บททั้งหมดของ 神殿育ちの嫌われΩは、隣国の伯爵αに蕩ける愛を刻まれる: บทที่ 181 - บทที่ 190

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第180話 平民街の朝市

     ルシアンが帰った後、エマは宿の建物から出ることなく、ゆっくり過ごした。  自室にある書き物用の机に座り、まずは、王太子宛てに報告書を書く。明日、アズレーヌの街を出発することもしたためた。 「王子のところに上がってきた報告書の内容と、筆頭補佐官の返答と、視察した現場の状況……これだけ書けば大丈夫かな」  おそらく、ルシアンが言ったように、ワイール領では不正が行われている。  エマの報告をきっかけに、王太子が動いてくれるだろう。 「あとは……王子がここにいたことも、書いた方がいいかな」  レオナールのことを考えるだけで、身が縮むような気持ちになる。 (あのとき……目が合った気がしたけど、大丈夫だよね?)  気のせいだと思いたくて、ナタリナにもそのことは言えなかった。ナタリナだって、レオナールたちには散々嫌な思いをさせられているのだ。  明日、平民街の西口の門から出れば、レオナールに見つかることなく王都へ戻れる。  物思いにふけっていると、ナタリナが部屋に入ってきた。 「エマ様。休憩されてはいかがですか?」 「もう少しで終わるから大丈夫だよ。ユリック殿に宛てて出すから、早馬で届けて欲しいんだけど……パトリックに頼んで大丈夫かな?」 「そうですね。パトリックは中隊長ですし、今回の公務では護衛騎士として記録されてますから、不審に思われることもないでしょう」  ナタリナも笑顔で頷いてくれた。  お忍び中なので、伝令を頼む際に、エマやナタリナの名前は使えないのだ。  エマは急いで、レオナールの噂や目撃情報などを綴って、封をした。  ナタリナに呼ばれたパトリックが入室したので、手紙を託す。 「パトリック。これはユリック殿宛ての手紙なんだ。急ぎだから、早馬を手配してもらってね」 「かしこまりました」  パトリックは頷き、手紙を丁重に受け取った。  すぐに下がるかと思ったけど、パトリックは意外なことを提案する。 「エマヌエーレ様。明日の朝に出発と聞いて
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第181話 お土産

    「若様。こちらの馬車は、デイモンド伯が手配してくださいました。目的地まではこの馬車で移動しますので、ご安心ください」 「ルシアン様が? どうして?」 「若様の安全を心配されておりました。御者も信用できる者を付けてくださったようです」 「そっか……あとで、お礼を言わないと」  エマは貴族街の方に目を向けて、焦がれるように呟く。  次は、いつ会えるのだろうか。  ルシアンは仕事が終われば、帝国へ戻ると話していた。その後で迎えに来てくれるかもしれない。 (でも……それって、いつになるんだろう)  帝国の皇都と、ランダリエの王都はずいぶん離れている。  皇太子一行の使節団も、馬車で二十日ほどの行程だったと聞いている。  使節団の場合は、途中で寄り道もしたはずだけど、それでも遠く離れていることに違いはない。 (ルシアン様っ)  エマは窓の外を眺めたまま、心の中で、しばしの別れを告げた。  エマは市場の近くで馬車を降り、外套のフードをしっかり被る。  入り口で、ナタリナたちと合流し、いよいよ朝市へ向かった。  通りは、多くの人で賑わっていた。  連なる屋台には、地元の食材なのか、あまり見たことのない野菜や乳製品が並び、行商人の珍しい雑貨や旅人が持ち込んだ香辛料もたくさんある。  この前の平民街の屋台とは少し趣が違い、鉱夫の姿を多く見かけた。 (あの村から、こっちにやってきた人達かな?)  視察で立ち寄ったあの小さな村では、休みの日になると街に戻ると言ってた。旅人や観光客の姿は少なく、みなが顔見知りのようにあちこちで世間話をしている。 「思ったより、大きな市だね」  エマはきょろきょろと辺りを見渡して、朝市の活気にワクワクする。  隣を歩くナタリナが、にこやかに答える。 「アズレーヌの住人は、ここで食料や日用品を買うそうです。中央通りなどは観光客が多いですから、地元の方はここが生活の中心なのでしょう」
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第182話 スリ

     うっとり眺めるスースに、店主の老人が笑いながら説明する。 「鉱山から出た端石を磨いて作ったんじゃ。それもサファイアじゃぞ」 「やっぱり! ガラスじゃなくて、本物だと思いました!」  スースが、花の髪飾りを光にかざす。 「うちの店で出してるものは、ぜんぶ本物の宝石じゃよ。屑石だと言うやつもいるが、手頃な値段で買えるしの。娘さんたちには人気じゃ」  老人は得意気に答える。  その言葉に惹かれて、エマも店内の商品を眺めてみる。 「あ、これ可愛い」  エマが目を留めたのは、淡い紅水晶を木の実に見立てた髪留めだ。銀線で葉を表現し、三粒ほど石が連なっている。  控えめだけど、可愛らしい髪留めだ。 「ねえナタリナ。これ、ミナへのお土産にどうかな?」 「髪留めですか。ミナは髪が短いですが、これなら似合いそうですね」 「だよね?」 「若様が選んで下さったと知ったら、大喜びしますよ」  ナタリナが髪留めを受け取って微笑む。  留守番をしているミナに、お土産ができて良かった。  原石の欠片で作った髪飾りとはいえ、宝石の輝きは美しい。並べてある商品は、どれもキラキラしてて綺麗だ。 「あ、これはペンダントかな?」  エマは小さいルビーのペンダントが気になり、手に取って光に透かす。  濁りもなく、キラキラと輝くルビーに、ルシアンの瞳を思い出した。 (ルシアン様は、もっと澄んだ輝きだけど……似てるかも)  平民向けの店だからか、鎖と爪の部分は安価な青銅製だ。鎖を丈夫な素材に取り替えれば、ずっと身につけられる。 「若様。こちらも購入しましょうか」  控えていたナタリナが、優しく声を掛けた。  心の中を見抜かれて、ちょっと動揺する。 「う、うん」  長年、侍女として側にいるのだから、エマの考えることなどお見通しのようだ。  ナタリナが店主にお金を渡し、エマは自分の物になったペンダントを手のひらに乗せて眺めた。
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第183話 攫われる

    「スースは、お店の人にお詫びと支払いを……ナタリナ」 「はい」  ナタリナが、財布からお金を出してスースに渡す。 「これで髪飾りを買ってきてね」 「あら~? スゥったら、ついうっかりしてましたわ~」  スースが照れくさそうに笑う。  スリに驚き、代金も払わず飛び出したのだ。 「申し訳ありません、若様。すぐに行ってきますね」  スースは笑いながら、先ほどの店に駆けていった。  エマの側にはナタリナとジュリアンが残り、道の端に寄ってスースが戻ってくるのを待つ。スースが揃ったら、パトリックとシーシに合流するつもりで、人の流れが落ち着くのを眺めていた。  その時だった。  近くの露店から、香辛料を焦がしたような煙が、突風に煽られて一気に広がる。 「うわっ!」 「なんだ!? 火事か!?」  一帯を包んだ煙は、むせるほど濃い匂いがして、エマは思わず目を瞑った。 (なに、この匂いっ!)  エマが目を開けようとした、その刹那。  口元に布を押し当てられた。 「ッ!?」  甘く、薬草のような匂いが鼻につく。 (なに……?)  足がふらつき、意識が遠のいていく。  右手に握りしめていたペンダントが、スルッと落ちたのを最後に、エマの意識は途切れた。  煙が風で流れ、火事の被害もないと分かった頃。  ナタリナは辺りを見渡し、呆然と呟く。 「わ、若様……っ?」  煙のせいで、ほんの数秒だけ、エマから目を離してしまった。  けれど、エマはすぐ後ろにいたはずなのだ。 「ナタリナ殿っ、若様は!?」  ジュリアンは青ざめた顔で、辺りを見渡している。  だが、二人はもう分かっていた。  エマが、何者かに攫われたことを。  その証拠に、エマがいたはずの場所には、買ったばかりの赤いペンダントが落ちている。  ナタリナたちは急いで周辺を
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第184話 見世物計画

    「私共は今朝、朝市を散策してから出発するつもりでした。しかし、メイドがスリに遭い、その直後に近くの露店から煙が立ちこめました。私とジュリアン殿はエマ様のお側にいましたが、視界が遮られた一瞬の隙をついて、エマ様が姿を消したのです。計画的な犯行とみて間違いありません」  ナタリナから詳細を聞き、ルシアンは唸った。  どう考えても、エマを狙った犯行だ。 「だが……エマを攫ってどうするつもりだ? 王子はエマを嫌っていただろう?」 「はい。エマ様が平民であることを理由に蔑んでいましたが、奴らにはエマ様を利用する計画があったのです」 「計画?」  ルシアンの問いに、ナタリナがちらりと周りに視線を向ける。  エマの瑕疵になるような情報を、ルシアンの副官や護衛騎士には聞かせたくないのだろう。  ルシアンは手を振って、ナタリナ以外を退出させる。 「閣下、護衛を一人は残してください」 「良い。この侍女が暗殺者であっても、私一人で制圧できる」 「……かしこまりました」  副官は仕方なく頷き、部屋を出て行った。  二人きりになったところで、ナタリナは深く頭を下げる。 「ご配慮に感謝します。デイモンド伯」 「礼は必要ない。それより、計画とは何だ?」 「はい。それは……」  ナタリナは静かに語り始める。  エマは半年前からレオナールの婚約者として、西殿の中にある琥珀の館に移り、レオナールの指示によって使用人用の離れで暮らしている。エマが発情期になると離れにやってくるが、苦しむエマを見て楽しむのだと言う。  そこまでは、ルシアンもエマから聞いていた。  ナタリナの悲痛な表情を見ると、そうとう酷いことをされているのだろう。  さらに、レオナールたちは「一年の間に『聖樹』が一度も妊娠しなければ、王族から婚約破棄できる」という制約を利用して「エマに手を出さず、一年後に追い出して恋人のカミラと結婚する」という計画を立てていたそうだ。 「それから……許しがたいことですが、婚
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第185話 ワイール伯爵への尋問

    (この剣が間に合って良かったわ。私も、エマ様の為に戦える)  侍女であるナタリナには、本来は必要のないモノだ。  だが、宝飾品街でレオナールと遭遇した後、急いで街の武器屋に赴き、手に入れたのだ。侍女服に仕込んでいるナイフでは、致命傷を負わせるのが難しいと判断してのことだった。 (ナイフは飛び道具ですもの。敵を倒すには、剣でないと)  慣れ親しんだ剣の感触に、ようやく落ち着きを取り戻す。  瞳に怒りを燃え上がらせたまま、ナタリナは心に誓った。 (エマ様、必ず、助けに参ります!)  ナタリナが部屋の隅で誓いを立てていた頃、ルシアンは副官と護衛騎士を集めて命令を下した。 「殿下からの連絡を待つ予定だったが、緊急事態だ。これより例の作戦を実行する」 「はっ」 「まずは、ワイール伯爵の執務室を占拠し、伯爵の身柄を拘束する。隠し金庫の中身を押収しろ」 「はっ」 「顧客名簿を入手したら、第三隊へ写しを渡して、全員捕らえよ」 「かしこまりました!」  ナタリナは黙って待機していたが、ルシアンの指示を聞く限りでは、ワイール伯爵の不正の証拠を押収し、繋がっている帝国貴族を捕らえることが目的らしい。 (デイモンド伯の任務は、ランダリエと帝国で行われている闇取引を暴くことのようね)  ワイール伯爵が、横領したサファイア原石を帝国に密輸していたとすれば、国家反逆にも問われる重罪だ。だが、皇太子の側近であるルシアンが動いているということは、密売先は帝国貴族……それも、皇太子と敵対する貴族というところか。  ナタリナはそう判断し、ルシアンがこの街に滞在していた理由にも納得がいった。  平時であれば、独自に情報を集めるところだが、今はとにかく緊急事態だ。  ルシアンもそれを分かっているのだろう。いったん指示を出し終えたあと、その場にいる全員を見渡して、押し殺した声で告げた。 「新たに作戦を追加する。……私の恋人が、攫われた。犯人はランダリエの第二王子、レオナールだ」 「なんと
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第186話 乗り込む

    「私は事実を申し上げたまで。これほど罪状が重なれば、爵位剥奪のうえ、財産没収、国外追放ということかもしれませんねぇ」 「ひっ! わ、私は、何も知らなかったんだ!」  ナタリナの脅しに、ワイール伯爵が蒼白な顔で弁解する。  威勢を弱めたワイール伯爵へ、ナタリナは恫喝した。 「ならば、さっさと白状なさいッ!」  ワイール伯爵の首を絞める勢いで、掴んだ胸ぐらを揺さぶった。 「あのクズ王子は、今どこにいる!?」 「うげぇっ……わ、分かった! 言うから止めてくれ!」  縛られたワイール伯爵は抵抗もできず、ダラダラと冷や汗を流しながら答えた。 「私が知ってるのは、殿下が行きそうな場所だけだっ! 殿下は、毎日遊び歩いておられる……今どこにいるかは、分からんのだっ!」  ワイール伯爵は必死な顔で、レオナールの宿泊している宿や、頻繁に出入りしている店の名前をいくつも挙げた。  近くに控えたノエルが紙に書き留め、ルシアンとその部下たちが険しい顔で考え込む。 「私が知ってるのは、それだけだ! 頼むっ、殿下が王命違反をしていたことは、本当に知らなかったんだっ!」  汗を掻きながら言い訳をするワイール伯爵に、ナタリナは容赦しなかった。  腰からナイフを引き抜き、ワイール伯爵の首筋にあてる。 「ひっ!」 「あのクズは、闇取引を計画していた……その密会場所も、貴殿なら知っているはずだが?」 「そ、それは……っ」  声を詰まらせた伯爵に、ナタリナは凄みのある声で睨みつけた。 「貴様が挙げた場所に王子がいなければ、この首を刎ねる……裁きを待つ必要もない」 「ひぃぃっ!」  ワイール伯爵はブルブル震えながら、口を開いた。 「ま、待ってくだされ! もう一つ、思い出しましたっ! 原石取引の会場には、地下に、特別競売場がありましてっ……特別な競りや、お得意様だけの取引は、そこで行うのですっ……きっと、殿下もそこにっ!」  蒼白になりながらも、ワイール伯爵は必死に述べ
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第187話 見知らぬ場所

     エマが目を覚ますと、見知らぬ天井が見えた。  ぼんやりしたまま、視線を巡らせる。 「あら。目を覚ましたようですね」 「ドレイク様へ報告して参ります」 「ええ。……聖樹様。ご気分はいかがですか?」  知らない女性が、エマの顔を覗きこんでいる。  くすみを帯びた金色の髪を結い上げ、目元を隠す仮面を付けていた。それは仮面舞踏会で使われるような、白磁を思わせる滑らかな仮面で、縁には金の彩色が施されている。  仮面越しに覗くグレーの瞳が、エマを観察するように動く。 「……すこし、あたまが痛いです」  エマは問われるままに答え、女性の手を借りて身を起こした。  頭の奥がかすみ、思考がうまく働かない。 (ここは……どこ?)  エマは、狭い部屋の中にいた。小さなテーブルと椅子、それからエマが横たわっていた長椅子で、部屋の半分以上が埋まっている。 「さあ、聖樹様。こちらをお飲みください」  杯を渡され、促されるまま中身を飲み干した。  トロリとした液体で、甘みが強い。本来の味を蜂蜜で誤魔化したような、薬に近い飲み物だった。 (あれ……みんなは?)  長椅子に腰掛けたエマは、ようやく見慣れた顔がないことに気付く。  ナタリナやメイドの双子、それに護衛騎士たち。さっきまで一緒にいたのに、どこへ行ってしまったのだろう。 「あの……ナタリナは?」  そばに立っていた女性に、居場所を尋ねる。彼女の目元を隠す仮面は不気味だが、ここには他に人がいないのだ。  エマに対する口調と濃紺の地味なドレスを見れば、貴族の侍女なのだろう。  彼女はグレーの瞳でエマを冷たく見下ろし、唇だけで微笑んだ。 「聖樹様は、旦那様がお連れになりました。私共は、聖樹様の支度を整えるよう仰せつかっております」 「え……支度って?」 「お召し物はすでに替えております。あとは、薬の効果が現れましたら、旦那様が用意なさった舞台へ案内いたしますので、ご安心ください」
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第188話 練習

    「旦那様が整えた舞台にも、香炉は用意されております。先ほど召し上がった媚薬も、そろそろ効果が現れるでしょう。快楽に溺れてしまえば、不安などすぐに忘れます」 「ひっ……ィャっ!」  エマが思わず後ずさると、部屋の扉が開いた。  もう一人、濃紺のドレスを着た女性が入ってくる。彼女はオリーブ色の髪を結い上げて、やはり目元に仮面を付けていた。 「あら、リコリス。まだ準備が終わっていないのですね」 「ええ、ベラ。聖樹様は、まだ混乱されているようです」  リコリスと呼ばれた侍女は、仮面越しにグレーの冷たい眼差しを向ける。  エマは逃げようとしたが、それより早く、リコリスはテーブルにあった香炉をエマの眼前にかざす。 「イヤッ……ぁ、……ぁぁっ」  思わず吸い込んでしまった香りが、肺の中にしみこみ、腰がズクズクと疼きだす。  呼吸するほどに、エマの思考は快楽に奪われていった。 「ぁん……んっ、……ァァっ」  エマの瞳から怯えの色が消え、とろんと快楽に染まる。目覚める前から焚かれていた催淫香が、すっかりエマの理性を霞ませてしまった。 「んっ……ぁぁっ」 「あらあら、まだ触ってはいけません。良い子にしていてください」 「ぁんっ、……ぅん」  股間に伸びた右手を、リコリスが掴む。ベラもエマの左側に腰掛け、左手を掴むとエマの自由を奪った。  エマはゆるく首を振って、腰を揺らした。 (あぁぁ……さわりたいっ……イきたいっ)  腰の疼きを何とかしたいのに、リコリスとベラにたしなめられる。 「聖樹様は、レオン様の所有物でしょう?」 「ご主人様の許可もなく、勝手に触ってはいけませんよ」 「っ……ごしゅじん、さま?」  侍女たちの言葉がよく分からなくて、エマはかぶりを振る。 「聖樹様のご主人様は、レオン様です。お忘れですか?」 「ん……っ」 (レオン様って……だれ?)  ぼんやりと霞む思考をたぐりよせるが、リコリスが優
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第189話 異様な行為

    「ぁ……ご、ごしゅじんさまに、ぉ、おねがい、します……っ」 「お願いではなく、許しを頂くのでしょう?」 「ぁっ……はい、お許しを……っ」 「どのようにお許しを頂くのですか? いつもするように、仰って下さいませ」  ベラの声に促され、エマは躰を震わせながら考える。 (許して、もらう……?)  発情期に入るたび、レオナールとドレイクから「躾」を受けたエマは、許しを請うための台詞を嫌でも覚えてしまった。 「ぁぁ……ご、ごしゅじん、さまっ……ぁぁっ、……イかせて、くださいっ」 「それだけでは足りません」 「お許しを頂くのであれば、まずはご主人様に謝罪しなくては」  リコリスとベラの言葉に、エマは少し戸惑う。  理性がかすむ中でも、それ以上の言葉は、屈辱にまみれるだけだと分かっていた。  けれど、リコリスが香炉を顔に近づけると、もう何も考えられない。 「ンッ……ぃ、卑しいメス犬のわたしを、んっ……ぉ、お許し、くださいっ」 「それだけですか?」 「……ぅぅッ……、が、ガマンのできない、みだらなメス犬で、申し訳ありません……っ」 「フフ、よろしいですわ」 「聖樹様は、ご自身のことをよく理解されております」  ベラとリコリスが、軽やかな笑い声を上げる。  優しい口調で褒められ、エマは間違っていなかったことに安堵した。 (あぁ、よかった……これで、イかせてもらえるっ)  エマはぼんやりとした頭で、笑みを浮かべた。  リコリスが、エマに教え込むように言葉を囁く。 「聖樹様は、ご主人様の所有物です」 「はい……わたしは、ごしゅじんさまのものです……」  ベラがクスクス笑いながら、エマの雄を法衣越しにゆっくりと撫でる。 「この調子で、お客様の前でも、ご主人様にお詫びなさいませ」 「んぁぁっ……ご、ごしゅじんさまに、お詫び……?」 「いま上手に言
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