บททั้งหมดของ 白い恋の結晶~キミへと続く足跡: บทที่ 81 - บทที่ 90

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第81話

彼の背中の上にはたくさんの衣装が乗っていて、きっと、崩れてきたダンボールからあたしを守ってくれたんだと思う。「……しゅ、柊」あまりにも驚いたせいで、声がか細くなる。「おい! 大丈夫か?」あたしの目の前にある柊の目が、心配そうに丸くなっている。自分だって、たくさんのダンボールが背中に当たって痛いはずなのに……。柊があたしの上に覆いかぶさったまま、しばらく間近で見つめ合い、お互いにハッと目を逸らして体を離した。柊は慌てて立ち上がり、あたしはその場に座ったまま痛む肘をさすった。ド、ド、ド、ド、ド、ドと早鐘を打つ心臓。鼓動が早いせいで、余計肘の痛みを感じる。「肘、怪我した?」柊のかすれる声が、静かな部室に広がる。「あ、ううん。これくらい、平気」「ったく……。おまえは、いつもそうやって我慢するんだから」柊が、あたしと目線を合わせるようにしゃがみ込んできた。「見せてみろ」あたしの腕を取り、右肘を覗き込む。「あ~、擦りむいたんだな」柊の方が痛そうに、あたしの傷を見て眉を寄せる。「平気だよ、これくらい」「ダメ」柊の視線が、強くあたしに向く。「念の為に消毒しに保健室に行こう」「……大丈夫なのに」あたしは間近すぎる柊から目を逸らす。するとすぐに、柊があたしの顎を軽く掴んで自分の方に向かせた。その行動に驚いて、あたしはグッと目を丸くする。柊の手は、あたしの顎に触れたまま。クイっと少し顎を上に上げられる。な、なに……。なんで、急に、こんな……。緊張で口の中の水分がなくなったけど、ゴクリとつばを飲み込む。「こんな感じなのかな」「……え?」な、なにが……?
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第82話

「劇のキスシーン」「…………」柊が、切なそうな目であたしを見つめる。彼の瞳に捕まり、あたしは金縛りにあったかのように目を逸らすことが出来なかった。ゆっくり、ゆっくり、柊の顔が近づいてくる。彼の吐息を感じるほどの距離だ。あたしは突然のことに、目も口もポカンと開けてしまいジッと固まったまま。あたし達の唇が触れるか触れないかのギリギリのラインで、柊の動きがピタリと止まった。そして、そっと離れる。「ごめん。冗談」そう言って、あたしの頭を優しく撫でた。あたしの顔は、もう見ずに。柊はさっと立ち上がると、あたしに背を向ける。「あ……」柊がドアへ向かって歩きだしたその時、絨毯を見下ろし足を止めた。「あった。俺らの衣装」柊は絨毯の上に散らばった衣装の中から、王子と姫の衣装を見つけ出し、口角をきゅっと引いてあたしを振り返った。あの頃と同じような、無邪気な笑顔で。「これ、どの箱に入ってたんだ? 見つけられてよかったな」今のアクシデントなんてなかったかのように、柊があたしに笑って話しかける。それであたしも少し気分が軽くなり、柊に微笑み返した。まださっきのドキドキの余韻は残ったままだけど、心臓が壊れそうなほど緊張はしていない。柊は見つけた衣装を腕にかけてから、まだ床に座り続けるあたしに手を伸ばしてきた。「姫。保健室に参りましょう」柊は冗談交じりに言い微笑む。柊から出た言葉が面白くて、あたしも笑いながら彼に手を伸ばす。力強く引き上げられ、ふたりで微笑みあった。少し、近づけたかな……?なんか、今までと少しあたし達の関係が変わったような気がしたけど、それはあたしの勘違い?この狭い部室にふたりっきりだったせい?このアクシデントで、少し以前のように戻ったのなら、幸せだ。
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第83話

演劇の練習は、メインのメンバーだけが毎日練習しようということになった。王道具や小さな役の人たちは、そんなに時間がかからないから。あたしはヒロイン。誰よりもセリフが多い。もしかしたら、王子よりも多いかもしれない。王子は言葉数が少ないけど、とても頼りになった男前の役だ。それに比べて、姫は独り言も多く明るい性格のためずっとしゃべり続けているんだ。覚えなきゃいけないことがたくさんあるから、時間があればずっと台本を見ている。暗記の苦手なあたしなのに、きちんとセリフ覚えられるのかな……。放課後教室に残っているのは、王子役の柊、姫役のあたし、執事役のハル、メイド役のマキ、後は王族の関係者役の、合わせて15人くらいだ。机を全て教室の後ろに移動して、少し動けるだけのスペースを作る。あたし達は、先生の作った台本を片手にセリフを見ながら、実際動きを付けて演技をした。だけど……。セリフもまともに覚えていないし、台本を見ているせいで動きもガチガチだし、棒読みだし、で、全く劇に面白みがなかった。「……ダメだ」あたしが台本を持つ手をだらりと垂らし項垂れると、練習に参加していたクラスメイトがみんなあたしを見て苦笑した。「家で何度もセリフ読んでるのに、全く覚えられない」ヒロインになったからには、みんなに迷惑をかけないように毎晩遅くまで台本を読んでるのに……。そのせいで最近寝不足だから、なんか頭もフラフラするし……。なんだか体も怠い気がする……。喉も痛いし……まさか風邪引いた?喉がイガイガして咳払いをすると、ハルが眉間にシワを寄せてあたしを覗き込んできた。「なに? 篠原風邪?」「え? ああ、どうかな? なんか喉が痛くて」あたしは喉を押さえて、また咳払いをする。「大丈夫か? 体調悪いなら無理して練習しなくていいんだぞ? まだ時間はあるし」
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第84話

ハルがあたしのおでこに手を近づけてきて、前髪を少しずらして熱をはかるように手を当ててきた。こういうことは慣れてないから、少しドキリとしてしまう。「う~ん……。今のところ熱はないみたいだけど」「だ、大丈夫だよ!! ただ喉が痛いだけ!! 帰ってうがいしてよく寝たらすぐに治るから」あたしはハルにときめいたことに戸惑い、目を逸らして早口で言った。とにかく、今日は早めに帰って寝ようかな。ハルには大丈夫だって言ったけど、正直、ちょっと怠い。変な寒気もするし、もしかしたら熱が上がるかもしれない……。あたしはみんなより少し早めに帰らせてもらい、シャワーを浴びて少し台本を読み、横になった。一応、風邪薬も飲んだ。このまま寝れば、きっと大丈夫だと思うんだけど……。翌朝。起きて熱を計ったら、微熱だった。学校に行けない程じゃない。喉も、扁桃腺が少し腫れているような気がしたけれど、昨日よりは痛くないし、問題ないと思う。劇の練習もしないといけないし、もしキツくなったら、保健室で休めばいいもんね。あたしは昼食後の薬を持って家を出て、体育以外の授業には全て出た。薬を飲んだからか、楽になってきてるような気がする。よかった。大した風邪じゃなくて。あたしは安心して、放課後の練習に参加することにした。昨日の続きからだ。王子と姫の結婚は決まっていたのに、国の争いのせいで結婚ができず、離れ離れになることに苦しむシーン。台本には“涙を流す”なんて書かれているけど、女優じゃあるまいしそんな簡単に涙なんか流せるはずがない。愛する王子と泣く泣く離れることを決意した姫が、ハルの演じる執事に支えられて切なく涙を流すシーンだ。執事は、姫の唯一の理解者。
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第85話

表では強がって涙を我慢した姫が、人気がなくなった瞬間、執事の横でワンワン子供のように泣く。「姫……。何故我慢なさるのです。今のその涙を、王子の前で流してください。何故そのお気持ちを隠そうとするのですか」「仕方ないではありませんか。これが私の愛です。王子には幸せになって頂かなければなりません。もし私と結婚をしてしまえば王子は多くの人から非難されるのですよ?」「ですが……。王子も姫も、こんなにもお互い愛しておられるのに……。国の問題でこのような……」執事は姫の背中に手を添えながら、姫と一緒に辛い思いを感じている。好きなのに、離れなければならない……。中学の時の、あたしと柊のように……。このストーリーと、あたし達のことはスケールが違うけれど、離れ離れになる辛さは同じだと思う。あんなに辛い経験は、もう二度としたくないよ……。「え……雪羽……。本当に泣いてるの?」「……え?」突然マキに言われ、あたしはハッと我に返った。練習に参加していたクラスメイト達が、あたしの涙を流す名演技に目を丸くして驚いている。だけど、あたしは涙を流した覚えなんてない。瞼が少し重たい……。体にも力が入らないし……。「お、おい!! 篠原!!」今まであたしの背中を支えていたハルが、慌ててあたしのおでこに手を持ってくる。あたしは何事かもわからず、ハルの動きに身を任せた。「し、篠原!! すごい熱じゃん!!」ハルの大声に、教室中がざわつく。「……え? 熱? 嘘……大丈……」「大丈夫なわけないだろ? 力も入ってないじゃん!!」言われてみれば、少し熱っぽい気もするけど、体は朝より楽になってるのに……。熱が上がりきったからかな……?「無理するなって言っただろ? おい、立てるか? 保健室に行こ……」「俺が連れて行くよ」
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第86話

さっきのハルの大声であたしの側に駆け寄ってきていた柊が、ハルの言葉を遮った。「おい、雪羽、大丈夫か? 俺に掴まれ。 背負って行くから」柊は、ハルからあたしの体を引き取って、そっと背中に背負ってくれた。みんなが見ていて恥ずかしかったけど、抵抗する元気もない。ダラリと体の力が抜けているあたしを横目で見る柊が、珍しく焦っているように見える。「雪羽。すぐに保健室連れてってやるからな。もう少し辛抱しろよ」「……うん。ありがと。柊」あたしが小さなかすれる声で言うと、柊はゆっくりあたしを背負い直し、足早に保健室に向かった。柊の大きな背中。細いけれど、骨格がしっかりしていてとても安心する。柊が歩くたびに、左に右にユラリユラリ。放課後の静かな廊下に、柊の歩く上履きの音がキュッキュッと響いていた。今、どのくらい熱があるのかわからない。だけど、柊の背中に身を委ねていると、辛さなんて感じなくなるほど心が落ち着いた。柊が保健室のドアを開けると、あたしを背負っている柊を見た先生が目を丸くして近寄ってきた。「どうしたの? 怪我?」先生があたしの体を見る。「いいえ。熱があるみたいなんですけど」柊が先生にあたしを預けるように、背中から下ろしてくれる。先生はあたしの体を支えて、丸い椅子に座らせてくれた。先生が素早く体温計を出し、あたしはそれを脇に挟む。保健室に来ると、なんだか急に熱が上がりだしたように体がキツくなった。背中は猫のように丸くなり、背もたれがなければ倒れてしまいそう。ピピピッピピピッ!!体温が測り終わり先生に渡すと、先生は体温計を見てまた目を丸くした。「38,5℃!?」そんなに熱高かったんだ。朝より楽になったのは、やっぱり熱が上がりきってたからだったんだ。あたしはいつも、熱が上がり切ると楽になる体質だから。「ベットに横になっていなさい。先生、お家の人に電話してくるから」先生は静かにいい、あとは柊に任せたと、保健室を出て行った。あたしは柊に支えられながら、フラつく足でベッドに向かう。
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第87話

柊の優しい手が、あたしの背中に回り、とても暖かい。白いカーテンで仕切られたベットに行き、柊が掛け布団を避けてあたしを寝かせてくれる。そして柊は、ベットの横に丸い椅子を持って来て座った。「辛いか?」「ううん。大丈夫」弱々しくあたしが言うと、柊は布団を掛けながら困ったように眉を寄せて笑った。「無理するとこも、全然変わってないな」柊に言われて、あたしも苦笑する。「あたしは前からよく柊に面倒見てもらってたよね」「俺が兄貴みたいなこともあったよな」「そこまではないよ」ふたりで言い、笑い合う。だけど、あたしがむせて咳き込むと、柊は更にあたしに布団をかけてくれた。「いいから寝てろ。喉渇くか? なんか買ってこようか?」そう言って、柊がサッと椅子から立ち上がる。あたしは思わず……。ガシッ……。椅子から立ち上がって飲み物を買いに行こうとする彼の手を、咄嗟に掴んでしまった。驚いて振り返る柊。柊は、自分の手首を掴むあたしの手を見て、細かく揺れる瞳であたしを見下ろした。「……行かないで」熱が高いせい?大胆なことが言える……。柊の眉間が、少しだけピクリと動いた。布団から伸ばした手が、高熱で微かに震える。「柊……どこにも行かないで」「…………」「もう……どこにも……」掠れる声。瞼も重くて、今にも意識を手放してしまいそうだ。熱があるとわかった瞬間から、一気に体が弱気になってる。寂しくて寂しくて、ひとりになったら死んでしまうんじゃないかって思った。柊が、ゆっくりあたしの手を掴み自分から離す。そして、ギュッと、握り返してくれた。「うん。どこにも行かないよ。約束する」「本当に……?」「ああ……。本当に」柊の優しくて穏やかな声が、あたしの体の中にスーっと入って来た。あの冬のように、急に消えちゃったりしない?本当にどこにも行かない?太陽の光りに輝く雪は好きだけど、柊が遠くに行ってしまった季節だから、あまり好きじゃない。このままずっと、暖かい日が続けばいいのにって……そんなバカみたいなことを思うんだ。「ちゃんとここにいるから。迎えが来るまで、少し寝てろ」柊はあたしの手を布団の中に戻し、ポンポンと頭を撫でて、また腰掛けた。よかった。本当にどこにも行かなかった。9月後半。まだまだ暑さの残る初秋。フワフワと柔らかい夕日
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第88話

10月。文化祭当日。鐘雲(じょううん)高校の、最も大きなイベント。正門には、生徒会が1ヶ月もかけて作り上げた立派な門が出来ていて、なんだか頭のいい私立の学校になったみたいだ。校内にはJ-POPやK-POPがランダムに流れていて、すっかりお祭り騒ぎ。知っている曲が流れると、友達同士急に踊りだしたりする人もいた。それぞれクラスの出し物を一生懸命にやり、学校の文化祭というよりも、本当に夏のお祭りみたいだ。あたし達のクラスは劇なので、午前中の出番はない。だけど、午後にたくさんの人に体育館に集まってもらわなければならないので、みんなで手分けしてチラシを配って回る。ただ配るだけじゃない。インパクトを持たせるために、劇で着る衣装のまま、だ。あたしは、裾が何重にもフリルが重なったボリュームたっぷりのピンク色のドレス。手には肘まである白い手袋をつけ、頭には金髪ロングのウィッグ。足元は、上履き。だけどロングドレスなので、あたしの足元は全く見えなかった。ドレスに上履きなんて不似合いにも程があるもんね。よかった、見えなくて。ハルは、黒のベストに白いシャツ。黒のパンツを履いて、髪は執事らしくワックスで固めていた。マキは、胸元だけが白の、黒いメイド服。そして、柊は……。白いシャツに、装飾のたくさんついた豪華そうなワインレッドの長いジャケット。そして、艶のある白いパンツを履いている。あたしと同じように手元には白い手袋。王子様だ……。本当に王子が現れた……。背も高いし、骨格もしっかりしてるし、顔も整ってるし。白馬に乗った、理想の王子様だ……。「見惚れすぎ」
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第89話

マキが、うっとりと柊を眺めるあたしの隣に来て、肘で突っついてきた。あたしはハッと我に返り、咳払いをしてごまかす。「姫と、王子。今日、何かキセキが起こりそうな気がするんだけど。それってあたしだけ?」「え? キセキ?」あたしが聞き返すと、マキはあたしに耳を近づけてきてあたしと柊を交互に指差して話しだした。「愛し合っているのに、国の問題で一度は別れなければならなかった姫と王子。話しは全く違うけど、あんたらも同じようなこと経験してるじゃん」「…………」「親の転勤の問題で古賀くんは遠くに引っ越しちゃって、離れ離れになって自然消滅」「…………」「だけどこうやって、古賀くんはまたユキの前に現れたでしょ?」「……うん」「この劇だって、王子が再び姫の前に現れて国を捨てる覚悟で姫にプロポーズするじゃん。まぁ、最後は悲しいけど」確かに、マキの言うように、この劇の内容とあたし達のことは似ているところがある。あたしと柊も、あの頃はお互いがお互いを本当に大好きだった。家に帰るのだって憂鬱になるくらい、ずっと一緒にいたいと思っていた。それなのに、親の転勤の為、柊は転校。もう柊のことは忘れなきゃいけないのかなと思っていたところに、彼はまたこの町に戻って来てくれた。あたし達のことも小説や劇なら、柊が再び転校してきたらそのまま付き合ってハッピーエンドになるだろう。だけど実際、そんなことは有り得ない。一度離れてしまった気持ちは、簡単には元には戻らないよ……。「文化祭って、恋が実りやすいイベントでもあるんだからね。はい、これ」マキに手渡されたのは、あたし達の劇のチラシ。「意味、わかるでしょ?」あたしは、マキの目をジッと見つめる。「ユキが勇気出して動かないと、あの王子様、別な姫のところに行っちゃうかもよ」「…………」
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第90話

「今、姫は雪羽だけ。いい? あの王子と釣り合うのは雪羽だけだよ。この劇の設定を借りてでも気持ちを伝えないと、本当に手遅れになるよ」マキの声は、賑やかな校内に全くふさわしくないほど真剣だった。劇の設定を借りてでも、か……。今のあたしは姫。唯一、王子に気持ちを伝えられる存在。姫の衣装を着て魔法がかかっている間に、きちんと伝えなきゃいけないよね?魔法が解けてしまうと、またイチからやり直し。あたしが姫でいられる今日中に、王子のことが好きだと、告白をしよう!!あたしは配らなければならないチラシを大切に胸に抱え、目ではずっと王子の姿を追っていた。他のクラスメイトは、なかなかチラシを受け取ってもらえずに苦戦してるのに、王子の手元からは驚く程の速さでチラシが無くなっていく。愛想がいいわけでもないのに、ちょっと彼が微笑むだけで、周りはうっとりととろけるんだ。柊からチラシを受け取った子達、羨ましいなぁ……。「おい!! なにチラシを抱えたまま突っ立てるんだよ!!」パシっと、柔らかいもので頭を叩かれ振り返ると、そこにはハルがチラシをあたしの頭に向けて上げていた。「……ハル」あたしは、チラシで叩かれてウィッグがずれていないか確認をする。「チラシは配るものなの。大事そうに抱えるものじゃないの!!」“配る”を強調して言ったハルは、片方の口角をクイクイと引きつらせていた。
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