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第331話

Auteur: 風待 栞
「水琴の乗馬に付き合っているんだ」

灼也は琉里の顔を見ることもなく、至極当然のように言い放った。

水琴は驚いて灼也を横目で見た。

まさか、琉里さんの目の前でそんなことをあっさりと言うなんて。

予想外の返答を突きつけられた琉里も、一瞬だけ面食らったように目を丸くした。

背後には紗夜や雅が控えているのだ。あからさまに自分より別の女を優先されたとあっては、ひどくプライドが傷ついたことだろう。

照りつける太陽の光を避けるように目を細めると、琉里は氷のように冷たく刺々しい笑みを浮かべ、水琴を真っ直ぐに見据えた。

「水琴さん。あなた、あの異国のカフェで自分が口にした言葉を、もう忘れてしまったの?」

その明らかな挑発にも、水琴は一切怯むことなく、冷ややかな深淵のような瞳で彼女を射抜いた。

「……それはこちらのセリフですわ、琉里さん。あなたはあの異国で、私に嘘をついていたようですね」

ふっと、水琴の唇の端に余裕の笑みがこぼれる。

「……あら。どういうことか、聞かせてもらえる?」

琉里は声音こそ穏やかだったが、その裏に激しい怒りを必死に押し殺しているのがわかった。

水琴はわざと
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