Semua Bab 対人スキルゼロの変人美少女が恋愛心理学を間違った使い方をしたら: Bab 41 - Bab 42

42 Bab

41話

 学校へ向かう道中は、特に何があるというわけでもなく、無事登校できた。 それは良かったのだけれど、俺の心中は穏やかではなかった。 矢野さんはお祭りに誘われた意味を理解していなくて、ただ断っただけで。 振られたと思っていたのは俺の勘違いで、矢野さんは俺を嫌っていない。 幾度となく枕を濡らし、繰り返してきた自己嫌悪、自問自答は全て無意味だったのだ。 つまるところ、まだ俺にはチャンスがある。ということになる。 その事実に気がついてしまっただけでも、胸の高鳴りは止まらない。 俺はこれからどうすれば良いのだろう。 天然な矢野さんにもわかりやすいように、もう一度アプローチをかけてみるべきだろうか……「おはようさん。いつも以上にぼうっとしちゃってどうしたよ?黄昏れるのは夕暮れ時だけにしとけー」 背後からやってきた人物に無粋な挨拶をされるが、邪険には扱わない。 今の俺はとても機嫌が良いのだ。「おはよう。吉岡君。今日はとても爽やかな朝だね」 吉岡は道端に落ちていた邪神像でも見つけてしまったかのように怪訝そうに目を細め言った。「お前……毒キノコでも食べたのか? そこらの公園なんかにも危険なのが自生してるらしいからな。 可哀想に。きっと幻覚作用が見える類の毒キノコを食べてしまったんだな」「んなわけあるか。拾い食いはしないように子供の頃から躾けられるとるわい」 うちの母親はそこん所はしっかりしてるのだ。もちろん他の躾もしっかりされている。 ……訂正しておかないと後が怖いからね。「そりゃよござんした」 吉岡は謝罪する事はなく、当たり前に自席に座り、体を俺のほうに向けた。 そんな態度を見て、見逃してやろうと思っていた気持ちが変わった。これは言わなければなるまい。「お前さ、俺に謝らなきゃならないことがあるんじゃあないのか?」「はて?」 吉岡は悪びれる事なく、今朝の言い訳をしようともしない。「矢野さんから、お前も一緒に登校してくれるように頼まれていたよな?」 吉岡は悪びれる様子もなく答える。「特に何もなかったんだろ?朝こっ早くから押し掛ける暇人もそうは居ないだろうよ。それぞれ学校やら、仕事やらがあるだろうしな」 何もなかったから問題ないだろうで押し通そうとしているが、それとこれとはまた別の話だ。「何かあってからじゃあ遅いだろ。 それに
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-25
Baca selengkapnya

42話

 次の休み時間。横島先生の呼び出しに応じる形で生徒指導室へ向かった。 滝沢の不気味な笑顔(普段からそうなのだけれど)に見送られるかっこうで教室を出た。 滝沢の様子からしてもまた、新たな厄介事だろうか。 少し辟易とした気持ちを抱えつつ、生徒指導室の扉をノックすると、凛々しい返事が返ってきた。「入れ」 失礼しますと断りを入れてから扉を開くと、普段教室で見せる、たくましいイメージを受ける横島先生が腕組みをしながら、こちらをまっすぐに見ていた。  どちらの姿も知っているとやり辛いな。……というか、どちらが本当の姿なのだろう。知りたいけど知りたくない。 入って扉を閉めた瞬間、横島先生はへなへなとクネクネと、実際にはポーズを変えていないのだけれど、そういったイメージを受ける雰囲気に変わった。 目つきの鋭さも消えうせた。「もう、いいから、早くそこの席に座りなさい。ずっと待ってたんだから!」 この豹変ぶりはいつ目の当たりにしても慣れない。 いつか慣れる日はやってくるのだろうか…… 横島先生の正面のパイプ椅子に座り、胸のボタンを一つ開けてから質問をした。 「なんです?また滝沢に関する問題ごとですか?」 横島先生は身を乗り出して、上半身を折りたたみテーブルに手をつくと、ちょいちょいと手招きをした。 自らの耳を指さしている所を見るに、耳を貸せという事なのだろう。 それに応じる形で、耳を横島先生の方に向けると、横島先生も俺の耳元に口を寄せる。 周りには聞かれたくない、内緒話ということか。 問題事なのはこれで確定したようなものだ。 ほんの僅かに心の準備をして話を聞く体勢に入ると、何を思ったのか、横島先生は俺の耳にフーと生暖かい息を吹きかけた。「ちょちょちょちょっと!なにするんですか!」 あまりに驚いて身を引いてしまった。 背中の、いや全身に鳥肌が浮かんでいる。「冗談よ。少し緊張しているみたいだったから、緊張をほぐしてあげたの」  ウインクのおまけつきだった。 あなたがやると冗談にならないから、やめてくれませんかね。そんなこと本人には言えないけど。「勘弁してくださいよ。本当に」「大丈夫。今度はちゃんと話すから」 もう一度手招きをされて、今度こそはと耳を寄せる。「フー」 全身に寒気が襲う。足の先から頭の先まで風呂上がりの犬のよう
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-26
Baca selengkapnya
Sebelumnya
12345
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status