ふたりの呼吸の音も、響いているような気がした。うん。聞く。聞いてみる。「マキ……」聞くなら、今日の放課後だ。「放課後、ちょっと柊に聞いてみる」「……うん」マキが、優しく頷いた。「あたしはどうする? 待ってたほうがいい? 先に帰ってたほうがいい?」こういう時のマキの声は、本当に優しくて涙が出そうになる。「ありがとう。でも、先に帰ってて。 どうなったか、ラインするから」あたしが言うと、マキはもう何も言わずにただ口角を引いて頷いた。放課後。震える声を抑えて、帰宅準備をする柊に声をかけた。柊は、いつもと変わらない優しい笑顔で頷いてくれる。あたしは昼休みにマキと話した屋上前の階段に柊を連れて行き、変な緊張で口から出てきそうな心臓を、つばと一緒に飲み込んだ。「なに? どうした?」難しい表情でずっと俯いたままのあたしを見て、柊が苦笑する。あたしは曖昧に微笑み、唇を噛み締める。頑張れ自分!!ここで黙り込んだら、呼び出した意味がなくなるだろ!!呼び出す勇気は出せたんだから、早く話を切り出さないと!!「あの、さ……」動きの早い心臓が痛い。目の前もぶれて見え、頭まで心臓が上ってきたんじゃないかって思うくらい、頭が疼く。これを聞いたら、今までの全てが終わるかもしれないし、もしかしたら、また始まるかもしれない。告白をするよりも、勇気がいる……。チラリと柊を見上げると、あたしに話を促すように柊が眉を上げた。
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-26 อ่านเพิ่มเติม