บททั้งหมดของ 神殿育ちの嫌われΩは、隣国の伯爵αに蕩ける愛を刻まれる: บทที่ 161 - บทที่ 170

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第160話 可愛すぎて

    軽く触れられただけで、腰のあたりがじんわりと熱くなる。 (もっと、触ってくれたら……)  そう思うけど、ルシアンの手は丁寧にボタンを外していく。  やがて、すべて外し終えると、今度はシャツを掴み、ゆっくりと肩から落とした。 「ンッ」  ひやりと冷たい空気が触れる。  シャツの袖が手首のところで絡まり、エマは自分で脱ごうとしたけど、出来なかった。  艶めかしい視線に見据えられ、上半身を露わにされたまま、動けない。 「ぁっ、……ルシアン、さま」 「エマ」  甘く呼ぶ声が、鼓膜を震わせる。  恋しいアルファは、獲物を定めたように、手を伸ばしてエマの胸の飾りに触れた。 「ひゃんっ」  両の乳首に指が触れ、指先で軽く撫でてくる。  ムズムズした感触に耐えていると、ぷくりと先端が勃った。 「ぁ……っ、んぁぁっ」  尖った先端をスリスリと擦られると、腰がじんじんと痺れる。 (やぁっ、どうして……気持ちいいっ)  すぐにエマの雄が勃ち上がり、蕾がキュンと疼いてきた。  油断すると、すぐに愛液を漏らしてしまいそうだ。 「ぁぁんっ、んっ、ゃ、……ぁぁっ」  乳首をなで回されて、ビクビクと体が震える。  けれど、抵抗しようにも、絡まったシャツのせいで腕が動かない。 (ぁぁ……どうしようっ、こんな……乳首だけで、イきそう……っ!)  甘い声も押さえられない。  はぁはぁと息が速くなって、エマはルシアンを見下ろした。 (ぁ……あぁぁ、ルシアンさまっ)  うっとりと見上げてくる赤い瞳に、腰が疼く。  乳首への愛撫に感じるエマを、喜んでいるように見えた。 「あぁんっ、ぁっ……ぁ、ひやぁぁんっ」  ベロリと乳首をひと舐めされ、体が跳ねた。  唾液の混じった熱い舌が、乳首の周りから先端に向かって、ベロベロと舐めてくる。 「ひぁぁっ、ぁん、ァァッ、ひぅっ」  片方の乳首を舌で舐められ、も
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第161話 望むままに

    ルシアンがゆっくりと身を傾け、エマの上に覆いかぶさった。  エマが手を伸ばすと、ルシアンはその手をやさしく取り、指先まで包み込むように握りしめ、シーツの上へと導いた。  逃がさないように、でも愛おしくて仕方がないというふうに。 「あなたの可愛い声を、また聞かせてください」  熱を帯びた赤い瞳が、ゆっくりと細められる。情欲の色をたたえ、甘い色気に満ちていた。  欲情を隠そうともしない雄の表情に、エマの胸がドクンと大きく跳ねた。 「ぁ……ルシアン様っ」  呼びかけた声は、自分でも驚くほどかすれている。  その震えを、ルシアンは逃さずに受け止め、さらに目を細めた。 「エマ……」  囁く声だけで、身体が熱を帯びていく。  触れるだけの口づけが、再びエマの唇に落ちる。  そこから、少しずつ深みを増すように、甘く、長く、息を奪うようなキスへと変わっていく。 「んぁぁっ……ぁぁっ」  甘い口づけに酔いしれていると、唇が離れる。  顔のあちこちにキスされ、今度は首筋へと降りていく。鎖骨、胸元へと、焦らすようにゆっくり辿っていった。  キスにうっとりできたのは、そこまでだ。  ルシアンの指が乳首に触れ、指でこねられる。 「ひぁぁ……ぁぁんっ」  また甘い声が漏れて、身をよじった。 「あぁぁんっ、ぁぁっ、そこ、……ぁぁっ」 「ここが気持ちいいのですね」  ルシアンの嬉しそうな声が聞こえたと思ったら、昂ぶりを扱かれる。 「ひゃぁぁんっ! ぁ、ッ、あぁぁぁっ!」  びくんっと体が跳ねて、吐精する。  ようやくイけた解放感にホッとしたのは、束の間だった。 「ひぁんっ、ひゃ……ぁぁっ! やぁぁんッ」  ルシアンが、右の乳首をかるく摘まむ。  その刺激だけで蕾がズクズクと疼いて、愛液があふれた。 「可愛いですよ、エマ」 「ひゃぁっ、ゃんっ、ぁ、そ、そこ……だめっ」 「ここがイイんですね」 「
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第162話 勘違いしてる

    (あぁっっ、気持ちいいッ…………気持ちいいっ!)  思考は快楽に塗りつぶされ、唇から唾液がこぼれる。  続けてイったせいで、躰がひどく熱くてたまらない。  ルシアンの愛撫はちっとも止まらなくて、煽られるままに何度も何度も果てた。 「ひぁんっ、ぁぁんっ、ぁぁ……また、イっちゃぅ……っ!」 「ッ……ぁぁ、なんて可愛い」 「ひぅぅッ……ぁ、ぁんっ……ルシアンさま……ゃぁぁんっ」 「愛してます、エマ……もっと、私の手で乱れて」 「あぁぁっ……んぁっ、ぁぁっ」  ルシアンの甘い声に、心が震える。  エマは啼きながらルシアンの名を呼び、悶えた。 (ルシアン様っ……あぁ、ルシアン様が、ぼくを……っ)  快楽と喜びの中で涙をポロポロとこぼし、与えられる快楽に身を委ねる。 「ぁんっ……気持ちいいっ……ルシアン様、もっとぉ……っ」  エマは淫らに喘ぎながら、身も心も、ルシアンに溺れていった。 + + +  まぶたに柔らかな光が差し込み、エマはゆっくりと目を覚ました。  温かいシーツの中に、ルシアンの姿が映る。 (……ルシアン様?)  目の前の光景に、エマは戸惑う。  けれど、次の瞬間には思い出していた。 (僕、ルシアン様と……!)  ルシアンに愛された記憶が、鮮やかに蘇る。  離れていた間の寂しさと恋しさを埋めるように、熱に溺れてしまった。  思い出したら、すごく恥ずかしい。 (でも……いっぱい気持ちよくしてもらえて、幸せだったな) 「おはよう、エマ」 「ぁッ……お、おはようございます、ルシアン様!」  急に声を掛けられて、びっくりする。  反射的に体を起こそうとして、ハッと気付いた。 (ぇっ、僕……はだか!?)  慌てて、また枕に頭を預けた。ふだんは夜着を羽織って眠るので、自分の姿に驚いたのだ。
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第163話 朝食

    しばらくすると、ナタリナとノエルが再び入ってきて、朝食の準備を始めた。  脚つきの木製トレイがベッドの上に置かれ、そこに器が並べられていく。  今日の朝食は、温かな白身魚のスープに、ふわふわの焼きたてパン。ハーブ入りのスクランブルエッグに、薄切りのハムまで乗っている。銀縁のガラス器には、サファイアベリーが盛られていた。  最後に飲み物が配膳され、ルシアンは香草茶、エマには甘さ控えめの温かいミルクが入ったカップが並べられる。 「わぁっ、おいしそう!」  エマは思わず声を弾ませた。  公務で各地を巡っているあいだも、どの館でもご馳走が並んだ。質素な食事が常だったエマにとって、神殿や王宮以外での食事は、すべてが新鮮で心躍る。贅沢には慣れていないからこそ、一皿一皿が嬉しい。 「エマ様。ご用の際はお呼び下さいませ」 「うん。ありがとう」  ナタリナとノエルが丁寧に一礼し、扉が閉まる。  部屋には、エマとルシアンの二人きりだ。  エマは胸の前で両手を交差させ、祈りの言葉を捧げる。 「女神イーリスの豊かなる恵みに感謝申し上げます。大地の実りに祝福を」  食事前の祈りが終わったら、さっそくスプーンを手に取る。 「んっ、おいしいっ」  白身魚のスープを味わい、焼きたてパンをちぎって口へ運ぶ。幸せそうな顔でモグモグ食べているエマを、ルシアンは優しく見つめていた。 「エマ。このサファイアベリーは、昨日の屋台で買ったものですよ」 「あっ、あの時の?」  エマがルシアンを見つけた、あの人混みの中の屋台だ。あれが今ここにあるなんて思わなかった。 「ルシアン様。サファイアベリーがお好きなんですか?」  そう尋ねると、ルシアンはニコッと微笑んだ。 「貴方が嬉しそうに食べていたので、私も好きになりました」 「えっ?」  思いがけない言葉に、エマの頬が朱に染まる。  ルシアンは、微笑みながら続けた。 「屋台でこれを手
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第164話 昨夜の話

     その時間さえも一緒にいられるのだと、嬉しくなった。 「私も同行します。いいですね?」 「はい」  エマがコクッと頷くと、ルシアンが嬉しそうに唇を緩める。  その表情にまたドキドキしてしまい、エマは急いで口を開いた。 「あ、あの……ルシアン様は、どうしてこの街に? 帝国へ戻られたとばかり思っていました」 「その予定だったのですが、ティエリー様の命令で動いているのです」 「皇太子殿下の?」 「はい。王都を立ってからすぐ、アズレーヌの街へ来ました」  ルシアンはエマに、皇太子から贈り物の選定を任されていることを教えてくれた。 「皇太子妃様の、生誕祝いですか?」 「ええ。まだ極秘で動いているので、他の者には内緒にしておいてください」 「はい。分かりました。あの……ナタリナには、話しても良いですか?」 「そうですね。ティエリー様のご命令で、ワイール伯爵と宝飾品の取引を検討中であることは、話しても構いません」 「ありがとうございます」  エマはホッと胸をなで下ろす。  皇太子の側近であるルシアンには、秘密にしなければいけないことが多いはずだ。それをエマに教えてくれるのは嬉しいけど、侍女にまで隠しておくのは心苦しい。 (隠し事は苦手だから、良かった)  エマが安心してると、ルシアンは表情を引き締めた。 「エマは、しばらくこの街に滞在するのでしょう?」 「はい。数日程度ですが」 「では、外を歩く時は、必ず外套のフードを被って、顔を見られないように気をつけて下さい」 「え?」 「実は、数日前からランダリエの高位貴族がこの街に滞在しているようです。ワイール伯爵とも繋がりがあり、迂闊には手が出せない相手だと」 「ぁっ……そう言えば昨日、屋台でご飯を食べていたとき、横暴な貴族がいるという噂を聞きました。その貴族のことでしょうか?」 「その可能性もあります」  ルシアンが険しい顔で呟く。  エマは不安になって
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第165話 脱走した王子

    「ルシアン様は、任務によりこの街に滞在されています。恐れ入りますが、外でルシアン様の身分を明かすことはお控え下さい。偽名を使われておりますので、外では『ルーク様』とお呼びするようにお願いします」  詳しい事情は話せないようだ。 「デイモンド伯については、承知しました」  ナタリナは心得たように頷く。  身分を隠して行動しているということは、エマと同じようにお忍びで動いているらしい。  アズレーヌの街は観光地であり、ロイヤルサファイアが採れる鉱山がある。宝飾店も多いため、その辺りの任務かもしれない。  そんなことを考えていると、ノエルがゆっくりと視線を巡らせて、口を開いた。 「それからもう一つ。ルシアン様よりナタリナ殿へ言伝を預かっております」 「デイモンド伯から、私にですか?」  思いがけない言葉に、ナタリナは驚いた。  ノエルはわずかに眉を寄せて、静かに告げる。 「数日前から、第二王子がこの街を訪れているようです。くれぐれもお気を付けください」 「なっ……あの男がここに!?」  ナタリナはダンッとテーブルを叩いた。  眦をつり上げ、ノエルを睨む様子に、周囲は目を丸くする。 「王宮で謹慎しているはずですっ! 間違いではないのですか!?」 「私も直接確認したわけではありませんが、集めた証言から、ルシアン様はそのように判断なさいました」  ノエルは動揺することなく、静かに答える。その様子に、ナタリナも冷静さを取り戻す。  双子とパトリックに視線を向け、怖いくらい真剣な顔で命じた。 「王子は、おそらく脱走したのでしょう。王太子殿下に急ぎ報告しますが……絶対にあの男を、エマ様に近づけてはなりませんっ! いいですね!」 「かしこまりました!」  三人とも、ただ事ではないと感じたのだろう。  ナタリナの勢いにのまれながらも、しっかりと頷いた。  ノエルは最後に、言いにくそうに付け加える。 「ナタリナ殿。アズレーヌの街には、いろ
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第166話 がっちり掴まえておく

     そして翌朝。エマはルシアンと熱い夜を過ごしたためか、いつもより肌の艶がよかった。ルシアンも、甘い眼差しでエマを見つめている。  そんな二人の様子に、ナタリナは内心で喜んでいた。 (デイモンド伯がエマ様にご執心なのは、間違いないわ!)  エマがルシアンを望み、ルシアンがエマを望むのなら、ナタリナは全力で応援するつもりだ。  エマが帝国へ嫁ぐことになれば、他の心配事も出てくるが、今はレオナールから自由になることが何より重要だ。 (エマ様! 私、頑張りますわ!)  ナタリナは強く決意した。  朝食を終えた二人に今日の予定を伺うと、まずは視察に向かうと告げられた。ルシアンが同行すると聞き、ナタリナは安心した。午後には街を観光したいという希望もあり、さっそくエマを湯浴みに案内する。  寝室の隣にある浴室で、ふだんと同じようにバスタブで手早く体を清めた。 「ナタリナ。お湯がちょっと違うよね?」 「それが温泉ですよ。一階には大きな浴槽と、露天風呂もありますから、今夜はそちらでゆっくりおくつろぎ下さい」 「一階にも、浴室があるんだ?」 「はい。とても広いですから、二人で入っても余るくらいです」 「ふ、二人って……!」  エマが頬を赤らめる。  ナタリナはエマの髪を丁寧に洗いながら、小声で囁く。 「温泉宿は、恋人や夫婦の仲を深めるのに活躍する場所ですわ。意中の殿方を虜にするには、絶好の機会です」 「へっ!?」 「エマ様はそのままでも十分に魅力的ですが、ここでがっちり掴まえておきましょう!」 「ぇ……な、何を?」 「まあ! 決まってるではありませんか。デイモンド伯ですよ」 「……もうっ! そういうのはいいから!」  顔を真っ赤にしたエマが、プイッとそっぽを向く。  耳たぶまで赤くなっているのを見て、ナタリナはそっとため息をつく。 (なんて可愛らしいのかしら。私のエマ様は)  大切な主が、番に相応しいアルファを見つけたのだ。
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第167話 地滑りの調査

     ワイール領の報告書にあった地滑り現場は、鉱山の中腹と麓を結ぶ道の途中にある。エマたちはアズレーヌの街から馬車で二十分ほど揺られ、現場に到着した。  馬車を降りて周辺を歩いてみたが、とくに変わった様子はない。 「……地滑りがあった場所って、ここだよね?」  緩やかな山肌が見え、崩落したような痕跡は見当たらない。  もう補修が終わったのかと思い、近くの小さな村に寄ってみた。この村には鉱山で働く鉱夫が多く住んでおり、休みの日はアズレーヌの街に降りるのだと言う。アズレーヌの街から鉱山の採掘現場は近いと思うのだが、毎日通うには少し遠いらしい。  鉱夫ばかりの村で地滑りについて尋ねると、返ってきたのは予想と違う言葉だった。 「地滑り? いや~なかったよな?」 「ああ。落石はしょっちゅうあるけどな」 「道を塞ぐほどじゃねぇし、すぐ片付けるぜ」 「荷馬車は、一日に何往復もするからな」  彼らの答えに、エマは戸惑いながらも礼を言う。 「そうですか……ありがとうございます」  報告書の内容と現場の声が異なるとは思わず、エマは困惑した。  だが、それ以上食い下がるわけにもいかず、馬車に戻る。  アズレーヌの街へ戻る道中で、ずっとエマに付き添っていたルシアンが、こっそり教えてくれた。 「……報告書に虚偽の数字を載せるのは、横領などでよく使われる手ですよ」 「えっ?」 「まだ状況的に疑わしいという段階ですが、エマが見聞きした事実を、王太子へそのままお伝えすれば大丈夫です」 「でも、それだけで良いのでしょうか? もし不正を行ってるのだとしたら、調べた方がいいのでは?」 「今回は正式な視察ではないでしょう? 報告だけで十分です。後は、上の者に任せれば対処してくれますよ」 「分かりました。ありがとうございます」  ルシアンの助言に、エマはホッとした。 (横領疑惑なんて、僕の手には負えないもんね)  報告だけで良いと言われると、気が楽だ。  安心
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第168話 東側の宝飾品街

    「用途でお店で分けるんですね。知りませんでした」  エマは感心したように呟く。  ルシアンがいなければ、王都で買い物をする機会もなかったのだ。狭い世界で生きてきたエマにとって、何もかもが新鮮で楽しい。  シーシとスースは、じっとしていられないようで、エマの許可を得てから、ニコラを引き連れて近くの店を見て回っている。  ナタリナは、以前「装飾品に興味が無い」と言っていたとおり、静かにエマの後に控えているし、ノエルもすでに見て回ったと言っていたから、ルシアンの近くでエマ達を見守っていた。  パトリックとジュリアンは、さりげない距離を取りながら、周囲に目を光らせて歩いている。  エマはルシアンとのんびり歩いていたが、しばらくすると双子が戻ってきて、興奮気味に口を開いた。 「若様、こっちの店には、大きなダイヤモンドの指輪がありますっ!」 「あの店のネックレスは、若様に似合いそうで、とても素敵でしたわ!」 「あちらの店は宝石の種類が多くて、デザインが珍しいのですっ!」 「あの店は、男性向けの品物が豊富にあるようですわ!」  シーシとスースが、交互に見てきた感想を伝える。 「見てくださいませ! あちらのお店でしたら、きっと若様の気に入る物がありますわ」  スースが瞳を輝かせ、通りの一角を指さす。  どうやら、飾り窓の中に心惹かれる品があったらしい。 「二人とも、僕のを探してたの?」 「もちろんですわ!」 「若様は、何でもお似合いになるのですから!」 (そう言うけど、僕は男だから、ネックレスは着けないけどなぁ)  ローズとして女装したときは、ルシアンから素晴らしいネックレスを頂いた。でもそれはルシアンに預けているし、女装しない限り使うこともない。  だが、シーシとスースがエマに似合う物を探していたと知り、照れくさい気持ちになる。 「せっかくですから、行ってみましょうか」  ルシアンが優しく声を掛ける。 「はい。どのお店なの?」
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第169話 予想外の遭遇

     それから、ルシアンと一緒に他の宝飾品を眺めていたときだ。  とつぜん、店の扉が勢いよく開き、きつい香水の匂いとともに華やかなドレス姿の令嬢たちが入ってきた。 「……西側に来ると、店の質も落ちますわねぇ」 「仕方ありませんわ。下級貴族にはこれで十分でしょう」  飾り窓を一瞥し、吐き捨てるような口調で女の声が響く。  それを耳にして、エマは眉をひそめた。入ってきてすぐに、店を見下すような物言いは、礼節を重んじる貴族としてありえない態度だ。  そこへ、低く不機嫌な男性の声が続いた。 「まったく、みすぼらしい店だな。この程度で、アズレーヌの東側に店を構えるとは笑わせる」  嘲笑するような声に、エマはぞくりと背筋が凍った。  反射的に、振り返ってしまう。 (うそッ……何で王子がここに!?)  視界に飛び込んできたのは、レオナールだった。酔っているのか、赤らめた顔で、両脇に令嬢を侍らせている。  その姿を目にした途端、エマの血の気が一気に引いた。  あまりの衝撃に固まった、そのわずかな瞬間。  レオナールの後ろに控えた従者のドレイクが、店内を無作為に見回し、エマの方を見た。 「……ッ!!」  エマは咄嗟に顔を背け、フードを深くかぶる。  心臓がドクンドクンと激しく脈打った。 (気付かれたッ!?)  一瞬だけ、あの蛇のような目と視線が合った気がした。  背中を冷たい汗が伝い落ち、指先が震える。  だが、レオナールはこちらに気づいていないようで、不機嫌そうに口を開く。 「おい。本気でこんな安っぽい店で買うつもりか?」 「だからいいのですわ、レオン様。これなら毎日身につけられますもの」 「そうですわ。最高級品の宝石も素敵ですけど、高価すぎても扱いにくいものです」 「この程度なら、夜もずっと身につけて、レオン様のことを思い出せますわよ」  令嬢たちは媚びるように笑い、レオナールの腕に絡みついた。首元が大きく開いた
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