今日もいつものトレーナーパーカーやジーンズ、ウインドブレーカーを着て外へ出る。最近は寒さも緩和されて過ごしやすくなったかなぁと思う。でも、私にとって夜はまだ少し寒い。 (虫はそんなにいないけど、念のためにメッシュタープを立てておこう。おっと、少しだけ風も出てる) 今はそよ風くらい弱いけれど、万が一と考えて備えることにしよう。外にある収納庫からタープと固定用の紐と重石と大物を運ぶ。その後に焚き火台、テーブル、ローチェア、木の棚、炭などの一式も……。 (とりあえず、一旦はこれだけかな?) まずは土台となる、メッシュタープの設置を始めることからだ。角の四本の支柱を目一杯伸ばす。 (よいしょ!っと……ふぅ……) 今回は風で揺れないようにと、固定用の丈夫な紐で長さを調整してフック型の金具付き重石を結びつけた。重石といっても、レンガの柄で施されているもの。メッシュの布は、真正面だけ全開にするためそのまま下さずにしている。 (これである程度、風が強くなっても大丈夫でしょう。あと、もうひと息……) タープを設置し終えたら、テーブルとローチェアを中に設置した。テーブルは前回でも使用した、半分だけ黒のメッシュ付きテーブル。テーブルのメッシュの部分に焚き火台を受け皿ごと置く。焚き火台の中に細かい枝と炭、大きめの炭と乗せていった。残りの半分のテーブルには、食材や食器一式を揃えるのみ。 (うん! これで役者が揃った) 焚き火台へ火を起こす作業に入る。乾燥したカサの開いた松ぼっくりに、ライターで炙る。これが、自然から生まれた着火剤だ。少しずつ火の明かりが
Huling Na-update : 2025-05-22 Magbasa pa