บททั้งหมดของ 『パラレル』─ 愛の育み方を間違え相手の気持ちを理解できず、愛を失くした男の物語 ─: บทที่ 51 - บทที่ 60

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51 ◇絆が深まる

「薫《たい》くんは由宇子が好き、洋子姉さんも正樹義兄さんも由宇子に薫くんを託したいって積極的に思ってるんだし……。 実はね、あんたが離婚してからしばらくして、洋子姉さんから薫を嫁に貰ってくれないかなぁ~なんて聞かされてたのよ。 薫くんなら引く手あまたなのに何で由宇子なのぉ~って。 まぁ、薫くんの個性的なところを見ていて、いろいろ姉も思うところがあったようね。 薫くんのことを本当に理解してくれる女性《ひと》を見つけるのは難しいと思うって。 それこそ生まれた時から姉弟《きょうだい》のように育って、薫くんのことをまるごと自然に受け入れられる由宇子なら薫くんを任せられるって言ってたわ。 だ・か・らぁ……由宇子が独身の頃から、できれば薫くんには由宇子と結婚してもらいたいって思ってたそう。 でも言えなかったって、洋子姉さん。 誰とだって自由に恋愛して結婚できる心身ともに健全な由宇子に言い出せなかったって。 だけど今回あんたが出戻ってきて、今度こそ玉砕覚悟で告白するって言ってたから、どうなったのかなとは思ってたんだけど、私もあんたがどういう結論を出すかまでは分からなかったからずっと気にはしてたのよ?  由宇子さえ、薫くんとの将来を考えられるんだったら、こんないいお話はないと思うわ。 洋子姉さんや正樹義兄さんが聞いたらさぞかし喜んでくれるでしょうね。 ふふっ、良かったよかった。 子供たちだって――義父親ったって、薫くんとは血は繋がってることだし、やさしい気性の彼なら皆仲良く暮らしていけるんじゃないかしら。 おめでとう、由宇子! 私たちも応援するから」*「あぁ、はいっ、ありがとうございマス。 しかし、あれだねぇ~ 私だけが洋子ちゃんの気持ち知らなかったんだね。 へぇ~ 昔から私、薫のお婿さん候補だったんだぁ。 なんかぁ、笑える」「意外なところに福の神がいたのね」「由宇子、薫くんと仲良くな。 それと洋子さんや正樹さんのことも、大事にしてあげてほしい。 私や母さんも含めて誰かが困った時は助け合っていかないとな。 薫くんとのことは、そういう意味でも良かったと思うよ。 更に親戚同士絆が深まるというもんさ」「そうだね、お父さん」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-25
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52 ◇結婚

 そして更に翌日、伯母と伯父に、薫とふたりで結婚の報告をした。 大事な薫の嫁入り先が決まり、彼らはとても喜んでくれた。 伯母は、しばし……『なんだかまだ信じられないわ』と言っていた。 自分がまとめたようなものなのにね。 玉砕覚悟だと伯母は母に言ってたらしいけれど、伯母は玉砕せずに済んだ。 生きてこれからも薫の幸せな姿を見られる。 洋子ちゃんおめでとう。 洋子ちゃんや伯父さん、そして薫の生きていく上でのよすがになれるなんて思ってもみなかったことだけど、そんな風に思ってくれる人がいることは喜ばしいことではないだろうか。 私は離婚して子供を2人も連れて出戻ってきた。 薫の嫁入りで、心の中にあった淋しさや悲しみが、どこかへ雲散霧消していったよ。 私は薫との結婚にあまり多くを望んではいなかった。 正確には、望まずにおこうと考えていたのだ。 元夫との関係の中で、あまりに悲しく誰かに相談などもできないようなレスという問題を抱えていた。 元夫からは惚れられて結婚したと自負している。 そんなパートナーでさえ、レスだったのだ。 まして、薫と私は熱烈に恋愛して結婚するわけでもなく、また伯母の洋子ちゃんから聞かされていた話などを鑑みても、決め手はないにしても、薫の精神性を考えると普通に夫婦生活を求めるのには無理があるだろうと考えたからだ。 だから薫との夫婦生活においては、多大な……いや少しの期待もせずにおこうと決めていた。 寂しい話だけれど、これくらいの覚悟を持たずして薫との結婚は決められなかったと思う。          ◇ ◇ ◇ ◇ いつも薫の周りには可愛い女の子たちが寄ってはくるけれど、薫と上手く付き合えず上辺だけの付き合いを数ヶ月過ごすと、皆スーっと去っていくの。 どんな女の子が寄ってきてもいつもそんな感じで、薫は女性と恋愛できないみたいだと洋子ちゃんは言っていた。 あんなに容姿にめぐまれていても――――『精神性が追いついていないと恋愛は難しいのよ』と母親ならではの観察眼で洋子ちゃんは語っていた。 そんなこんなで、何の問題もないわけではなかったけれど、私が最初から夫婦生活に期待せずにおけば、いいだけのこと。 薫が私との結婚を望んでいる、それさえ知っていれば、薫との一緒の暮らしは 上手くいくと思っている。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-27
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53  ◇子供たちの誕生

 冬と春の境目の季節、弥生《やよい》 の頃――――  とんとん拍子で話がまとまり、私は従姉弟の北嶋薫と子連れで 再婚した。 両家のみ内々でのひっそりとではあるが心温まる儀式で、 私たちは一層の絆を深めた。   薫はやっぱり薫だった。  私や子供たちと暮らしていても接し方はほとんど変わらなかった。 子供たちは相変わらず今まで同様、薫のことを薫ちゃんと呼び、 私は薫とか薫くんとか呼んだ。 子供たちを抱っこしてくれる私とは違う力強くて大きな手は、 私や子供たちの拠り所になるには充分だった。  毎日家族が寝食を共にできる生活は幸せだ。          ◇ ◇ ◇ ◇ そしてなんと、結婚してから2年目に私は第3子優人をもうけた。  両親はもちろんのこと伯父伯母がどんなに喜んだことか! そして薫は泣くほど喜んでくれた。 美誠も智宏も無邪気に喜んだ。  私も薫の子を産んで…… 産めて……すごくうれしかった。 結婚前に半ば諦めていた薫との夫婦生活。  それは、ほんとにほんとに、嘘のように杞憂に終わった。 けれど、先の結婚時も第2子まではもうけていたので、 優人を産んだ後のことを考えてしまった。  時は流れ……  結婚して5年目に、更に私たちは、第4子美貴をもうけることができた。 そして更に時は流れ結婚して8年後元夫が単身赴任から                    戻って来た頃 ――――
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-28
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54 ◇うれしい誤算

   何とうれしい誤算! 結婚生活が始まってすぐに普通に薫とは夫婦生活があった。  初夜から薫とはスムーズに仲良しは始まった。  薫の穏やかな雰囲気とやさしい息遣いが、ゆるりゆるりと私を リードしていく。 私はただそれに付いていくだけ。  ただ心地よく、そして素直に自分をさらけ出し…… 私はおそらく初めてその夜、性の喜びというものを知ったのだと 思う。 薫の経験値がどんななのか私には分からなかったけれど、薫の行為は やさしく時に激しく、そして私がすごく感じ入ったのは、行為のはじめ方と 終わらせ方がスマートで自然だったことだ。 私は常時SEXに対してストレスを感じずに済んだ。 ただ薫と身体を寄せ合い睦み合い、心のままに自分を相手にゆだね、 時に相手を貪った。 私と薫との初めての夜は、お互い感動の夜になった―― 少なくとも私は。 私の経験値は元夫だけ。  ほかは知らない。 だけどそれでも── 薫とのSEXは心の在り方も身体の相性も驚くほど良くて、私は 行為のあと、不覚にも泣いてしまった。 そんな私に薫は無言で私の頭を撫でてくれただけ。  必要のない『どうして?』などと聞いてはこなかった。  ただそこにあったのは慈しみの心と静寂のみ。  私は薫に我が身をゆだね安らかな眠りについた。  元夫とは、されるがままっていうやつだった。 所謂これが、世間でいうところのマグロっていうことだったのかも しれない。 私は自分の欲望をついぞ元夫の前で見せることはなかったのだ。  戸惑いや葛藤が大きすぎた。 受身でいることの拘りを捨て去ることができなかったし、 捨てさせてくれなかったとも言えるのかもしれない。 薫にはそういう余計なものを取り繕う必要がなかった。 ただただ、身体でのコミニュケーションがうれしくてうれしくて、 気がつけば私はなけなしの遣り方で薫に向かっていってた。 もう驚くほど私たちの身体の相性は良かった。 生活の場で心地よい存在であり互いにやさしくいられたから、 そういうことも相まってのことだろうと思う。  私は元夫がはじめてだったし、その元夫も元々淡白だっのか回数 少なく、薫と経験してから思うにあまり良いSEXはしてこなかった のだと確信するようになった。  元夫は忙し過ぎたこともあり、
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-29
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55  ◇思い込みと経験値

 夫が単身赴任してから8年後の現在  今なら薄っすらと分かる。  当時は想像もつかなかったコト。 元夫はモテる男《ひと》だった。  だからSEXの経験値については、高いのだと当たり前のように そう思っていた。 おそらくは、私の勝手な思い込みだったのだと思う。 彼はモテる人ではあったけれど、性のほうの経験値は 多くなかったのだろうと今なら分かる。 自分の経験値が上がった今だからこそのことだ。 性の喜びを感じられないのは自分の…… 自分の肉体のせいかもしれない、そんな不安を持っていた。 性のことについて元夫と気楽に話し合えないことも 少なからずストレスだった。 もっと気楽に話し合って、少しずつ私たち夫婦の営みが 良いものになればいいと、良いものにしていけばいいと 夫の本意を知るまでは健気にも私は真剣にそう考えていた。  だがひょんなことで知った夫の本意。  私は自分の中の何かが壊れていくのを止められなかった。 ―― 現在より遡り……薫との結婚を決めた頃のこと――  薫の持つ特性から言って浮気はない。  もし、誰かから誘われれば必ず私に了承をとるはずだから。 『行っていい?』と。 だから薫を追いかけてくる女がいても、情報は私に筒抜け。 私は薫に言った。「好きな女性《ひと》ができてデートに行くときは、私にちゃんと 教えてね」「あぁ、分かった」 薫の返事は そんなことあるわけないじゃないか……ではなく 分かった……だった。 分かったってぇ~、ですって。焦っちゃったわぁ~。  そんな可能性あるンかいっ? いやだよ、それっ。          ◇ ◇ ◇ ◇  それにしても私は何て愚かなことを薫にいったんだろう。  余裕のある振りをしたかったのかなぁ。    あの時の気持ちが自分でもわからない。ただのアホォだぁ。  今思うと脂汗ものだ。 結婚後、思ってた以上に結婚生活は順調で、私は薫に前言を撤回した。 「前にね、好きな女性とデートすることになったら、教えてって言ったけど いらないから。教えてくれなくていいから」 「由宇子ちゃん、僕は由宇子ちゃんや子供たち、母さんや 叔母さん以外と一緒に遊びには行かないよ。  それと好きな女性っていないしぃ。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-30
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56 ◇レスの皆さん、ごめんなさいっていう感じ?

 結婚して1年が過ぎたある夜のこと。 怖い夢でも見たのだろう、美誠が突然私たちの行為の最中に寝室に泣きながら入ってきた。「お、おかあさん、ウェーンウエーンおかあ……さんっ」 薫はどうだったんだろう? 私は身体が火照り始め、なかなかいい感じになってきていた時のことだった。 薫はすぐに側にあった肌掛けを自分たちの体が隠れるようにかけてくれた。 そしてそのあと、美誠を抱き上げて私の横に滑り込ませてくれた。 薫はそっと下着を拾うとそっと一旦部屋の外に出て、すぐに戻ってきた。 私も美誠をあやしながら寝巻きを着た。 「どうしたの、美誠? 怖い夢でも見た?」 「ふぇーン、ウエーンエッエッ」 首を横に振りながら『お母さんと寝るぅ』と美誠が言う。 「じゃぁ今夜はお母さんの隣は美誠だね。 ミマ、おやすみぃ~」 そう言って薫は美誠が寝られるだけのスペースを開けて、端に寄ってくれた。 薫が慌てずいつもの調子で美誠に接してくれたので、私もなんだか安心してその夜は美誠をやさしく撫でながら知らない間に眠ってしまった。 翌朝、薫が囁いてきた。「由宇子ちゃん、僕ら貴重な体験したね」「昨夜のこと?」「もう少し後だったら俺泣いちゃってたよ? さながら修行僧の心境だったわ、ははっ」「まさに、そだね。 ごめんね」「ごめんねはいらないよ? 続きは今夜どうかな」「うん、賛成!」 そんな朝の会話からまた今日という一日が始まった。 『もう少し時間がずれてたら泣いちゃってたよ』……の薫の言葉になんかうれしくなった私って……。 世界中のレスの皆さん、ごめんなさいっていう感じ?
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-30
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57  ◇元夫が帰還したその後で

 所謂面会っていうヤツなんだけど、元夫と子供たちを合わせる時、今の夫に子供たちを連れて行ってもらい、迎えに行くのも今の夫に頼み、一切私は関わらないようにした。 何度目かの時に薫に聞かれた。「どうして由宇子ちゃんは一緒に行かないの?」「世界中で薫のことが一番好きだからよ」「好きだからって……うん?  どうして僕と一緒に行かないの?」「私が一緒に付いて行って元夫と会うようになって、また元夫を好きになって薫と別れて元夫のところに行ってしまっても薫はいいの? 悲しくならない?」「なぁに言ってんのさ。嫌に決まってるだろ。 やめて欲しい、由宇子ちゃん。そんなこと言うの」「でも私が一緒に付いて行くっていうことはそういう芽を育てる可能性がないとは言い切れないってことに繋がるの。 だから、私は行かないほうがいいのよ」「そっか、分かった。 由宇子ちゃんが僕と別れることになったら困るからね。 面会の時は僕だけで子供たち連れて行くね」 ごめんね、薫。 心配性で。 99%こんなこと有り得ないとは分かっているけれど、嫌いで別れた元夫《ひと》じゃない。 そして1mmもゴタゴタの火種は作りたくないの。 薫の側で今が幸せだから。 先の見えないあやふやな移ろい易い人の気持ちなどで、折角手にしている幸せをこの手から取りこぼしたくない。 この先も薫と私との二人三脚で幸せな人生を送りたいから、極力この先の人生で元夫との接触は避けていこうと決めている。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-31
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58 ◇元夫が帰還したその後で ②

 子供たちとの面会の日、俺は元妻の従姉弟でもあり、今の元妻の夫でもある薫くんからとんでもないことを聞かされた。「君と由宇子は従姉弟同士で子供の頃から親しかったと思うけど、いつ頃から由宇子のこと、好きだったんだい?」 「昔からです。ずっと由宇子ちゃんが好きで僕、中学の時に高校生だった由宇子ちゃんに告白してたんです」「へぇ~、へぇ~、そりゃまたえらい大昔から由宇子のことが好きだったんだぁ」「由宇子ちゃんとは、映画を見に連れて行ってもらったり……そうだ、図書館へも一緒に行ったなぁ。 あっ、僕らよくお互いの家族同士で旅行にも行ってましたよ。 由宇子ちゃんとはよく遊んでもらったなぁ~。 僕の母親がね、由宇子ちゃんに薫のことお願いねって言うのが僕が子供の頃からの口癖でした。 よく由宇子ちゃんに言ってたから今でもよく覚えてますよ。 だから由布子ちゃんが大倉さんと結婚するって決まった時、僕も母もガクってきて、一日中元気出ませんでした。 だけど由宇子ちゃんが大倉さんと別れたので、僕と母とで由宇子ちゃんに猛アタックして結婚してもらったんですよ。 あっ、大倉さんごめんなさい。こんなこと話して」「いやぁ~、その……どうやって由宇子を口説いたの?」「口説いた?」「え~っと、どういうふうにプロポーズして結婚したのか知りたくて」 「うちの母親が最強でした。  こう訊いたんです」 こんなふうに――――。「由宇子ちゃん、離婚したと聞いたけど、この先また誰かとの再婚は考えてるの?」「いいえ、この先誰とも結婚しません」「なら、うちの薫を貰ってくれない? 小さい時から薫を可愛がってくれてる由宇子ちゃんなら安心して任せられるから、どーかどーか一生のお願いよ由宇子ちゃん。 形だけの夫でもいいのよ、弟扱いでも子供扱いでも何でもいいの。 薫と家族になってやってほしいの。 ただの同居人でもよいから」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-02-02
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59 ◇元夫が帰還したその後で ③

「へえ~、君のお母さん確かに最強だわ。 参ったな。 そんな最強の後釜候補が待ってるって知ってたら、俺……」「由宇子ちゃんを置いて行かなかったですか?」「そうだね、怖くて置いて行けなかっただろうね」「知らぬが仏っていうヤツですね。大倉さんが単身赴任で行ってくれてほんとに良かったですよ僕にとってはね。あっ、すみません。 でも大倉さんはそんなにダメージないですよね? 大好きな仕事に8年も没頭できたんですもんね。 由宇子ちゃんから聞いたことありますよ。 大倉さんってすごくモテるらしいですね。 すぐに大倉さん好きな女性きっと……いや絶対できますって、安心してください。 由宇子ちゃんもそう言ってましたから。『将康さんはモテるんだぁ』~って――『私はいつもやきもきさせられてその上目の届かない所へ行っちゃうでしょ? 耐えられないの、だからお別れすることにしたんだぁ~』って言ってました」 「えーっ、俺のこと嫌いだから離婚したんじゃなかったっけ? えーっ!」「由宇子ちゃん『嫌いになれないから苦しくてお別れしたのよ』って言ってましたけどね。 ずーっと心配したり不安になったりして毎日暮らすのは辛すぎるって」 俺は薫くんの言葉に、いや薫くんが語ってくれた元妻の言葉にグーの音も出なかった。 嫌いになれないって、それは好きだということだろ? 好きなのに別れるってどうなってるんだ、由宇子。 俺には理解不能だ。 あれから子供たちの面会や運動会とイベント毎に行くけれど、一緒に来なかったり、そして来た時も俺の側には絶対近付かない由宇子。 だからものすごく嫌われていると思ってた。「大倉さん、由宇子ちゃん子供だってちょうどその頃……あっ、大倉さんが単身赴任決めた頃ね、もうひとり欲しいって思ってたみたいですよ。  大倉さんには言ったの? って聞いたら『ううん、忙しい人だからなかなか。それに言う前に単身赴任決めちゃってて、益々言えなくなったの』って言ってました」 俺は何も知らなかった。 知ろうとしてなかったんだな。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-02-03
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60 ◇元夫が帰還したその後で ④

「その、由宇子との結婚生活はいろいろあるとは思うけど、上手くいってる?」「結婚生活ですか、う~ん。 もう結婚してかれこれ7~8年になりますけどお陰さまで仲いいですよ。 夜のスキンシップもかかさないし。 キスは毎日してますし、僕ら手繋いで寝てます。 もう僕は由宇子ちゃんラヴですからね、毎日好きって言葉で言ってますし。 あっ、すみません惚気過ぎました」 聞けば聞くほど女性としての幸せを100%彼から与えられていることを知り、更に俺は凹んだ。 なのに、彼の話はまだまだ続いた。「僕ら、肩凝りした時はお互いに揉みあいこしたりもしますよ。 僕が由宇子ちゃんを揉むときは、時々別のことに意識がいって困ることがあるんですけどね、ははっ」 ははっじゃないよ、全く。 毎日毎日、毎夜毎夜、彼らがどんなに仲よく睦まじくこの数年間を過ごしてきたのかと思うと、胸が締め付けられた。 それなのに、彼の惚気は更に続いた。 それは結婚間もない頃の彼らの会話だった。「薫、私が老けて好きじゃなくなったら、他の誰かと結婚していいからね」「そんなことにはならないって。 僕も皺をメークで作って年寄り風味の容貌になるしぃ。 ずっと由宇子ちゃんは僕と一緒だよ。 由宇子ちゃんは最初大倉さん好きになって結婚してしまったけど、僕は昔からずーっと由宇子ちゃん好きでいたんだから信じてほしいな」 いかに薫くんが筋金入りの由宇子ファンなのかを、伺い知るはめになる会話だった。 そしてそれは、未来永劫俺と由宇子との復縁が微塵もないと、知らしめるモノだということも。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-02-03
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