瞬間、遠くから蹄の音が聞こえ、複数の影が近づいてくる。 

 

「貴族派だ!隠れろ!」 

リアナが悠真を引っ張り、岩の裏に身を潜めた。 

 

二人は息を殺し、敵の動きを見守った。騎士の装甲に身を固めた数人が、監獄の入り口に到着した。リーダーらしき男が大声で命令を飛ばす。 

 

「偽の調停者がここにいると聞いた。監獄を調べろ!」 

男の声が夜空に響いた。 

 

悠真は緊張で体が硬直したが、リアナが彼の肩を軽く叩いた。 

 

「動くな。彼らがお前を連れ去れば、ミラリオスはさらに混乱する。」 

彼女の声は低く、だが落ち着いていた。 

 

「なら、どうする?戦うのか?」 

悠真は囁き、リアナを見た。 

 

「戦うのは最終手段だ。まずは逃げる。私の合図で走れ。」 

リアナは剣を握り、敵の動きを伺った。 

 

数分後、貴族派の騎士たちが監獄の中に入り、視界から消えた。リアナが悠真の腕を掴み、素早く身を翻した。 

 

「今だ!こっちだ!」 

彼女の声に続き、二人は夜の闇に紛れて走り出した。 

 

背後から怒号が聞こえ、追手が動き出す気配がした。悠真は息を切らしながらも、リアナの後を追い続けた。鏡の破片が浮かぶ空の下、彼の新たな旅が始まった。

 

悠真とリアナは岩場を駆け抜け、木々の茂みに身を隠した。息を切らせながら、悠真は近くの岩に凭れかかった。 

 

「はぁ…はぁ…。マジで死ぬかと思ったよ。」 

彼は額の汗を拭い、リアナを見た。 

 

「まだ安心はできない。貴族派は執念深い。彼らはお前の力を手に入れるためなら、手段を選ばない。」 

リアナは剣を構えたまま、周囲を警戒した。 

 

「手段を選ばない…?それってどういうことだ?」 

悠真は不安げに尋ねた。 

 

「拷問、洗脳、あるいはお前を人質に使うこともあり得る。調停者の力は、ミラリオスを支配する鍵だからだ。」 

リアナの言葉に、悠真の背筋が凍った。 

 

「マジかよ…。俺、ただ帰りたいだけなのに。」 

彼は呟き、地面に座り込んだ。 

 

「帰るためには、力の制御が必要だ。そして、そのためには魂の門の管理者を見つけるしかない。私が助ける。」 

リアナは悠真に手を差し伸べ、立ち上がらせた。 

 

「ありがとう…って、なんで俺を助けるんだ?偽物だって嫌ってるだろ?」 

悠真は訝しげに尋ねた。 

 

「嫌いだ。だが、放っておけば世界が壊れる。お前が私の責任だ。」 

リアナの声にはためらいがなく、悠真は少し安心した。 

 

二人は茂みを抜け、川のほとりまでたどり着いた。川面には月光が反射し、遠くの浮遊大陸が幻想的に浮かんでいた。悠真は川辺に座り、息を整えた。 

 

「この世界、綺麗だな。けど、危なっかしい。」 

彼は呟き、川の流れを見つめた。 

 

「美しさと危険は共存する。ミラリオスは鏡の力が全てを形作っているからだ。」 

リアナは川に近づき、水を掬って顔を洗った。彼女の銀髪が濡れて頬に張り付き、悠真の目を一瞬奪った。 

 

「…その、リアナ。さっきの剣の扱い、めっちゃ上手かったな。」 

悠真は話題を変え、彼女に目を向けた。 

 

「訓練の賜物だ。幼い頃から剣を握ってきた。だが、お前には関係ない話だ。」 

リアナはそっけなく答え、剣を磨き始めた。 

 

「関係ないって…。一緒に旅するなら、知っておきたいだろ?俺だって、適当に生きてるわけじゃないんだから。」 

悠真は少しムキになって言った。 

 

「ふん。なら、教えてやろう。私の過去は、裏切りと戦いの連続だ。調停者に裏切られ、家族を失った。それ以来、偽物であるお前を信じる気はない。」 

リアナの声に棘が混じり、悠真は言葉を失った。 

 

「…すまん。余計なこと聞いた。」 

彼は謝り、視線を落とした。 

 

「謝る必要はない。だが、旅の中でお前が本物か偽物かを試す。それが私の役目だ。」 

リアナは剣を鞘に収め、悠真を見た。 

 

「試す…?どうやって?」 

悠真は警戒しながら尋ねた。 

 

「行動で示せ。鏡の力を制御し、世界を救うか、破壊するかはお前次第だ。」 

リアナの言葉に、悠真は深く頷いた。 

 

二人は川辺で一夜を明かすことにし、簡素なキャンプを設けた。リアナが薪を集め、悠真が近くの草で簡易な寝床を作った。夜が更けるにつれ、鏡の破片が空で光り、奇妙な旋律が聞こえてきた。 

 

「この音…何だ?」 

悠真は耳を澄まし、辺りを見回した。 

 

「魂の門の歌だ。鏡が世界の調和を保つためのものだ。だが、お前の力でその調和が乱れている。」 

リアナは火を起こしながら説明した。 

 

「乱してる…。俺、悪気はないんだけどな。」 

悠真は申し訳なさそうに言った。 

 

「悪気がないことが問題だ。意図せず世界を壊す力は、なおさら危険だ。」 

リアナの言葉は厳しかったが、彼女の目には微かな期待が宿っていた。 

 

二人は火を囲み、静かに夜を過ごした。悠真は鏡の力を思い出し、頭の中でその使い方を模索し始めた。現代の知識――反射の原理や、光の屈折を応用できないかと考えを巡らせた。 

 

「明日からは本格的に旅だ。貴族派や反逆派を避けながら、魂の門の管理者を目指す。」 

リアナが火に薪を加えながら言った。 

 

「分かった。けど、俺、戦う準備なんてできてないぜ。」 

悠真は苦笑いを浮かべた。 

 

「戦う準備は私に任せろ。お前は頭を使うことだ。それで十分だ。」 

リアナは微笑み、初めて柔らかな表情を見せた。 

 

悠真は彼女の言葉に励まされ、夜空を見上げた。鏡の破片が輝く中、彼の心に新たな決意が芽生えていた。

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