いけない……。今はチラシを配ることに集中しないといけないのに、柊にばかり目が行ってしまう……。早くこれを配り終わって、柊に告白したいのに……。姫の衣装を着ている間に……。劇が終わってしまう前に。あ、でも……。劇の前に、もしフラれたりしたら?ふたりが気まずくて、王子と姫の役をうまく演じられないかもしれない。せっかく、放課後毎日残って練習したのに、それはクラスメイトに申し訳ないし……。だけど、今日告白をしないと、またずっと先延ばしになりそうだし……。ああ、もう!!どうしよう!!「おい!!」バシっ!!またハルに頭を叩かれ、あたしはウィッグを押さえる。「執事が姫を殴るなんて、あってはならないことなのに」あたしが口を尖らせると、ハルは大きく手を振り上げチラシをふり下ろそうとする。あたしが笑ってそれを避ける真似をすると、ハルも吹き出してふたりで声を出して笑った。「なに? 緊張してんの?」ハルに聞かれ、あたしは「え?」と眉を上げる。「いや、ほら。なんかさっきから落ち着かない様子だから」「ああ……。また違う緊張だよ」あたしが苦笑いすると、ハルはグッと眉間にシワを寄せた。「一大決心。ちょっとマキに背中を押されてね」「……え。まさか」ハルの瞳が、微かに震える。とても切ない眼差しで、あたしを見てくる。「わかってる。失敗するかもしれないもんね」「違う!!」「……え?」「違う……。そういう意味じゃない」
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-25 อ่านเพิ่มเติม