「薫《たい》くんは由宇子が好き、洋子姉さんも正樹義兄さんも由宇子に薫くんを託したいって積極的に思ってるんだし……。 実はね、あんたが離婚してからしばらくして、洋子姉さんから薫を嫁に貰ってくれないかなぁ~なんて聞かされてたのよ。 薫くんなら引く手あまたなのに何で由宇子なのぉ~って。 まぁ、薫くんの個性的なところを見ていて、いろいろ姉も思うところがあったようね。 薫くんのことを本当に理解してくれる女性《ひと》を見つけるのは難しいと思うって。 それこそ生まれた時から姉弟《きょうだい》のように育って、薫くんのことをまるごと自然に受け入れられる由宇子なら薫くんを任せられるって言ってたわ。 だ・か・らぁ……由宇子が独身の頃から、できれば薫くんには由宇子と結婚してもらいたいって思ってたそう。 でも言えなかったって、洋子姉さん。 誰とだって自由に恋愛して結婚できる心身ともに健全な由宇子に言い出せなかったって。 だけど今回あんたが出戻ってきて、今度こそ玉砕覚悟で告白するって言ってたから、どうなったのかなとは思ってたんだけど、私もあんたがどういう結論を出すかまでは分からなかったからずっと気にはしてたのよ? 由宇子さえ、薫くんとの将来を考えられるんだったら、こんないいお話はないと思うわ。 洋子姉さんや正樹義兄さんが聞いたらさぞかし喜んでくれるでしょうね。 ふふっ、良かったよかった。 子供たちだって――義父親ったって、薫くんとは血は繋がってることだし、やさしい気性の彼なら皆仲良く暮らしていけるんじゃないかしら。 おめでとう、由宇子! 私たちも応援するから」*「あぁ、はいっ、ありがとうございマス。 しかし、あれだねぇ~ 私だけが洋子ちゃんの気持ち知らなかったんだね。 へぇ~ 昔から私、薫のお婿さん候補だったんだぁ。 なんかぁ、笑える」「意外なところに福の神がいたのね」「由宇子、薫くんと仲良くな。 それと洋子さんや正樹さんのことも、大事にしてあげてほしい。 私や母さんも含めて誰かが困った時は助け合っていかないとな。 薫くんとのことは、そういう意味でも良かったと思うよ。 更に親戚同士絆が深まるというもんさ」「そうだね、お父さん」
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-25 อ่านเพิ่มเติม