それだけでは足りないのか?だが、悠良はもう何も言う気が起きなかった。言うだけ無駄だと感じたからだ。七年続いたこの関係も、そろそろ終止符を打つべき時が来たのだろう。「もう契約も交わしたんだから、今さらここで言い合っても仕方ないわ。このプロジェクトをどうやって完成させるかを考えて。だってこのプロジェクトは会社のためのものであって、石川さんのためのものじゃないから」玉巳は唇を噛みしめ、悠良を一瞥すると、声を震わせて言った。「悠良さん......こんなことになったら、私はどうすればいいの。このプロジェクト、もう私とは無関係ってこと?悠良さん、私にとってこのプロジェクトは本当に大事なの。これがなきゃ、私は国内で立ち位置すら保てないのに......」史弥の声は低く冷たかった。「どうしても自分でこのオアシスプロジェクトを手掛けたいっていうなら、いいだろう。けど、少なくとも他人のことも考えろ。玉巳もこのプロジェクトに多くの時間と労力を費やしてきたんだ。何の説明もなく突然彼女を外すなんて、あまりにも勝手じゃないか」悠良は眉をわずかにひそめた。彼女が勝手?玉巳の企画案が、仮に少しでもまともだったなら、彼女は何も言わなかっただろう。だが、実際は誤字脱字さえ修正していないひどい内容だった。悠良は、彼女に道を譲るだけ譲ったのだ。これ以上譲ったら、自分の信念すら曲げることになる。彼女は淡々と、涙ぐむ玉巳の顔を見つめた。「私は彼女に十分譲ってきたわ。史弥も知っているでしょう?彼女にやる気があるなら、プロジェクトに参加させてもいい。でも、オアシスの方針は、私が決める」口調は冷静で、特に感情を見せない。だがそれが逆に、彼女の強さを際立たせていた。玉巳は顔を赤らめ、傷ついたように首を横に振った。「このプロジェクトは悠良さんにとってこんなに重要だったなんて知らなかった......私、力不足で、悠良さんの期待には応えられないかもしれない。だから私は引くよ。足を引っ張りたくないから......」「そう」悠良は躊躇せず、きっぱりと返した。「悠良、やりすぎだ。このプロジェクトは、最終的に白川社の上層部の判断が必要だ」史弥は眉をひそめ、視線を落としながら悠良に告げた。「名前だけでも載せてやってくれ。たとえ補佐の立場
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