บททั้งหมดของ 『パラレル』─ 愛の育み方を間違え相手の気持ちを理解できず、愛を失くした男の物語 ─: บทที่ 21 - บทที่ 30

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21 ◇居場所はない

「ここにあなたの居場所はないわ」 「何を言ってるんだ。  やっと赴任先から帰ってきたと思ったら、そんなわけの分からない ことを言って」 「私とあなたはもう7年前に別れてるの。  私が離婚届けを出してるから」 「自分が何言ってるのか分かってるのか? 何勝手なことを。  俺の意思確認もなしにそんなの無効だろ。  俺は離婚なんかしないぞ」 「あなた離婚届に署名捺印したでしょ?  あなたの意志入ってる届けを出しただけ。  今更取り消しは無理よ」 「最初からそのつもりで届けにサインさせてたのか?」 「そりゃあそうよ」 「信じられない……。どうして?」 「どうして?  私を……ううん、私たちを捨てて行ったからに決まってるでしょ」 「捨ててって──  単身赴任しただけだろ?  君も納得してたじゃないか」*「してない。  賛成なんて一度も言ってないし、納得したとも言ってないわ。  あなたは最後まで私の意見聞かなかっただけ。  賛成した覚えはないんだけど?」「納得してなかったのならどうして俺に強く反対だと言って こなかったんだ?」 「あなたの意思が固かったし、私に対する気持ちの小ささも 透けて見えたから黙ってただけ。  もう別れようと思っていたから、どうでも良かったし」  妻の台詞は鋭く俺の胸に突き刺さった。  毒針のようにジクジクと刺さったところが痛かった。 こんな奇天烈な話は本当なのだろうか。  冗談? サプライズ?   あまりにも奇天烈過ぎて、騙されているのではないかとさえ思った。 気持ちをひとまず抑えて、俺は尋ねた。「従兄弟は昨日泊まったのか?」
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22 ◇私たちは家族

「昨夜泊まったというか、私たちは家族だから。  薫《たい》は7年前からずっと私たちとこの家で暮らしてるわ。  毎晩泊まってる」 俺は頭が痛くなってきた。  毎晩泊まってるって何だよそれ。 問答している俺たちにいつの間にか側にいた由宇の従兄弟である 北嶋薫が、横から口を挟んできた。 「将康さん、すみません。  俺、由宇子さんと結婚してずっとこの家で暮らしてます。  あなたの奥さんだったのに、いただいちゃってすみません」 「いただいちゃってって……いただいちゃってって……」 変な汗が流れてきた。  頭も気持ちも付いていかない。 浦島太郎のような気分だ。 沢山の貯蓄をして妻を驚かせようと…… 由宇子を振り向かせようと……喜ばせようと…… ガムシャラに8年、独りで頑張ってきたというのに。 何だこれ、この顛末…… 有り得ない顛末…… 俺は悪い夢でも見せられているようだった。 「ひどいだろ、こんなやり方。  ずっと君たちのことを想っていた俺にこんな仕打ち。  何でこんな酷いことができるんだ」 「あなた、被害者気取りなのね。  あなたは仕事一筋全力投球も出来たし、いい女《こ》とも 仲良くやれていい想いもしたでしょ?  被害者面しないでほしいなぁ~  あなたと女性たちのこと、いろいろ知ってるのよ。  あなた言い逃れだけは上手かったわよねぇ~? 私が何も知らないと思ってたかもしれないけど、結構知ってるんだなっ、 これが」「赴任する前に来た手紙のことならちゃんと説明したろ?」「あぁ、あれ?   結局あなた、手紙を寄越したのが誰なのか吐かなかったけどぉ、私には 分かってたのよ?  差出人がどんな女なのか。  名前のことだけじゃないわよ?   どんな性格の女なのかっていうこともね。  とにかく、私は単身赴任で行ってしまうあなたのことで、頭を悩ませて 暮らすなんて真っ平だったの。  嫌よそんな生活。 それに1度妻を裏切るような人間はまたやるのよ。  実際そうだったわけだし? 言い逃れはできないわよ。  証拠あるから。 「何を根拠に知ったかぶりをしているのか知らないが、君の誤解だ。  俺は誰とも浮気はしていないんだからな」
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23 ◇とんだピエロ

「そんなに心配ならちょくちょく俺の赴任先へ様子を見に来れば よかっただろ?  いろいろと疑いを持っていたのなら何故会いに来て問い詰めなかったんだよ。  納得のいく話し合いすらもない状態で勝手に離婚された身にも なれってんだ。 勝手に行ったようなことばかり君は口にするけれど、仕事に情熱を持って 積極的に行ったからって、正直俺だって独り暮らしはずっと寂しかったさ。 今こっちへ帰ってきて改めて君が何故一度も俺の元へ足を 運んでくれなかったのか、遅まきながら合点がいったよ。 そりゃあ離婚届け出して他人になった男のことなんてどうでも よかっただろうからね。  8年も経ってから知った俺はとんだピエロだな」「被害者ぶらないでよ。  ずっと家族と暮らしていける選択肢だってあなたにはあった。  なのに、わざわざ家族と離れて暮らす単身赴任を選んだのは あ・な・た、あなたなのよ。 何年離れて暮らさなきゃならないかも分からないような 赴任だったのにね。  家族を犠牲にして思いっきり仕事できて幸せだったんでしょ?  私は泣いてゴネてあなたの仕事の邪魔しなかったんだから 感謝してほしいくらい。 言わずにおこうかと思ったけど……」「何だ?」 *「ほんとは離婚届け、あなたが赴任先に行ってすぐに出したって わけでもないのよ。  すぐに出したいと思っていたのは本当だけどね。  でも、ま──少し迷ってたかなぁ~!   あの時の気持ちぃ~どうだったのかなぁ~」          ◇ ◇ ◇ ◇  私は曖昧な言葉を発しながら当時の自分の気持ちを 思い出そうとしていた。    そう、あの当時たぶん決定打を探していたのかもしれない。 婚姻関係にある夫《ひと》と他人になるために離婚してしまうって いうことを境界線で例えるとするならば…… 10cm程の白線を跨げばいいだけの状況の中で、わたしは白線の側《そば》 ぎりぎりの場所に立っていたんだと思う。  跨ぐことは決定事項だったんだけど。 それでも私はすぐには跨げずにいた。  人はそれを情だとか未練だとかというふうに名付けるだろうか。 だけど、そんなこと何も考えずに自然に跨げてしまうような 出来事が起きた。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-04
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24 ◇8年前の出来事

「あなた、単身赴任先で妻が一番やってほしくないことを やらかしたわよね?  赴任してから半年後のことだから、記憶が曖昧になってるかもしれない けど……。  若い女性を部屋に入れてたじゃない」 「はぁ~?   俺が、そんなことするはず……ない……だ、えっ?」 まるで浮気相手を部屋に引きずり込んでたじゃないのと言わんばかりの 由宇子の言葉に、俺は戸惑いを隠せなかった。 「あちらに行ってから女性を部屋に上げたことなんか……」 言いかけて8年前の記憶が蘇った。 そういえば、インフルエンザで寝込んだ時に、様子を見にきてくれた 同僚の宮路景子がローソンでゼリーやおかゆやいろいろと舌触りが良くて 消化し易くお腹にやさしいモノを買ってきてくれたことがあった。 そのお陰か、はたまた本来治りかけていたからか── 翌日は前日のことが嘘のように回復に向かった。 そして心配してくれた宮路は翌日も昼前に様子を見にきてくれていた。 昼時になった時、宮路が買ってきてくれたうどんを作ってくれて、 どうせならと俺が一緒に食べることを勧めてふたりで食べた。 そうだった……。 ちょうどその時、義母が── 由宇子から預かっていた合鍵を使って、部屋に入ってきたんだ。 たぶん由宇子から話を聞いて様子を見に来てくれたんだろうな。 たしか……。  思い出した。 「もしかして俺がインフルエンザに罹って、お義母さんが来てくれた日のこと を言ってるのか?  あの日は俺のことを心配して来てくれた宮路さんと、彼女が作ってくれた うどんを一緒に食べてたんだ。 ちょうどその時だった。 君がお義母さんを寄越したんだったよね?  お義母さんが、君から渡された鍵でドアを開けて、俺を訪ねてきたことが あった。 あの時、お義母さんにはちゃんと事情を説明もしたし、宮路さんのことも 紹介したよ。 まさかあの時のことを言ってるのか? お義母さんが何か、その―― 言いにくいが俺と彼女のことを脚色して君に伝えてたってこと?」 「どうかなぁ。  たぶんだけど、あなたの説明通りのことを聞いただけだと思う。  オオバーな脚色はしてないかな。 私には母が見た通りの説明だけで、あなたを切るのに充分だったわ」 「何故その時のことが俺と別れる決め手になるんだ?  さっぱり分から
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-04
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25 ◇下心

 「ねえ、聞いてもいい? 私が病気の時、独身男性と2人きり介抱されてた痕跡の残る部屋で……寝具を敷いている部屋のすぐ側で……食事しているところに帰ってきて、その様子を見たとして、あなたなら何も感じないでいられるの?しかもあなたの来訪は決まってたことじゃなくて、予想外のものなのよ?」*「病気で助けてもらってたのなら、納得できると思うが?」「そっか!じゃぁ感性の違いっていうヤツだからしかたないね。 私は母から聞いて納得できなかったから」「納得できないって何だよ。 普通説明されたら納得するだろ?」「あのね、それでなくてもあなたには疑われてもしようがない前科があるのよ。 今まで潔白できていたならいざ知らず、前科者ならもっと気を引き締めて行動しなきゃぁ...いけなかったんじゃないの? 単身先の一室で男女がふたりきり。 これだけでOutなの。 家に長時間上げるなんて、私からしたら信じられない行為だわ。 起きて食事できるくらい身体だって快復に向かってたのなら、玄関先で帰ってもらえばよかったのに。 下心があるからあなたは部屋に入れたのよ」*「そうじゃないっ。 前日も来ていろいろ世話になってたし、次の日だって何か俺の手伝いをと思って時間とって来てくれてるのが分かっていて、無下に玄関先で帰せるわけないじゃないか。 どうしてその辺りの機微を理解しようとしてくれないんだ。 疑って責めるばかりしておかしいだろ? それにお義母さんが来た時、俺たちはうどん食ってただけだぞ? 何でそこでおかしな関係に結びつくんだよ、妄想もいいとこだ。 病気だったんだ。 その君の思ってるような男女の仲になるわけないだろ。 想像力逞し過ぎなんだよ。 TVのメロドラマの見過ぎなんじゃないのか。 世の中そうそう、浮気なんて存在しないんだよ。 こんなに責められて、おまけにとっくの昔に籍まで……抜かれてたんなら、赴任先で彼女の一人でも作っとくんだった」  将康は怒気の籠った言い方で由宇子に嫌味を放った。「今更だよ。 そんな芝居しても駄目。 とっくに居るクセに。 私は邪魔しないからどうぞその女《かた》とお幸せに!」 
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-04
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26 ◇ワイシャツとネクタイ

26 ◇ワイシャツとネクタイ 目の前の元夫の言い訳をどこか遠くのことのように聞きながら、私は当時のことを振り返っていた。 インフルエンザに罹っている夫の元に様子見してきてあげると言ってくれた母に、私はワイシャツとネクタイを言付《ことづ》けていた。 帰宅した母からあちらでの彼の様子を聞いて気分が悪くなり、届けてもらったワイシャツとネクタイを思い切り返してもらいたい気持ちになったものだ。 最後の仏心であんなものを母に言付けた自分を殴りつけたくなった。 そういえば、元夫からありがとうのひと言もなかったっけ。 またこの件も思い出されて腹がたった。私は聞いた。 「ねぇ、母に届けてもらったワイシャツとネクタイどうしてた?」「ぁぁお義母さんからいただいたシャツとネクタイは大事に使わせてもらってるよ。 え? もしかしてあれは君からだったのか?」「私じゃなきゃ、誰があなたに?」「いや、だって……お義母さんから渡されて……お義母さんが買ってくれたとばかり」「ふーん、そういうことか! お礼のメールひとつ来なくて私は切ない想いをしてたんだよ? なんで母からとなんて間違えるのか、不・思・議。 まぁもう、今更だけどねえ~」「もしかして、そのことも離婚原因のひとつになってるとか?」「まぁなってないとは言い切れないけど、比重でいうと同僚女性とのことのほうが大きいわね。 だけどそんなの気にしなくていいわよ。 一番の理由はあなたの身勝手な単身赴任なんだから」「離婚理由になるほど嫌だったのなら、どうして8年前に言ってくれなかったんだ。 単身赴任イコール君の中で離婚確定だったのなら、俺は行かなかったよ? ちゃんと話し合いもせず酷いじゃないか」 元夫はさっきと同じようなことを言って私を責める。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-05
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27 ◇女心の分からない男

 言えるくらいなら言ってたと思う。 そこは言いたくなかったんだよ……って、心の中で呟く。「どうしてかなぁ。 離婚と引き換えにしないとやめられないって話ならどうでもよかったのかもね、きっと。 やめてくれるのなら、そんなことを交換条件にしなくても私や子供たちのことを想ってやめてほしかった……んだろうと思うわ。 当時の私の心情としてはね。 浮気なんてテレビドラマじゃあるまいし早々あるわけないって言えるあなたは、ほんとにあの頃余裕だった、私たちの関係にね。 私の心配なんて、へのへのもへじばりにスルーしちゃってくれて。 女心っていうか妻心をちっとも分かってないし、分かろうともしなかった。 私だけがなんだかいろいろと心配してて……自分でもそんな自分が滑稽で随分と惨めだったわ。 どちらかというと追いかけられているような気分で随分と余裕あったんでしょ? あ・な・た。* あぁ、愛する旦那さま……単身赴任なんて浮気の温床の元だからなんたらかんたら……と自分を心配する妻のことは眼中にもなく、あなたの考えていたのは仕事のことばかり。 そんなどちらかというと自分の女性関係を心配していた私が……全然男の影なんて微塵も考えられなくて……男なんかに相手にされるはずないだろう~子連れ中年女が、なんて思ってた私が……再婚して再婚相手の子供まで産んでたなんて、目ン玉飛び出そうなくらい、青天の霹靂だったんじゃない? 離れて暮らすようになったら、浮気して別れる夫婦が多いって心配していた私をよそに、完全スルーしてくれちゃって、ははっあなたの気持ちは赴任先の仕事のことだけ。 子持ちのおばちゃんなんか誰が相手になんかするんだよ……ってか。 そう思ってたでしょ?」 「そんなコトは……思って……な……」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-05
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28 ◇何か文句ありますか

「思ってたのよ。 顔に書いてあったしぃ。 今の私の気持ち言ったげよっか。 ざまぁ~みろ! やったぜいっ。 めっちゃイケメンの若い男をGet。 可愛い子も作ったぜいっ。 文句あっか……って感じ?」*「や、止めろよ、そんな言い方。  由宇子らしくないよ」「あなたの妻でもないのに呼び捨ては止めてよね」「……」「それと今ここでいろいろ、どうして? と問い詰められてももう何も変えられないんだし、何も変わらないわ。 そういうことだから、あなたはこの先も大好きなお仕事をして綺麗な女性捜して、新しい生活をスタートさせてください。 オワリ!」「オワリって、おわり……って。 何なんだよ全く。 俺はどうすりゃあいいんだよ」 これ以上話をしても、もうどうにもならないのか? 気がつくと口を挟んできた北嶋薫は、どこか別の部屋に行ったのか姿がなかった。 今テーブルを挟んでいるのは、由宇子と、これ以上何も言葉を紡ぎ出せなくて途方に暮れている俺とのふたり。 もうぼちぼち引き上げるしかないのか……どうにか自分の心を宥めてこの運命を受け入れるしかないのか……絶望的にも近い気持ちでいとまするべく、立ち上がろうとした時、家の中からワラワラと子供たちが現れた。 ブランコを背に立っている8年前に別れたきりの3才と0才児だった娘と息子たちは、今や11才と8才になっていて、俺を余所のオッサンを見るような目つきで視線を投げ掛けてきた。 自分の娘と息子なのに、やけに視線が痛い。 上の娘 美誠《みま》は3才だったので、少しは覚えてないのだろうか。 3才じゃ無理だよなぁ~。 1週間2週間の別れじゃないんだから。 8年間3才のあの日から今日まで会ってないんだから、やはり父親として見てもらおうなんて甘いのか? まぁ、下の息子に至っては、いわずもがなだな。 そして知らない……やけに目ン玉クリクリな美形の4~5才児が恥ずかしそうな様子で俺を見ている。 そして途中でいなくなった妻の従兄弟の超イケメン男子《薫》はその腕《かいな》に大事そうに2才ぐらいのとびきり可愛い容姿に恵まれた幼児を抱いている。 子供たちを引き連れたイケメン薫《たい》は言った。「え~と、美誠ちゃんと智宏くんです……って、あっ知ってますよね? ふふっ、下のふたりがはじめまし
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-06
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29 ◇今更聞きたくもないわ

  まさに元夫が、想像だにしなかった私の新しい家族を目の当たりにして、驚き困惑している様を横目に、私は別のことに心を捉われていた。 それは……。 元夫との離婚の第一の原因は、単身赴任だったのだと彼にそう答えた。 私は真の理由から目を逸らして……心の奥底に仕舞い込んでいる本当の理由を……元夫に突き付けることはできなかった。 私にはそんな勇気も度胸もない。 第2子である息子が産まれてからずっとレスだったこと、そして何より、はっちゃけ女子社員の動画で知った夫の本心。 家族になった妻とのSEXなど有り得ない……のひと言が、私を恐怖のどん底に突き落した。 元夫の本心を初めて知った時、私はまだ30代初めだった。 まだ若いのにこの先一生夫婦の営みがない?……しない? こんな屈辱的で恐ろしいことがあるだろうか! そしてこんな夫婦にとってプライベートでデリケートな話を、ただの会社の頭のイカレた女子社員に、思わず口が滑ったにせよペラペラ話してしまうなんて。 もうこんな男《ひと》、捨ててしまいたいって、本気で思った。 そしてそのあとは、もう誰かが私の気持ちと行動を後押ししてくれてるの? っていうくらい、次から次へと失望させられることが起きて、気が付くと迷うことなく……捨てたいじゃなく捨てようっていう気持ちになってた。 私とはこの先、SEXしないと決めてる元夫。 もしその気になった時には外注するのか? そんなことが頭を駆け巡りはしたが、聞きたい?聞きたかった? ううん、聞こうと思うほどの元夫に対する情熱はあの頃、もはやカケラもなかったと思う。 聞いてみたい?  いや、イマサラダ。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-07
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30 ◇なんとかよりを戻したいのだが

 ついさっきまで悩ましいと思いつつも、どこかに……どこか隙間を狙って……自分をその隙間に捻じ込むことはできないだろうか、そんなことを本気で必死に考えてた自分を、この時殴りたくなった。 これってとっくに詰んでる話じゃないか。 もはやこの家に俺の──俺の入り込める隙間などないのだと今度こそ理解した。 この8年間忙しいのに無理して帰らずともよい、思い切り仕事を頑張ってという妻の言葉を心からのものだと真に受けて、俺は嬉々として好きな仕事に打ち込み手応えを感じもし、その成果も上げた。 収入も増えるし部下だって増える。 役職にも付いた。 大団円で凱旋門を潜り抜けるような気持ちで自宅に帰ってみれば、我が家と思っていた家は他人《ひと》のモノになり、我が子と思っていた子らは俺を父親として認識していなかった。 こんな現実が待ってるって分かっていたら、単身赴任などしなかったよ由宇子。 家族を失ってまで選ぶような仕事なんてないさ。 俺は従兄弟《薫》と子供たちを見たあと、由宇子の顔を見た。 由宇子の表情と目が、俺に今まで言葉にしてこなかった何かを語りかけてきた。 こうなってみて、赴任前のことがいろいろと走馬灯のように俺の脳内を駆け巡りはじめた。 当時、大したことと捉えていなかったことが……説明したから解決済みと思っていたこととかが……いろいろと急に蘇ってきた。 単身赴任する少し前のことだが、ある日誰かから由宇子へタレコミという名の手紙が送られてきたことがあった。 それは、俺が会社の馬場真莉愛という女子社員と歓送迎会のあと、某ホテルへ一緒に入り一夜を共にしたという内容のものだった。 由宇子は俺に聞いてきた。「確か歓送迎会のあった夜は飲み過ぎて帰れなくなってビジホに泊まったって、言ってたわよね。 翌日昼前に帰ってきたあなたはそう言ってたけど、泊まった時、あなたひとりじゃなかったのね?」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-07
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