บททั้งหมดของ 『パラレル』─ 愛の育み方を間違え相手の気持ちを理解できず、愛を失くした男の物語 ─: บทที่ 11 - บทที่ 20

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11 ◇幸せが壊れようとしている

 毎日顔を見なくても平気なんだ。  私とまだ幼い子供たちを置き去りにして平気なんだ。  私が他の誰かのモノになるなんて、1mmも危惧しないんだ。  何年にも及ぶかもしれない単身赴任で、果たして…… 夫はきれいな身体で帰ってくるだろうか。  遠く離れた地で、そんな心配をして暮らすのなんて真っ平だ。 夫の強い希望で、今まで築き上げてきた穏やかで健やかな1つの家庭が、 離ればなれの不安定なモノに変わろうとしている。 今の幸せが壊れようとしている。  そんな考え方しかできない私。 夫は単身赴任で家を離れ、そして単身赴任を終え、またこちらに 帰ってきてからも、今と同じ家庭があると本気で考えているのだろうか?  それとも家庭が壊れるかもしれないというリスクを認識しながらも、 家庭と仕事を天秤にかけて、それでも仕事が…… 自分の遣り甲斐が……大切で行くというのだろうか。  私は2~3年であっても離れて暮らすなんて耐えられない。  もしかすると、5年も6年も離れて暮らすことになる可能性もある。 それなのに、単身赴任したいという夫。  ステップupのほうが私たちより大事。 私はどんどん惨めな気持ちになっていくのを、やめられなかった。* 妻から、結局最後まで積極的な賛成は得られなかったが―― さりとて、地団太踏んで反対とまではされなかったことで、 俺はそれを無理やり暗黙の肯定と受け取ることにした。 そして、妻から保険として求められた緑の紙には素直に記入をし、淡々と 彼女に手渡し、赴任先へと向かうことにした。   俺の父親もその昔、まだ自分が小学生だった頃に、3年間単身赴任 していたことがあった。 母は専業主婦だったにも関わらず、自分と子供だけだといろいろと 手抜きができるので『亭主留守で元気がいい~』と、何かのCMで流行った 台詞をのたまい、3年間家事の手抜きをしまくり、自由な時間を自分のために 謳歌していた。  そんな母親の姿を見てきた俺にしてみれば、妻のドヨォ~ンとした顔を 見ると、何をそんなに拘るのかと不思議でしようがなかった。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-26
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12 ◇赴任前夜

 仕事をしながらの子育ては大変だろうけれど、今だって、激務の俺はなかなか家事育児は手伝えていない。 深夜帰宅することもあるから、考えようによっては、今の状況のほうが逆に大変だと思うのだが……。 朝食に夕飯、洗濯等1人分なくなると、随分楽になるんじゃないのか? 妻の仕事は義父の経営する事務所で、実家の義母も近くに居て子供たちのことは今まで通り頼めるし。 浮気のことを何やら言ってたけれど、本気でそんなこと気にしてるのか? 自分で言うのもなんなんだが、据え膳も喰わない男なんだ。 そこは心配しなくていいんだよって妻を説得したいところだが、あまり言うと薮蛇になって逆に心配させてもいけないから、言わなかったのだが……。 どうして妻は積極的に賛成して応援してくれないのか、寂しい限りだ。 案ずるより産むが易しというじゃないか。 2~3年で帰ってこれたら出世して、年収だってものすごく増えるんだ。 まぁ、そうは言っても猛烈に反対されないだけでも良しとしないといけないのかもしれないな。 そんな風にあれこれ考えているうちに、赴任する前日を迎えていた。          ◇ ◇ ◇ ◇ 気持ちが高ぶったせいか、久し振りに妻とSEXしたいと思い、それとなく彼女を誘ってみた。「いいわよ、今更。 変な気を遣わないで。 家族とはその気にならないんでしょ?」と、どこかで聞いたような台詞で妻から軽くかわされてしまった。 えっ? 俺、由宇子にそんなこと言ったことあったかな? だけど、いつだったかもう覚えてはいないが、どこかでそんなことを自分が言ったことがあったかもしれないと……言われてみて、初めて思い出した。 しかしその相手が妻でないことだけは間違いないと思う。 まさか幾らなんでも直接本人に話すようなことではないからだ。 いつ、どこで俺はそんな意味深な話題を持ち出していたのだろう。 しばらく思い出そうとしたが、結局思い出すことはできなかった。 確かにそのような考えを持ってはいるが、久し振りにその気になって、愛する妻から素っ気なく断られたのにはかなり凹んだ。 それと共に、俺が放った言葉として、妻がどこからか俺の気持ちを聞いて知っていたとしたら……考えるだけで、どっと汗が吹き出る思いだった。 この件で上がっていたテンションが、ぐっと
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-27
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13 ◇拒絶の言葉

 昨夜は口から心臓が飛び出すんじゃないかと思うほど驚いた。 離れることになったとはいえ、約1年と数か月ぶりに夫が誘ってきたからだ。 動画の中で放たれた夫の言葉を聞いていなければ……私はきっと戸惑いながらも喜んで、夫の誘いを受け入れただろうと思う。 だけど、もう遅いのよ将康。 遅いの……。 私は気がつくと、ぴしゃりと拒絶の言葉を放っていた。 何も考えていなかった。 口が勝手に答えていたのだ。 どうしようもなかった。 良かったのか悪かったのか。 ただ、昨夜の件が今後の私たちの行く末を大きく暗示しているのではないか? そんな風に思えてならなかった。 悲しい夜だった。 翌朝、子供たちを母に預け、私1人で夫を見送った。 最高の笑顔で。 夫は新幹線の中から電話するねって私にジェスチャーで伝えてきた。 私はそれに対して頷かなかった。 ううん、頷けなかった……ノカナ。 ただ微笑んで手を振った。 『さ・よ・なら』──と届かないであろう言葉を呟いて。          ◇ ◇ ◇ ◇ 今日は夫を見送った。 ――寂しい日だった。 朝、母に子供たちを預けに行ったら一日子守してあげるから、今日は久し振りにゆっくりしなさいと言ってもらったので、甘えて家で久し振りにひとりで自由な時間を過ごした。 暇な時間ができると、洪水のように頭の中にいろいろなことが浮かんでくる。 いいことなら良いのだけれど、大抵つまらないことがやってくる。 気がつくと──男性側拒否のレスについてあれこれ考え始めていた。 まぁ、レスについては男性であっても女性であっても拒否られる側はすごく傷つくんじゃないかな。 そういえば、朝の番組にそういう特集があったんじゃなかったかしら! 確か──夫に何年も拒否られている妻たちが、お面をつけて出演してたっけ。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-28
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14 ◇勇者

  出演していた妻たちは、大人しく控えめで健気に見えた。  何年も誘ってはこない夫を、身奇麗にして待ち続けていた。 そこから見えるモノ。 恐らく家庭でのいろいろなことに気配りし振り向いてもらうために、 頑張っているのだろうことが伺い知れた。 それを見ていた頃は、まさか我が身にそんなことが降りかかろうとは 露ほども思ってなくて……。 見ていてやりきれなくなったのを覚えている。 『そんなヤツ《旦那》身奇麗にして待つ必要なし。  捨ててやれっ』──なんて思いながら見てたったけ。  同じ身の上になってしまったけれど、考えは変わらない。 そんなやばいヤツ《旦那》……以下同文。 フフン!  もう捨てていい物件だよなぁ~! はぁ~! それにしても時代は変わりつつあるなぁ~と、実感したことがある。 臆することなく相手のレスを理由に離婚した女優がいる。  あっぱれだね。 勇者だよ。  普通なかなか言えないと思う。  だからそう思うのだ。  その女優は今は再婚して幸せそうだ。  待つということも大事かもしれないけれど、決別する勇気も 大事なんじゃないのかなぁ。 この女優の件で、美人でグラマラスなNice Bodyを持つ女性を 妻にしても、レスする男はいるっていうことに気がついた。  えっ?  不思議よ。 Nice Bodyなのよ、なのに何でなの?  もちろん、女優やってるくらいだからお顔だって美人さんだ。  かと思えば、100kg以上の体重があって病気のリスクがあるからと、 バキュームで脂肪を取り出した女性がいたのだけれど……。 脂肪を吸引した後の、お腹の伸びきった皮膚は元に戻らず、下に 垂れ下がり酷い身体になっている。  だけど── その後、彼女には愛する夫との間に子供ができる。  妊娠して出産したのだ。  詳しくまでは語るまい。  だがいわずもがなだ。 びっくりだわ、まったくぅ。  いろいろ考えるとレスの根は深いと感じる。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-28
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15 ◇枯れた夫婦

 子持ちの女性は特につらいよね。  やっぱり、欲だけのために"割り切って"なんていうふうに、誰とでも行為は できないもの。 死ぬほど好きな相手ならともかく、普通は婚姻関係のない男性《ひと》 との行為には、なかなか踏み切れないと思う。   リスクもあるだろうし。  悪い人間は、世の中星の数ほどいるから。  しかし、こんなに若くして自分がレスられる身になろうとは―― 結婚生活灰色どころか、真っ黒よ。  私の両親は少なくとも私がまだ実家にいた頃は、確実に夫婦生活が あったと思う。 両親は1階で寝てて、私の部屋は2階にあった。    深夜まで起きてて受験勉強してた折に、夜食を作るために階下に 降りることがあって── たまたまの偶然が何度か重なり、それと思われる場面に 遭遇したことがあったから。 夫婦とは、そういうものっていう刷り込みが、私の中で 出来上がっていた。 だから、よもや夢にも若くしてレスの生活に突入するなんて── そんな男性が存在することすら、最近まで想像だにしなかった。 その最中に私が部屋を通る時──  急いで|彼らは《両親》いつも布団に潜り込んで、寝た振りしてた。 私の足音でなんとか間に合ってたみたいで、お陰さまで? 直截的なシーンには出くわさず済んだ。 両親とのことは、狭い日本の住宅事情と私の察する能力のなさが 招いたことで、まぁ、後から考えたらっていう話なんだけど。 流石に思い至ってからは、喉が渇いても深夜に台所へ行くことは しなくなったっていうか、できなくなった。 流石に真っ裸で──っていうシーンを見たくはなかったので。  そういう昼も夜も仲の良い両親を見て育ち、夫婦というのは そういうものって思い育ってきたので、夫の言動と本心を知った時の 私のShockは計り知れないほど大きなものだった。           ◇ ◇ ◇ ◇  夫には冬が来る前に『正月は無理して帰って来なくていいよ』と連絡をした。  そして今回だけじゃなくて毎年、盆と正月は気にしなくていいよとも……。 折角思い切り仕事をするために単身で行ったのだから、仕事に 邁進してくださいと。  夫婦生活もない枯れた夫婦が、半年に1度心ここにあらずで 単に顔を合わせたとて何になろう、そういう思いがあったから。  案
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-29
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16 ◇夫の単身赴任前のこと

 夫が単身赴任に向けていろいろと準備していた頃、消印の押されていない     ──そう、あきらかに直に我が家のポストへ投函されたとわかる手紙が1通 届けられたことがあった。  宛名は大倉由宇子様。  私宛だった。          ◇ ◇ ◇ ◇ 以前夫の勤め先の女子社員水谷あかねから、馬場真莉愛のこと は聞いていたので、私は思うほど動揺せずに済んだ。 どうも水谷さんから聞かされていた話とは別件のようだったけれど、 相手は同じ女だろうと思われた。 夫との展開が、ほぼほぼ水谷さんから聞いた時のものと同じようなもの だったので、他の女性は考えられない。 あんなやこんな、信じられない行動に出る人間が2人もいたとしたら、 世も末だ。  これから単身赴任に行く男とのことを、その妻にわざわざ知らせてくる なんて、オツムが軽くて性格の悪い女なのだと思った。 ヤレヤレだ。 女がこんなことがあった…… あんなことがあった……と夫との間に起きたことをつまびらかに書きなぐってあった。だから何? そう女に聞いてみたかった。  私たち夫婦を揉めさせて、別れさすのが目的でしかないような手紙の内容だ。 まぁ折角貰った手紙だ、夫を問い詰めてあげるわン。          ◇ ◇ ◇ ◇ 私はご期待通り夫にどういうことなのか? と問い詰めた。  女が女なら、のらりくらり相手している夫も夫だった。 笑いながら愉快そうに『何もないに決まってるだろ』で、 説明という名の言い訳が終わった。 はぁ~?  取りあえず言いたいことは全部言った。 夫に反省の色は……全く見られなかった。  ヤレヤレだ。 心の中では予め決意していたものの── 馬場真莉愛からのくだらない手紙のことなどもあったりもしたものの── この時点ではまだ別れを躊躇する気持ちが私の中にはあったのだと思う。 
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17 ◇インフルエンザに罹患

           そんな風にして、スッタモンダを経て夫がいなくなって半年が過ぎようとしていたが、あっけないものだ。  寂しいとか恋しいとか思わない。 そして3人の生活と仕事場で両親に毎日会う生活が、当たり前の日常になっていった。 もう駄目だなぁ~って気持ちはあった。 あったけど……最後の踏ん切りがつかないまま、私は日々を過ごしていた。 そんな時、1週間に一度あるかないかのメール連絡が夫からあり、インフルエンザに罹って寝込んでいるという。 勝手に行ってしまったとはいえ、ひとり身でのインフルは堪えるだろうと流石にモヤモヤしてしまい、母に相談ではないが、そのことをつい話してしまった。 母から子供たちは見ててあげるから、看に行ってきなさいと言われるんだろうなぁ、なんて話した後で少し後悔があったのだけれど……。 なんと──「あらっ、たまたま将康さんの赴任先に所用があるから、明日早めに家を出て将康さんのところに様子見にいってあげるわよ」と言われた。「いいの? なんだかお母さんに行ってもらうなんて申し訳ないわ。 行くなら私が行くべきだと思うしぃ……」「ふふっ、ほらほら、そんなこと言ったってあなた進んで行きたいってわけでもなさそうだし? 分かってるって。 単身赴任には反対だったのに勝手に行かれたっていう思いがまだまだなくなってないから、しようがないわよね。 だから、わだかまりを残したままのあなたが行くより他の用事のついでなんだし、ちょうど私が見に行くのが今回はいいんじゃないかな? あなたもいろいろやきもきしなくてすむだろうしね。 私へは、またおいしいものでも食べに連れて行ってくれればいいわよ」 母は私の心情をよく理解してくれているようで、行って見てきてくれると言う。 所用のついでだということもあり、ここは母に甘えることにした。「将康さんに何かことづけるモノがあれば、持って行くわよ」 母がそう言ってくれたので、私は新しいワイシャツ2枚とネクタイ2本を急いで買いに行き、荷物になって申し訳ないけどとお願いした。 まぁ、成り行きでという感じだったにせよ、最後になるかもしれない夫へのプレゼントを直接ではないにせよ、自分が見立てて渡せることになったので、離婚を見据えていた私には、心残りがひとつ減ったような気持
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-30
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18 ◇8年の歳月

 単身赴任して8年の歳月が流れ──まさか単身赴任が8年もの長きになるとは流石に想像できなかった。 それこそ、思いの限りやりたいだけ仕事をしつくしたと言えるだろう。 あんなに仕事やりたい症候群に捉われていた自分も本社に戻れば、モーレツ社員は返上して、普通の仕事量でやっていこうと思えるようになっていた。 この8年、妻の申し出に甘えて家には一度も帰っていない。 帰りの新幹線の中で少し不安になってきた。 家が近づくにつれ、嘗てない感情に捉われはじめてもいた。 8年間も家族の顔を見ないで過ごしてきた……過ごしてこれた……俺は、どうなんだろう?一般的に……世間的に…… 仕事しか目に入らない、入らなかった自分が、そのモーレツな思いから解き放たれた途端、気になりだしたのだ。 これまでの8年間というものが……。 だが、ここでそんな思いを捉われたとて何になろう。 今さらだ。 大丈夫だ、由宇子とは月に2~3度メールでだが近況のやりとりはしていたりのだから、と自分を鼓舞して……鼓舞しないといけないっていうこと自体おかしいよなって……頭のどこかで警鐘が鳴っている。 家に近づくにつれて、離れた時の子らの顔と妻の顔が浮かんでは消えた。 俺らしくもなく、少し胸がドキドキしてくる。 そして、家族と一緒に暮らせる喜びと期待が胸に湧いてくる。 胸がやたらと高鳴っているのがわかる。 8年間、俺は仕事一筋真面目にモーレツに頑張った。 収入も倍以上増えるし役職にもつける。 妻の由宇子に早くこの話を届けたい。          ◇ ◇ ◇ ◇ それなのに家に着くと、俺を出迎えてくれるはずの家族は誰もいなかった。 出てきたのは、知らない人間だった。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-31
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19 ◇とっくの昔に……

「え~と、どなたですか?」「えっ? ここに住んでる大倉ですが」「何おっしゃるの、7~8年も前からここに住んでるのはわたくしたちですよ」「えっ、そんな」 奥さんと問答していると後ろから旦那らしき人物が現れ……「私たちの前の持ち主が確か大倉って言ってなかったかい?」と、奥さんと俺に向けて言った。 何がなにやらさっぱり分からなかったが、ひとまず知らないとはいえ、不躾なことを言ってるのはこちら側なのかもしれないということが朧げに分かったため『失礼しました』と告げて、その場を離れた。 俺はすぐさま、由宇子に電話した。「もしもし……」「もしもし……」 「驚かせようと思って詳しい日時を言ってなかったんだが、今日赴任を終えて帰ってきたよ」「あらっ、帰ってきたんだ」「あらって、どうして俺の家に知らない家族がいるのか説明してくれないだろうか」 俺は少しの怒りと疲れのため、問いかけるのが強い言い方になってしまった。「あなたと私はとっくの昔にもう離婚して他人だからよ」「な、何言ってんだ!」「戸籍調べてみれば?」 妻と話していてものらりくらりで、どうにも話が進まない。 意図的に進まないようにもっていってるのだろうが。  しょうがないので義親家に連絡をとり、どういうことなのか訊くことにした。 それで──妻と子らが今どこに住んでいるのかを訊くために、俺は疲れた足を引き摺るようにして、義親家へと出向いた。 お義母さんは、一度は本人同士会って膝突き合わせて話をするべきと、あっさり今由宇子たちが住んでいる住所を教えてくれた。 良かった。 由宇子たちは彼女の実家のすぐ近所に住んでいたからだ。 これからまた、数時間かけて行かないととなると、もう今の俺には到底無理だった。 離婚て、離婚て──そんな簡単に一方の決めつけだけでできないだろうに全く──と、憤懣遣る方ない気持ちで俺はまだ見知らぬ家へと、モヤモヤした気持ちを抱えて向かった。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-31
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20 ◇罰ゲーム

 とにかく赴任先での業務は熾烈を極めていた。 忙しすぎた。  そのため――妻のこちらに帰って来なくてもいい、仕事に打ち込んでほしいからの言葉に、甘えてしまった。  今更ながら8年は長過ぎた春だった?  ──もとい、確かに長い年月だった。 しかもその間、一度も家族に会ってない。 そんなことは重々分かっているさ。 だからって離婚? それっていつのことなんだ? 何もかもが分からないことだらけで、不安ばかりが募る。 義母に教えられた住所を、疲れた身体をひきずり歩きようやく探し当てた。 出て来たのは由宇子と彼女の従兄弟だった。 由宇子からいきなり玄関先で──『泊まりはホテルを取ってほしい』と言われ、俺は面くらった。 とにかく、話を聞かないと到底納得できない今の状況に、話を聞かせてもらおうじゃないかと迫る。「もう今日はこんな時間だし、あなたも疲れてるでしょうから 話は明日にしませんか?」 由宇子の提案で翌日訪ねることにして、俺は泊まる部屋を探した。          ◇ ◇ ◇ ◇ 結局、最寄り駅近辺でホテルを探して宿泊した。 混乱や不安を抱えつつも、どっと襲ってきた疲労感に包まれて、その夜は爆睡し、クリアーな頭と少し元気を回復した身体で翌日由宇子の元を訪ねた。 通されたリビングは、優に畳20畳分はあろうかと思うほど広かった。 その全てが白一色というわけでもないが、ぱっと部屋を見た瞬間に、白での統一感のある、そしてすぐに子供たちのいるファミリー用なのだと分かるブランコが、ふたつも備え付けられていた。 そこには昨日見かけた由宇子の従兄弟の北嶋薫《きたじまたい》がまだいた。 その北嶋に子供たちが父さんと言ってるのを聞いて俺は驚いた。 何の罰ゲームだ。「どういうこと?」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-01
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