Semua Bab おいしい契約恋愛: Bab 31 - Bab 40

60 Bab

31.社長と初めての朝④

「オレからしたら、どんな料理でも作れる人自体すげーなって思って尊敬する。だからどんな時でもそういうのはちゃんと伝えたいってそう思ってるし、お前にもこれからそうしていこうと思ってる」「それ。社長だからですよね。そんな風に思えるの」「そうか?」「はい。多分うちの姉みたいなのが普通の人の感想なんだと思います。でも、だから、嬉しいです。あたしもそうやって言ってもらえるの。ありがとうございます」「フッ。んなので礼なんていらねぇから。当たり前のことだよ」きっと社長はやっぱりこういうことも当たり前だと思える人。 なんでもないことを嬉しいと思わせてくれる人。   きっと他の人にしたらたいしたことないなんてことないことでも社長はきっと意味あることに変えてくれて大切なことなんだと伝えてくれる。 普段から適当なことを言うようなタイプの人や口が上手い人ならそれも説得力もないけど。 普段からクールで仕事に厳しくて誰にでも愛想振りまいたり適当なことを言うような人じゃないからこそ、その言葉が本物なんだと思える。 素直に嬉しいと受け止められる。やっぱりあたしは社長のこと勘違いしてたんだろうな。 ていうか、世間でもきっとあたしと同じように思ってる人のが多いと思う。 噂では冷徹な人間なんだという人もいたくらい。だけど社長は絶対適当なことは言わない。 きっと自分の言葉にも1つ1つ責任を持ってる。 だからこそ、その想いが伝わるし響く。きっとそういう社長だから、この会社もこんなに大きくだったんだろうな。 社長だからこそこの会社にお願いしたとか次お店出す時は絶対また社長にお願いしたいとか、そういう話は今までたくさん耳にしてきた。正直あたしはそのままの噂のイメージや今までの印象のままだったから、なんで社長みたいな人がそんな風に言われるんだろうって不思議だった。 だけど、初めてわかった。 昨日から社長といて、少しずつ社長がどんな人なのか知っていって。 こうやってそれぞれの人の気持ちに寄り添ってくれるからこそ一人一人ちゃんと尊敬してるからこそ気持ちが伝わって社長という人に惹かれて信頼されて慕われるんだ。すごいな……。 やっぱりあたしが憧れて尊敬してた人は、仕事だけじゃなく、人間的にもホントはこういう人だったんだな……。っていうか、あたしなんで悪魔とか言ってたんだ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-24
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32.社長と初めての朝⑤

「あっ、オレ今日取引先と打合せあるから遅くなりそうなんだよね」「そうなんですね。あっ、あたしも今日は同僚の親友とご飯食べる約束してるんで」「そっか」「なら、どうしましょう。何時くらいに帰ってきたらいいですか? 時間伝えてもらえればその時間くらいに家帰ってきます」「あ~。だよな。ちょっと待って」そう言って立ち上がって社長は何かを取りに行く。「ん。これ」「え?」「合鍵。先にこれで家入ってくれてていいから」「え!? 合鍵!? いや、ダメですダメです! そんな大切なモノ!」「ハハ。ただの合鍵だろ」「いや、合鍵ですよ? そんなのあたしがお預かり出来ません」「ならお前、オレが遅い時毎回そうやってどっかで時間潰して帰ってくんの?」「そうですね。そうしようかと」「日付変わっても?」「はい。まぁどこでもお店とかは開いてますし」「いやいや、んなのさせられっかよ。そんなの危なくてしゃーないわ」いや、合鍵簡単に渡しちゃう方が危なくて仕方ないと思いますが。「でも、さすがに社長の家の合鍵をあたしみたいな分際でお預かりする訳には……」「分際って何(笑)  てか、普通にこれ預かってくれねぇと困る。はい」そう言ってあたしの手に無理やり合鍵を渡す社長。「あたし先に入って、なんか悪いことしちゃったりしたらどうするんですか」「そんなこというヤツは実際しねぇだろ」「それはまぁ……」「まぁ実際そういうの見つけたら給料全カットか解雇。んで警察に速攻突きだす」「おぉ~それはなかなかあたしには恐怖な……」「だろ? お前もそういう覚悟あるんなら悪いことするなり好きにすりゃいいけど」「いや、しませんよ。そんな恐ろしい」「ほら大丈夫じゃん(笑)」「あっ……」多分あたしが抵抗あるの当然わかってて、ちゃんと受け取れるような流れに持っていってくれたんだろうな。「てか、そういうの誰にでもする訳じゃねぇし」「え?」「ちゃんと信頼出来る大丈夫なヤツだって思わなきゃ渡さねぇし」「社長……」「そもそもそういうヤツじゃなきゃここにも泊めないから」「そうなんですか……?」「そりゃそうだろ。さすがに不審なヤツ平気で誰でも泊めるようなおめでたいヤツじゃねぇし」「そうなんですか……?」「同じこと繰り返すなよ」「あっ、すいません。誰にでもそういうことしてるのかとちょっ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-25
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33.社長と初めての朝⑥

「あとこれ。登録しといて」「ん!?」「オレの連絡先」「えっ!!??」目の前に出されてるこの携帯の画面は社長の連絡先!「いや、一緒に住むのに連絡先交換しとかなきゃ困んだろ」「あっ、そっか……。てか、いいんですか? そんなのあたし聞いちゃって」「いいから教えてる。ほら早く。登録しろって」「あっ、わかりました」社長は連絡先までも抵抗なくあたしに教えてくれる。この人ガード固いのか固くないのか全然わかんない。 っていうか自分が少しでも信頼出来ると思った人にはこうやって心開いてくれるってことかな。 あたしは急なそのやり取りに戸惑いながらも少し嬉しくなる。そして、社長の連絡先を登録し、あたしも社長にそのままスタンプを返して返信する。「それ。あたしの連絡先です」「ん。了解」あたしの携帯に社長の連絡先が登録されている……。 そして社長の携帯にもあたしの連絡先が……。思わずその登録された社長の連絡先を見て実感する。「あっ。そろそろオレ時間だから家出るけど。車一緒に乗ってく?」「いやいや、とんでもない! あたしは大丈夫です! まだ時間も早いんでこの食器片づけてから適当に電車とかで行きます」「そっ? なら、電車だと、この行き方」そう言って最寄りの駅までの行き方を表示した時刻表の画面を見せてくれる。「この駅は歩いて行けますか?」「あぁ。マンション出てひたすらまっすぐ5分くらい歩いてたら駅に着く」「うわっ、それは近いですね。助かります」「まぁこの辺りは交通もそんな不便じゃないし、前のお前の家からの距離考えたら結構近いんじゃない?」「あっ、はい。そんなくらいの時間で着くなんてめちゃ助かります」「なら適当に出て」「はい」「まぁもしわからなかったりなんかあったりしたら連絡して。また説明するから」「えっ? 連絡してもいいんですか?」「いや、連絡するために連絡先交換したんだろ?」「それはそうですけど……」「まぁお前を社長として預かってる責任あるから、そこは別に遠慮せずに何かあったら連絡してきてくれたらいいから」「わかりました。ありがとうございます」「じゃあまた会社で」「はい。失礼します」そう言って社長は朝食を食べ終わり早々に家を出て行った。あっ、社長。全部食べてくれた。嬉しいな。 てか、なんか朝からもういろいろとてんこ盛り
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-25
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34.社長と初めての朝⑦

「依那。おはよ」「あっ、桜子おはよ~」会社に入るとすぐ桜子が声をかけてきた。「えっ、なんで依那こんな早いの? 今日朝からなんかあったっけ?」「いや~別にそういう訳ではないんだけど~」そう。普段のあたしは会社から自宅が少し遠いせいで、タイミング合う電車がなくてもっといつも出勤時間が遅くて。 桜子のが大体早く着いていることが多い。 だけどたまに仕事で朝早くから何かしなければいけない時とか外回りする時とかは早かったりする。でも今日は社長の家からの出勤でこんなに早く着いたとは……、さすがにまだ桜子にも言えない……。 というのも、社長の家からどれくらい会社まで時間かかるかがわからないから、ちょっと余裕持って出てきたこともあって、思った以上に早く着いてしまった。 だけど仕事で何もない時、さすがにこの早さは桜子も不思議に思うか。そんな時、前から社長が本村さんと歩いてくるのが見える。なんか一度社長と会うようになってから、ホント偶然でも会社で会うようになったな。 ていうかこの時間にあたしがまだ出勤してないからそもそもこういうのもなかったってことか。にしても、やっぱ会社で見ると、一気にオーラと華やかさあるよな社長。 さっきこの人の寝起きの顔とか寝起きの姿とか見てたんだよな。 なんか変な感じ。あの人のあんなラフなゆるい姿他の人知らないんだよな。 あの人があんな可愛い顔で”眠い”とか言う姿この会社ではあたししか知らないよな。 いや、あの人があんな可愛いとか……フフッ。いかん。普通に思い出して二ヤけてしまった。 いや、そももそニヤけるって何。「どした? 依那」「うーうん。なんでもない」おっと。思い出してニヤけてる姿、桜子に見られるとこだった。危ない。 まだ桜子にはなんとなくホントのこと言いにくいしバレないようにしなきゃ。「ねぇ。この時間だとこうやって社長朝見かけたりすんの?」社長の情報がないあたしは桜子に何気なく尋ねてみる。 「あぁそうだね。たまに見かけるよ。いつも朝から予定ある時は、このくらいからすでに出かけてるみたいだし」「なるほど」やはり、そうだったか。 知らずにあたしは社長と会う機会も逃してたってことだな。 でもまぁ今までは仕事的に尊敬してたくらいだから、推しと違って、見かけてキャーキャー言いたかった訳じゃないしな。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-26
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35.社長と契約①

その日仕事帰りに桜子とご飯に行った。 だけど今日はまだ社長とのことは話せなくて桜子の彼氏の話を聞いたりルイルイの推しトークをしたり、なんてことない話をしたりして解散になった。ホントは、ちょっと話したかったなとか思ったり。 桜子には今までいろんな話聞いてもらったり相談乗ってもらってたし。 しかも正直社長とのこんな秘密の同居生活をこっそり始めてるだなんて、あたし一人でこの先この秘密を抱えていくなんて、なかなかのハードル……。当然ながらあたしは男の人と同居だなんて初めての経験だし、相手があの社長っていうのもあって正直失礼ないように迷惑かけないようにいたい訳で。 となると今彼氏と同棲してるからちょっとそういうの参考にさせてほしいというか……。いや、あたしは同棲じゃなく同居だけども! ふぅ~あたしはそこ間違っちゃいけないとこ。 でも桜子だけにはそういうの聞いてほしいなぁなんて思っちゃったり。 そんな風に思いながらとりあえず今回は何も言わずに帰ってきた。てか、早々に合鍵も預けてもらったりしちゃったけど、なんかドア開けるのも緊張。 泊めさせてもらうのに早速ここの主がいない部屋に合鍵もらって入るとか、それこそ彼女的な感覚。「お邪魔します……」暗い部屋に一人帰ってくると、より一層この部屋の広さ感じるな。 でも広すぎて少し寂しく感じてしまう。 全部がスタイリッシュでオシャレなんだけど。 なんかホッとした空間というか落ち着く空間はないというか。いや、こんな豪邸それはそれで普通なんだろうけど。 でも小さくてもお姉ちゃんと狭い空間で寄り添って普通にただくだらないこと話して笑ってるだけでなんか温かい感覚感じたもんな。社長はいつもこんな暗い中に一人帰ってくるんだよな。 寂しくないのかな……。 まぁ社長忙しくてそんなの感じる暇なんてないかな……。それからなんとなくそのリビングがやけに寂しく感じて、部屋に戻らず、そのままリビングのソファーで時間を過ごす。 するとしばらくして、玄関のドアが開く音がして社長が帰ってくる。「おぉ。帰ってたんだ」リビングにいたあたしに驚いたのか社長がすぐに声をかけてくれる。「はい。おかえりなさい」   「あ……あぁ。うん。…………ただいま」あっ、いきなり”おかえり"だなんて、慣れ慣れしかったかな。 でも、社長ち
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-27
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36.社長と契約②

そしてその後しばらくすると、社長がお風呂から出て髪を拭きながらリビングへと戻ってくる。「悪い。先に入らせてもらった」「疲れ少しは取れました?」「あぁ。てか、久々湯船浸かったわ」「そうなんですか?」「基本あんまり湯船入れて入ることないから。簡単にシャワーで済ますことのがほとんどだし」「あっ、そうなんですね! すいません。あたしそうとは知らずに」「いや。逆に久々ゆっくり浸かれて気持ちよかった。疲れも取れた気がするし」「それならよかったです」「たまにはいいな」「あたし普段からゆっくり浸かりたい人で」「あ~自分入る時は気にせずそうしてくれていいから」「えっ、いいんですか?」「もちろん。オレが面倒で入れないだけ。ゆっくり浸かるんなら、風呂ん中にテレビついてるからそれも観てくれていいから」「えっ、テレビついてるんですか!? すごい!!」「あぁ。逢沢は、なんか風呂ゆっくり楽しみたいタイプっぽいし」「まぁどちらかといえば」「オレはあんまりこの家早く帰れることも少ないから帰れる時間もバラバラだし、これからはオレ気にせず好きにして」「ありがとうございます」なんかそこまで自由にしていいと言われると逆になんか恐縮してしまう。あたしこんな贅沢な場所でそんな贅沢なことばかりさせてもらっていいのかな……。 あたしが嬉しいことばかりで社長にとったらなんの得も見返りもないんじゃ……。「あっ、雑炊もちょうど出来ました。どうします? こっちのテーブルに置くか、そっちに持っていきますか?」「あっ、じゃあそっち行くわ」社長にそう言われキッチンのすぐ側にあるテーブルに出来上がった雑炊を用意する。「おぉ~ウマそう」そしてテーブルについて、雑炊を見た社長が呟く。「これくらいならサラッと食べられると思います」「うん。これなら食べられそう」「あっ、まだ熱いと思うので隣の器に取って冷ましながら食べてください」そして、あたしも向かい側のテーブルについて社長に伝える。「この器ね。助かる。オレ猫舌でさ。こういうのすぐに食べられないんだよね」「えっ、社長猫舌なんですね」「そう。あっ。カッコ悪いから他では言うなよ」「ハハッ。そんなん言う機会ないですよ」そっか。社長猫舌なんだ。 また新しいこと1つ発見。そして器から雑炊をすくってフーフーする社長。えっ、社
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-28
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37.社長と契約③

「ごちそうさま。ウマかった」「お粗末さまでした」よかった。全部食べてくれた。 なんか嬉しいな。「こんなご飯って買ってあったっけ?」「あぁ~それはこの前あたしが何か使えるかなと思って買ってきといたんです。よかった。すぐに役に立って」「そうなんだ。それお前の財布から? 他にもいろいろ買ってたんだよな?」「あっ、はい。でもそんなたくさん買ったわけじゃないですよ」「でもお前が金出した分オレ食べるのに使ったら意味ねぇだろ」「いやいや、それは別にここで使うために買ってきてるんで、自分とか社長とかそういうの決めたりしてないです」「あんな金にシビアなのに?」「いや、それは……。ていうか、ここでお世話になるのにあたし何も出来てないですし……。あっ、そうですよ。ちょっとどれくらいで次の家見つかるかわかんないですけど、でもちゃんと家賃とか光熱費とか請求してくださいね?」「はっ? んなのお前から取れるかよ」「いや、でもそういうわけには。え、でも待って……。ここ家賃っていくら? 光熱費もこの広さとか……。うわっ、あたしそれ給料内で払えますかね!? でもあたしどうしても生活費以外に使いたい分あるんで生活費は基本抑えたくて……」「おいおい。ちょっと待て。何一人で暴走してんだよ」「いや、だって……」「いいって言ってんだろ。今までそうやってずっと居座ったヤツもいたけど、別にそいつから金もらったこともないし」「でもそれだとあたしはただ贅沢生活をさせてもらってるだけに……」「そんな気になる?」「いや、だってあたしだけメリットあるというか、あたしだけそんな得する有難いことばっかで、社長はなんのメリットもないですし……」「そんなん考えたこともねぇわ。てか、金はあるから、そんなのもらわなくても困ることねぇし」お――――。ここで本来のいつもの社長の自信満々っぷりが――――!「うん……。それは、ホントごもっともなんですが……」「金そんだけねぇヤツから金あるオレが金取るとか、それこそ悪魔だろ」いや、もうどこでも悪魔使うのやめてください……。「なら……。そうだな……」そう呟いて何かを考えてる社長。そして。「オレと契約しない?」またよく理解出来ない言葉を社長から投げかけられた。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-29
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38.社長と契約④

「……は?? け、契約……??」「そう。契約」「契約って、どういうことですか?」「逢沢とオレとプライベートで関わることは、全部契約ってことなら、どう?」「プライベートで、契約……?」「そっちは何もせずにここにいることが気になるみたいだし、それならここにいる間は契約としていろいろとやってくれればいい」「それって具体的にどういうことですか?」「ここで一緒に住むことで、逢沢が食事や掃除してくれるって言ってた件。あれを契約にするっていうのはどう?」「それをですか?」「そう。正直最初は別に好きにそういうのはやってくれていいって思ったんだけどさ。これからそういうの時間余裕ある時頼めないかなって」「料理作ることですか?」「あぁ」「えっ、そんなのあたしが勝手に好きでやらせてもらうことですし」「でもお前そうやって自分の財布から食費出してんじゃん」「まぁそれは……」「その食費はオレが出す。契約料として」「それを契約ですか?」「オレは食費いくらかかるとかそういうのわかんねぇし、買物とかそういうのは好きに買ってきてくれたらいい。そんで、その金をオレが払う。でも、ある意味それは契約だから仕事と同じように、ちゃんとレシートや経費の明細のレポートを提出すること。それが正しいと判断すればオレがその分いくらでも金出す」「えっ、そんなんでいいんですか?」「それだと仕事と同じ形で出来るだろ?」「はい。それは全然仕事でやり慣れてます」「その代わり、オレも金出す以上、家でメシ食う回数増やさせてもらうし、何が食いたいからこれ作ってほしいとか構わず伝える。それを可能な限り応えるのが条件」「いや、そんなんあたしには有難すぎる条件ですけど……」「オレもそれだと助かる」「そんなんでですか?」「あぁ。なんとなくわかったとは思うけど、オレ仕事絡むこと以外食うこととかも二の次なんだよ。だけど今回お前がこうやって食事用意してくれたりするのいいなって思った。それお前がしてくれたら、ちょっとオレも健康的になるかなと思って」「はい! あたしが出来る限りそれはちゃんと健康管理させてもらいます!」「だからお前は金のことは気にせず好きなもん作ってくれていい。オレがいない時もそれは一緒。お前一人でもそこは同じように使って報告してくれたらいいから」「あたし一人ででもいいんですか?」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-29
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39.社長と契約⑤

よしっ。決めた。「社長」「ん?」「その契約の話、謹んでお受けいたします」そう言って社長に深々と頭を下げる。「フッ。そこまでかしこまらなくても」「いえ、ある意味仕事の一環ですので」「まぁそっちにもそうやって意識してもらった方がオレもやりやすい」「はい。やっぱり社長はいつでも社長ですので」うん。あたしもちゃんとそう割り切れる方がいいかも。 社長がさっきいつか嫌になった時って言ってたけど自分的にはその逆でそういうことをずっと続けていけば社長との距離感をどこかで勘違いしそうになる気がして。 なんとなく、そんな予感がして。 これからそんな勘違いをしなくてもいいように契約という形にすればちゃんと割り切れるような気がするから。「あっ、それと。これは臨時で特別ボーナスっていうかオプション的に提案したい契約なんだけど」「はい。どんな契約ですか?」「オレとの契約恋愛」「へッ!?!? 契約……恋愛!?」いやいや、何それ!「あ~。といってもホントにオレと恋愛する契約ってことじゃなくて、前みたいにオレが変な女に引っかからないように、彼女役お願い出来ればなと」「あ~。なるほど」そういうことね。ビビった……。「オレ的には今恋愛するつもりとかなくて。正直もう面倒な関係になるのも避けたいっていうか。でもなんだかんだ結局仕事上どうしても断れない時あるからさ」「ですね」「だからまたあーいう感じのことあったら頼めたら助かるっていうか」「まぁ確かに他の人は詳しいことまで知らないってことですもんね」「結局今まではそれ頼んで面倒になったこともあったしな。誰にでも頼めることでもないから」「なら……それ事前に防いだらそういうのも少なくなるんじゃないですか?」「そりゃそうだけど……」「じゃあ、それ。あたしが事前に防ぐ協力しましょうか?」「事前にって?」「もし。お仕事でお酒飲む状況あって、結局酔っちゃうとします」「うん」「社長はそっからもし、女性がいたら記憶なくなっちゃって面倒なことになる場合があるってことですよね?」「まぁ」「なので、飲み過ぎたって思ったら、意識飛ぶ前にあたしをそのタイミングで呼んでください。そこでガードしましょう」「は!?」「とりあえずあたしに連絡したら、あたしが迎えに行ける限り迎えに行きます」「え!?」「そうなる前にあた
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-30
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40.社長と契約⑥

「何? そういうのは苦手だったりするんだ? それもオレが満足いく形で完璧に演じて協力してくれたらその分金額は跳ね上がるけど?」「え……」 社長がまたちょっと意地悪そうな顔をして笑っていらっしゃる……。 ってか、それ完璧に演じたら跳ね上がるのか……。 それ、あたし次第ってことじゃん。 それに、この社長の言い方、絶対あたし試してんだろ。 くっそー。 「そ、そんなん全然余裕ですけどー!?」あ゛――――っっ! 全然余裕じゃないのに、つい余裕ぶって言い返してしまったー!「フッ。なら安心してお前にそれも頼めるな」えー、もうそのニヤリ顔、あたしが強がってまんまと乗っかっちゃっただけって絶対社長わかってんじゃん! でももう引き下がれない……。 これはなんとかやるしかない……。 まっ、そんとき考えればいっか!「引き受けたからにはちゃんとやり遂げますんで!」そしてこういう状況でつい飛び出てしまう本来の負けず嫌いな自分と、なんとかなるさ精神で深く考えない自分。「あぁ~お前そういうヤツだもんな(笑)」またそうやって笑う社長は、そんなあたしをすでにもうお見通しで。 まんまと社長の作戦に乗せられた感が否めないけど。 でもこんなあたしをどんな形でも社長が頼りにしてくれたり期待してくれたりしてるのが、やっぱり嬉しく思ってしまうんだよな。「なら、ちょっとヤバくなりそうになる前にとりあえずその都度お前に連絡入れるわ」「あっ、はい」「まぁそれ飲み過ぎ止める基準って意識しとけば、今までみたいなことはなくなるかもな」「そうかもです」「もしそのタイミングで自分でどうにか出来そうになかったら、悪いけど迎えに来てもらっていい? もちろんその分の交通費も出すし手当も出す」「わかりました! もしそういう時あれば全力で彼女役また演じるんで! それで社長引きずってでも連れて帰ってきます」「フッ。いいね。頼もしいじゃん。いいよ。そん時多分オレかなりポンコツになってる可能性あるから、面倒になる前お前が引き上げてきて(笑)」「ある意味そういう時の社長どんなんになってるのか興味あるんで(笑) どんだけヤバいことになってたか、ちゃんと後から報告しますね(笑)」「ハハッ。頼むわ(笑)」「了解です」「じゃあ、そっちも契約成立ってことでオッケー?」「あっ、はい。オッケーです
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-31
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