All Chapters of 捨てられ妻となったので『偽装結婚』始めましたが、なぜか契約夫に溺愛されています!: Chapter 101 - Chapter 110

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 蓮司と中に入ると、大勢の本家の人間の視線が一手私に集中した。  怖気づいたりせず、堂々と背筋を伸ばして蓮司の隣を歩く。 「よくきた」  以前お会いしたお祖父様が私に挨拶をしてくれた。上座に座っていて、こちらを見下ろしている。 「して、ひかりさん。契約婚と伺ったがどういうことかな?」「それは俺から説明を――…」「蓮司は黙ってろ。儂はひかりさんに聞いている」 以前、真白さんを一喝したと同じように蓮司の言葉を遮った。  この家は、というより御門家の本家はお祖父様が頂点に立っていて、彼を納得させなければならないのだと直感した。 私はもう、嘘はつかない。  正直に自分の気持ちを話そう。 「まずは皆様、私や蓮司さんの軽率な行動で、要らぬご心配をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。最初は契約婚としたのは事実です。それは、私の口から説明させていただきます」  ぐっと顎を引き、みんなの方を向いた。 「私は以前まで、別に夫がいました。とてもひどい夫で、ボロボロになって捨てられました。人間不信に陥って、もう誰とも結婚したくないし男性なんか私の人生に必要ないと思っていた離婚当日、蓮司さんに偽装結婚を持ち掛けられました」  みんな私の話をじっと聞いてくれている。隣の蓮司もそうだ。 「でもそれは、彼なりの優しさでした。蓮司さんは私をずっと見守っていてくれて、でも、私がこんな状態なので距離の詰め方が判らずに、偽装結婚をしようと言われたのです。しかもその時、私はお金に困っていました。前の夫が愛人を妊娠させ、貯金を全部持ち逃げしたからです。背に腹は代えられない状態でしたので、契約婚を引き受けました。それが始まりです」  一呼吸置き、落ち着いてからまた話す。 「暮らし始めてすぐ、蓮司さんとの距
last updateLast Updated : 2025-11-09
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 私は座を立ち、帯の前でいちど静かに手を重ねた。 袖の下で鍵のチャームが小さく触れ合う。  深呼吸してしっかりと前を見つめた。 「僭越ながら——薄茶を一服、あと、私の得意なものを添えさせてください」  空気がきゅっと締まる。誰かが小さく咳払いした。けれど、お祖父様は何も言わない。目だけが「見せてみなさい」と言っていた。 帛紗をさばく。角に生まれる小さな風が手首を撫でていく。棗、茶杓、茶筅。習った順を骨に任せ、半拍だけ長く間を置く。釜の湯気が細く立ち上り、畳に溶ける。碗をお祖父様へ献上する。泡は軽く香りは高く。——手は震えない。大丈夫。 そして次。広間の袖で控えていた家人が真塗(しんぬり)の食籠(じきろう)(※食物を盛る器・茶の湯で、菓子器などに使用されるふたのある器のこと)を両手で捧げて入ってくる。蓋をすっと引くと、客席に小さな波が立った。「薄茶のあとのひと口でございます。——四季折々の多幸焼き(たこやき)と、黄金の玉子焼きでございます」 言いながら、自分でも少し可笑しくなる。たこ焼きは多くの幸せで多幸(たこ)。語呂の勝利。しかも今日は菓子仕立て、湯気に重ならない甘さで、抹茶の余韻をすっと伸ばす配合にした。 食籠の中は、小さな四つの球体と長方形の玉子焼き。器は季節を泳がせるために、輪島の黒塗り盆に薄青磁の小皿を五枚、花びらのように配した。黒が余白、青磁が息。中央に淡金の水引を一筋だけ通し、祝意を結ぶ。「春——桜の多幸でございます」 用意した食籠をお祖父様の前へ。そして皿の説明に移る。
last updateLast Updated : 2025-11-10
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 お祖父様は私の説明を真剣に聞いてくれて、最初のひとつを箸先で持ち上げ、光に透かすようにしてから口へ運んだ。咀嚼のわずかな間。視線だけがこちらへ戻る。「——なぜ、これを作ろうと思ったのか、聞かせてくれないか?」 問われて、私は膝の内側で指をそっと握り直す。「御門の茶会を、手軽に集まれる集いにしたかったからです」 声は震えない。言葉を選び、畳の目をひとつ数えてから続ける。「この家は格式が高く、美しい作法で満ちています。でも、ときにその格式の高さは、人の距離を遠くしてしまいます。だから、茶の湯に寄り添う甘味を、御門の皆さまが同じ時間を持てる形にしたいと考えました」 私は食籠の花びら皿を一枚撫でる。「蓮司さんから、たこ焼きパーティーをしたことがないと伺いました。だったらみなさんも、たこ焼きパーティーなんて無縁の生活を送られてきたことでしょう。私は庶民ですから、家にたこ焼き機もありますし、一家団欒でパーティーをすることはしょっちゅうです。だから皆様にも、同じ食卓を囲んで笑ってほしいと思いました。肩書きも年齢も関係なく、家族・親族として」 笑いを取りにいく軽口ではない。誰かひとりが息を飲む気配。私は重ねた両掌を少し深く重くした。「古い型を壊すのではありません。良いものはそのままに——でも、次の時代の空気をこの家に運びたいと考えました。御門家の門が、柔らかく開くように。……それがこの多幸(たこ)です」 一拍置き、最後の言葉を置く場所を探す。蓮司がくれたブレスレッドが袖の中で勇気をくれる。「そして、いちばんは——お祖父様の“ご多幸”を願って作りました。どうかこの先も、季節のたびにおいしい食事を摂り、笑っていただけますように、と」 頭を下げると、隣で椅子がきしんだ。立ち上がった蓮司が私の前に出る。「——俺からも申し上げます」 低く、よく通る声だった。「俺は彼女以外を、妻に据えるつもりはありません。もしこの場で許されないなら、俺は御門家を出ます。家名よりも、彼女と共に生きることをここで誓います。俺の妻は、ひかり以外考えられない」 広間の空気が、釜の湯気よりさらに密になる。お祖父様はじっと蓮司を見た。長い沈黙——そして口角が、ほんの僅かに上がる。「よく言った」 乾いた掌が膝の上で一度だけ叩かれる。訓戒のそれではなく、合図の音。「茶の湯は守り伝える
last updateLast Updated : 2025-11-11
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「なぜ、儂が蓮司を選んだのか、説明しよう」 静かになったので、お祖父さまが話し始めた。「儂もそうだった。政略結婚の多い中、恋愛結婚ができたからだ」 お祖父さまが……。 「好き同士なら、互いにねぎらえる。そうなれば家庭も安泰、仕事も安泰だ。夫婦仲が悪いとうまくいくものもいかなくなる」 私たちに熱い視線を向けてくれる彼の言葉を受け、蓮司とふたりで頷いた。 「ひかりさん」「はい!」「契約結婚だったと聞いて、とんでもないと思っていたら、違っていたと知れて安心したよ。言い訳せずきちんと反省しただけでなく、また、茶道ができないからといって逃げ出さず、真摯に向き合い、そしてなお、新しいアイディアで儂の心を掴んでしまうとは! いや、君が蓮司についてくれたら、御門家の発展はうまくいくと確信した」「もったいないお言葉……ありがとうございます」「大変な中、儂への多幸も願ってくれてありがとう」「いえ、とんでもないことでございます!」「素晴らしいアイディアというのは、誰にでも出せるものではない。蓮司の傍で御門家のことを学びながら、これからも蓮司を支えてやってくれ」「はい!」「うむ。いい返事だ。とても気持ちいいよ。蛸を多幸にしてしまうなんて……はっはっは。愉快、愉快!」 お祖父さまが笑い出した。みんな驚いている。「あのお祖父さまが笑うなんて」と、そんな風に聞こえてきた。 彼が懐から小さな包みを取り出す。鼠地の縮緬に家紋が一つ、控えめに染め抜かれた懐紙入れだった。「これは儂の若い頃のものだ。古いものだが、持って行きなさい」  認めてくれたんだ。こんな庶民の私のことを。「身に余る光栄です。ありがとうございます」  謹んで受け取り、蓮司の腕に自分の腕を添えた。「ひかり。この多幸は俺の分もあるのか?」「みなさんの分を作っていますから、お持ちいたしますね。お願いします」  全員の下に同じものが配られた。あれだけお祖父さまが絶賛したため、他の方も気になっていたのだろう。早速仲を確認し、食べ始める。「……優しい味。桜の香りが、薄茶の後口をきれいに払いますね」「甘すぎないのがいい。酒の後にもいけそうだ」 波紋のように、小さな感嘆が座のあちこちへ広がっていった。真白さんは扇を膝に置き、伏せていた視線をゆっくり上げる。そこに敵意はなく、敗北の色が滲んでいた。彼女
last updateLast Updated : 2025-11-12
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  会は滞りなく閉じた。最後の挨拶でお祖父さまがもう一度、静かに言葉を紡いだ。  『本日をもって、儂は隠居する。御門の総指揮は——宣言通り蓮司に任せよう。若い二人が先導を切って、頑張って欲しい』   蓮司は頷いた。「精一杯尽力いたします」と頭を下げた。横顔に迷いはなかった。  それにしても蓮司が御門家の総指揮なんて……。誰も反対したりしないのかしら?  お金持ちの家は、わからないことが多いわ。ひとまず乗り切ったということで安心してもいいかな。  後はこれを継続し、偽装結婚という約束を本物にしなきゃいけない。でなければ、これだけ大勢の方に面と向かってウソをついたことになってしまう。それは嫌だ。  廊下へ出ると蓮司のお母さまが待っていた。先日の硬さは影もない。私の前まで来ると、そっと両肩を包んでくれた。目尻に小さな笑い皺が寄る。 「ひかりさん、よくがんばってくれたわ」 「いえ……お母さま、あの……騙すようなことになってしまって、申しわけありませんでした」  俯いているとお母さまが「顔をあげてちょうだい」と言ってくれた。 「ひかりさん。あなたは最初から騙すつもりはなかったのでしょう。それに、あなたの心からの気持ち、逃げずに謝罪し、立ち向かい、あの頑固なお父様を説き伏せてしまったの。すごいことよ! それに、私はあなた
last updateLast Updated : 2025-11-13
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 それから2人で帰宅した。始終無言。なにも言葉は出なかった。  随分慣れた家に戻る。蓮司が……本物の家主が戻るのは久しぶりだ。  亜由美には式典が無事に成功したと連絡を入れると、すごく、すごく喜んでくれた。亜由美のお母さん――というより師匠――が貸してくださった着物も、クリーニングして返したい旨を告げた。  私のために、私ががんばるために、たくさんの人が応援してくれた。  だから今から、私が自分で頑張る番。  自分のことは自分で頑張らなきゃ。それでもだめだったら、また考えよう。  しん、としたリビング。広くて寒い家だと思っていたけれど、蓮司がいるだけで温かい。 「ひかり、まずはありがとう。今日まで仕事もやりながら、式のことで頑張ってくれただろう。お疲れ様。よくやってくれた」 「いいえ。引き受けた以上はいい加減なことはできないと思ったし、なにより、私が嫌でした。あんな風に偽装結婚だったことがバレてしまって、ほんとうは違うのに……だから、本物にしてやろうって。でも、私ができることなんかたかが知れてます。茶道の奥深い分野に、たった1か月もない状態で修行したって、ダメだと思いました。だからこそ、自分にできることを頑張ってやり切っただけです」「それがすごいんだよ。いつも、見てた」「いつもって……?」「職場で。いつも」 蓮司が真剣なまなざしをこちらに向けてくる。思わず胸が高鳴った。 「最初は、ひかりのこと、ドジな女だと思ってた。書類ミスも多かったし、いろいろ間違えるから、何回もフォローさせられたし」 うぐ。未熟だったからなぁ……(今もだけど)。「でも、注意したところは努力して改善しているのが見られた。いつも明るくて元気で、気がついたら、いつの間にかひかりのことばかり見ていた」 睨まれていたと思ってた……。「知らないうちに結婚してて。いい女だからそうだよな、ってその時はそれだけだった。でも、時々、潮に相談しながら泣いていただろう。昼休憩の時に見かけた
last updateLast Updated : 2025-11-14
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 「え……」 「離婚すると知って、これはなんとしてもチャンス——と言っては失礼だが、俺にも運が向いてきたんだと思って。でも、離婚したばかりのひかりに結婚なんか申し込めないから……悪いとは思ったけど、偽装結婚を持ち掛けた」 待って。なんか、衝撃的な事実ばかりで頭パンクしそう!! 「あの……最初から……私のこと?」 「そうだ。ずっと好きだった」  それを聞いた瞬間、自分の中から力が抜けた。倒れそうになって蓮司に抱き留められる。 「大丈夫か?」 「いやあの……びっくりして……」 「そうだよな。こんな……気持ち悪いよな。しかも契約結婚とかふざけたこと言ってひかりの自由を奪って……自分でも最低なことをしたと反省している」 「待って待って。違います! 私も、蓮司が好きって気が付いたんです!!」「は?」 「は? って言わないでくださ――……」  それ以上は話せなかった。蓮司が、私の唇を包んでいたから。 唇が触れた瞬間、頭が真っ白になった。  考えるより先に、胸の奥で何かが弾けた。 温かい。  やさしいのに、苦しい。  息をするのも忘れるくらい、世界が止まった気がした。 ほんの一瞬のキスだったのに、体が熱くてどうしようもない。 蓮司が顔を離して、少し照れたように笑う。「……ごめ
last updateLast Updated : 2025-11-15
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 「もう我慢しなくていいんだな」  蓮司が微笑むと、再び唇が重ねられた。今度はもっと強く、深く──。舌先が歯列を割り、口の中を探るように動く。こんなのは初めてだ。演じるのではなく、本当の熱量で求められているという実感が全身を貫く。 「ん……っ」  喉の奥から漏れる声を塞ぐように蓮司のキスは続く。互いの唾液が混ざり合い、甘い吐息が狭い玄関に満ちていく。蓮司の大きな手が背中を優しく撫でる。その指が腰へ降りていくだけで背筋が粟立った。 「ここじゃだめ……」  かろうじて呟いた声に応えるように蓮司が頷いた。「わかってる。ベッドに行こう」  彼の眼差しが切実に訴えてくる。それはかつて部下として接していた時とは違う、男としての熱いまなざし。 「きゃっ」  蓮司の腕に抱き上げられた。今まで演じてきた「仮初めの夫婦」では決して越えなかった一線。  今日、私は、正真正銘、身も心も捧げ、蓮司の妻になる。  寝室へ向かう廊下が異様に長く感じられた。抱き上げられたまま……お姫様だっこで蓮司が私を運んでくれる。  ドアを開け、部屋に入る。丁寧にベッドに降ろされると、蓮司の唇が私の唇を覆う。ちゅ、ちゅ、とキスを交わしながら着衣に手がかかる。  器用に帯を解かれる。そうだ、これは師匠に借りている大変高価なお着物!  汚すわけにはいかないっ!! 「れ、蓮司……待って、蓮司……」「嫌になったのか?」 「ち、違うんです。この着物、亜由美のお母さんに借りた大切な着物だから、ちゃんとしておかないと、と思いまして……」  蓮司がふっと笑う。「真面目か」「だ、だって、今からするのに……汚したりしたら大変……」「汚すのか」「もうっ!」「はは。からかってごめん。俺、ひかりにはいじわるしたいんだよ。俺がいじわるしたら、怒って俺に絡んでくるだろ。それが好き」&n
last updateLast Updated : 2025-11-16
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 色気のない胸を整えるための和装ブラジャー姿にさせられた。見られたくなかったけれど、この流れを断ち切るよりいいのかな……。できれば早くはぎ取っていただきたい。「ひかり」 私の意思が通じたのか、彼にあっさりブラジャーを取り去られ、上半身が露出した。蓮司もシャツを脱ぎ捨て、私に覆いかぶさってくる。彼の重みを全身で受け、嬉しさに震える。  頬を撫でていた掌が耳の裏へと滑っていく。その動きが予想外に淫靡で背筋が震えた。 「ん……っ」  喉から勝手に漏れる声に自分でも驚く。初めて蓮司に聴かせる甘い声。変じゃないかな……ほかの女性と比べられたりしたら嫌だな。 「綺麗だ、ひかり」  彼の囁きが耳殻を撫でる。耳にも性感帯があるのだと、今、初めて知った。 「もう離さない」 その言葉が現実となるべく彼の腕が強く私を抱きしめる。肌のぬくもりが重なり合い、互いの鼓動も混ざり合う。いつもスーツの下に隠されていた男性美がそこにあった。想像以上の逞しさに私の心臓はことさら高鳴る。 「はぁっ……」  愛撫が開始された。彼の唇が鎖骨から乳房へと這う。 「あっ……!」  堪らずに喘ぎ声が零れ、噛みつくような先端への口づけに乳首が硬くなる。もう一方は彼の長い指に弄ばれている。 「ずっとこうしたかった」  舌先でひたすら弱点を攻めながら、揉んだり吸ったり、私の反応を楽しみながら様々な行為を試してくる。その言葉が真実だと証明するように、彼の口が乳房から腹部へと刻印を刻んでいく。舌先が臍の周りを円を描くように舐める。ぞわりとした感触が背筋を駆け上がり、私は無意識に彼の肩に指の跡がつくまでしがみつく。 「もっと……」  自分でも驚くほど貪欲な声が出た。蓮司に触れられた箇所が熱くて、じんじんする。  でも、やめないで。もっと触れて欲しい。  蓮司が苦笑する。「心配しなくても、一晩中触ってやるから慌てるな」 「一晩中なんて無理っ……」 先端を甘噛みされて思わず背中が弓なりにのけ反る。びくびくと体が勝手に震えてしまう。  蓮司と名を呼べば、すぐさま答えてくれる。  私はひたすら蓮司に甘やかされた。彼のくれる愛撫が心地よくて、涙目で哀願を続ける。 ぞくぞくと快楽が全身を駆け抜ける。 たっぷりとほぐされた体は、蓮司を待ちわびている。私の物欲しそうな顔に気が付いた蓮司は意地
last updateLast Updated : 2025-11-17
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 「蓮司……もう無理っ……おねが……」「なに? どうして欲しい?」「わかってるくせに……意地悪しないで……」 たまらず私は蓮司の腕をつかんだ。「ここ、かわいがって?」 自ら誘導してお願いした。私の秘密の場所は、もう、蓮司をずっと待ちわびている。 彼の長い指がショーツをくぐり抜ける。濡れた布地と肌の境界をゆっくりと擦る。指先が花弁を分け入ると同時に彼の舌が耳の穴に侵入する。二重の刺激で腰が跳ね上がった。 蓮司の指が内側で蠢くたびに脳裏に火花が散った。これまでとは比べものにならないほどの快感が訪れる。「だめ……そこっ!」「だめ? いいの間違いだろ。嘘つきだな」 彼が笑みを浮かべる。その光景さえ官能的だった。「ひかりの身体のいいところ、全部俺に教えて欲しい」 邪魔なショーツをはぎ取られ、太腿を割り開かれ秘裂が露わになる。羞恥と興奮で全身が火照った。「あ、うそっ、だめそんなっ……!!」 蓮司はなんのためらいもなく、私の陰部を口淫してきた。蓮司の唇が敏感な蕾に触れた瞬間、雷に打たれたような衝撃が走った。「っ……!」 あまりの強烈な快感に身を捩る。逃げようとすればするほど彼の腕が腰を押さえつけてくる。「ひかりの感じている顔……かわいい」 私が乱れる様(さま)を流し目で確認し、甘い囁きがさらに羞恥心を煽る。それでも抵抗できない。彼の舌が蜜口を縁取るように這うたび、私の内側からはとめどなく蜜があふれ出す。「もっと乱れて」 彼の指が2本挿入される。襞(ひだ)を掻き分けられる愉悦が全身を襲う。肥大した愛芽に与えられる刺激がどん
last updateLast Updated : 2025-11-18
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