要は、天音の柔らかい手をそっと取り、自分の唇へと運んだ。そして軽くキスをしてから、重々しく口を開いた。「俺は、努力するよ」三年、五年、十年と……要の瞳に一瞬、影が差した。でも、すぐに穏やかな声に戻って言った。「夏になるし、水泳教室、予約しておいたよ」「え、でももう泳げるようになったじゃない?」「まだ上手くない」「どこが?」「俺に勝てないから」天音は眉間にしわを寄せた。「だって、あなたは魚みたいに泳ぐじゃない!」要は思わず吹き出して、テーブルの上のプレゼントボックスを手に取った。「これ、なに?」「開ければわかるよ」天音は両手でリボンを解き始めた。その時、部屋のドアがノックされた。要が「どうぞ」と声をかけると、特殊部隊の隊員が食事を運んできた。そして、一つ一つテーブルに並べていく。要は熱い視線で、天音が箱を開けるのを見守っていた。なんだか自分より焦っているみたいだ。天音はリボンをほどき、箱を開けた。要が持っていなくて、喜んでくれそうなものなんてあるだろうか。好奇心で胸がいっぱいだった。要が何を持っていないかなんて、自分にだって見当もつかない。箱の中のレースに触れた瞬間、天音の黒くて長いまつげがぱっと上がり、瞳が揺れた。そして慌てて箱に蓋をした。すると、その箱の上にもう一つの手が重なった。「何だ?見せてみろよ」「なんでもない、なんでもないの。後で、ね?ご飯食べてからにしよう」天音は感電したかのように要の隣から飛び上がると、慌てて寝室に向かった。でも、あまりに慌てたせいで、箱の中身が床に散らばってしまった。天音はまだ足首の腫れが引いていなくて、足を引きずっていた。ハイヒールが床に落ちたレースに引っかかり、前のめりに倒れそうになって、悲鳴を上げた。その瞬間、大きな手が天音の腰をぐっと引き寄せた。要が天音の細い腰を抱きしめ、彼女の体を支えたのだ。「奥様、お怪我はございませんか?」ドアの方からは暁の声だけでなく、バタバタと駆け寄ってくる足音も聞こえた。天音は顔を真っ赤にして要の胸に顔をうずめた。「だ、大丈夫です」天音は、今すぐ穴を掘って隠れたい気分だった。恥ずかしすぎる。床一面に散らばったセクシーな下着。耳元で要の笑いを含んだ声が聞こえ、彼の胸が震えるのが伝わってき
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