บททั้งหมดของ 白い恋の結晶~キミへと続く足跡: บทที่ 121 - บทที่ 130

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第121話

「それなのに……おまえらは……」ハルが太ももの横で、強く拳を握る。「……何やってんだよ」ハルの声が震え、もう殆ど声にはなっていなかった。クッと声を漏らし、顔を伏せながら涙を流している。溶けかけの雪の上に、大粒の雫がポタポタと落ちていく。ハルが、細かく震える目をあたしに向けたり、涙を堪えようと目をそらしたりを、何度か繰り返した。「俺……アイツに言われたんだよ」「…………」「篠原のことを、よろしく頼むって」「……え?」あたしが聞き返すと、ハルは呼吸を整えるように深呼吸をした。「アイツ……アイツは、ずっと篠原のことが好きだったんだよ」「……ッ!?」あたしは、グっと目元に力を入れてハルを見上げる。ずっと好きだったって……そんなの……。前にもそんなこと言ってたような気がするけど、そんなの嘘だ。だって、直接言われたんだから。文化祭でのキスの意味もなかったし、それに何より、“俺たちは終わってる”って、はっきり!!それなのに、好きだなんて……。そんなの、人の口から聞いて信じるわけ……。「アイツ、俺に泣きそうな顔しながら言ったんだ。“雪羽は、俺を好きでいたらダメだ”って」「…………」「“俺は、また転校しなきゃならないから、側にいてやれないから、俺から遠ざけなきゃいけない”って」……え?「アイツ、もう二度と、篠原のこと泣かせたくなかったんだんだよ」「…………」「だから、ずっと転校のことも言わなかったし、篠原に冷たい態度をとってたんだ」……嘘だ……今更そんな……。「転校するのは、ここに越してきた春にはもうわかってたみたいなんだ」……え?「篠原と同じクラスじゃないことを何度も何度も願ったみたいだけど、運良く、とういうか悪くというか、同じクラスになって正直、心が痛んだって言ってたよ」「……柊が? そんなことを……?」あたしが掠れる声で聞くと、ハルは小さく細かく頷いた。「同じクラスにならなければ、篠原を少しでも避けて過ごせるとでも思ったんだろうな。例えクラスが違ってたとしても、学年が同じだから、どうせ篠原と接することになるのに」
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第122話

ハルが呆れたように笑って、首を傾げた。……ってことは、何?柊は、また転校しなきゃいけないと知っていていたから、あたしをわざと遠ざけるようなことをしていたの?あたしが柊を嫌いになれば、少しでもあたしが幸せになれるとでも思ったの?もしそうなら、逆だよ!! 真逆だ!!バカだよ!!柊は、大バカだ!!「おまえら、ただのすれ違いだよ」「…………」ハルが真っ直ぐにあたしを見た。そして、すぐにスマホで時間を確認している。「行けよ」「……え?」ハルが、スマホからあたしに視線を移す。「今なら、まだ間に合うかも知れない。バスはないけど、走れば何とか間に合うだろ?」ハルの切ない目。だけどどこか、少しスッキリしたようにも見える。「篠原。これ以上、俺をがっかりさせないでくれ」「…………」あたしがジッとハルを見つめていると……。「俺がさっき言ったこと忘れた?」「…………」「俺は、古賀を一途に、真剣に想い続ける篠原が、好きなんだ」そう言って、ハルが優しく微笑んだ。泣いて、少し赤く腫れた目を、下に垂らしながら……。「早く行けよ!! マジで間に合わなくなる」ハルが、あたしの肩に手を置いて、バス停の方に体を向かせた。あたしは背中を押されながら、首だけを後ろに向ける。「ほら、急げって!!」「で、でも!!」今すぐに柊のところに走って行きたいけど、ハルのことも気になる。ハルの笑顔が悲しげで、どうしてもひとり残して行きづらかった。「心配すんな。俺は大丈夫」ハルがニッコリ笑う。「俺、フラれたけど、スッキリしてんだ。ちゃんと気持ち全部伝えらたから」「…………」「だから、篠原もスッキリしてこい!! 篠原はうまく行くんだから。な?」ハルがあたしに言い聞かせるように、眉を上げる。あたしはゴクリと唾を飲み込み、深く、強く頷いた。ハルがあたしの頭をワシャワシャ撫でる。
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第123話

そして、早く行けと、手であたしを払った。行こう!!走ろう!! 駅まで、全力で!!あたしは踵を返し、駅に向かって走り出した。「雪で滑って転ぶなよ~!!」後ろから、ハルが大声で叫んでいる。だけどあたしは振り返ることなく、必死に走った。冷たい風が、顔に刺さるように当たる。アスファルトに残る雪が、あたしの走りの邪魔をする。時々滑りそうになり、速度が落ちてしまう。お願い!!間に合って!!柊が行ってしまう前に、伝えなきゃいけないことがたくさんある!!今ここで伝えられなかったら、あたし達、本当に終わりだよ。ずっと待ち続けた人なのに、このまま何の進展もなく終わってしまうなんて!!あたしは、息が詰まりそうになりながらも全力で走った。体が温まってくるのに、体の中に入り込む空気が冷たくて肺が痛くなる。走れ!!走れ、あたし!!静かな住宅街に、あたしの激しい息遣いと、大きな足音が響き渡っていた。あの桜の木から駅まで、そんなに遠いわけじゃない。普段なら、走ればすぐに到着する。だけど、まだアスファルトにはたくさんの雪が残っていて走りづらく、普段より少し時間がかかってしまった。バタバタと走って駅に着くと、駅にはたくさんの人がいた。天井に下がる電光掲示板を見ると、空港行きの電車が来るまであと10分だ。間に合ったけど、長くは話せない。あたしは階段を駆け上り、ホームへ急いだ。息は上がるし髪は乱れるしで、すれ違う人たちが驚いた表情であたしを見る。ホームで左右を交互に激しく見る。そして……。ホームのベンチに腰掛ける、柊の姿を発見した。ベンチの背もたれに体重を預け、少し放心状態の柊。ド、ド、ド、ド、ド、ド。心臓が暴れているけど、これはここまで走ってきたせいではない。柊の横顔を見て、心臓が痛いくらいに反応したんだ。好きだって……。走った疲れと、柊を見た緊張で、足が震え中々うまく前へ進めない。ゆっくりゆっくり足を動かし、柊の前に、立った。
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第124話

「……雪、羽」口と目を大きく開き、柊があたしを見上げる。さっきまでダランと座っていた体勢を、すぐに整えた。あたしはまだ呼吸を整えられず、驚いて目を丸くする柊を見下ろしながら肩で息をした。「よかった……。間に合った」声を出すのも、精一杯だ。「どうして、来たんだよ。それに……そんなに走って……」柊の目が、とても切なげに細くなった。呼吸を整えるのに少し時間が欲しかったけど、そんな余裕はない。早く言いたいことを言ってしまわないと、電車が来てしまう。「柊。全部、ハルから聞いたよ」あたしが言うと、柊はハッとしてあたしから目を逸らした。「どうして何も言ってくれなかったの!? どうしてわざとあたしを遠ざけるようなこと……」大声で早口で言うと、何事かと、周りからの視線が刺さった。「……ごめん」あたしが小さく謝ると、柊の眉間がピクリと動いた。「こんなこと言いに来たんじゃ……」時間がない焦りで、何を言いたいのか頭がパニックだ。「とにかく……なにが言いたいかと言うと……」「好きだよ」「……え?」柊の口から出た言葉に目を丸くすると、柊はスっと立ち上がり、真っ直ぐあたしを見下ろした。「好きだ」強く、はっきりと、柊が口にする。また鼓動が高鳴り出し、もう、なにが言いたかったのか、わからなくなった。言葉が全部、飛んでいく。「何度、忘れようと思ったか……」柊が苦しそうに言葉を出す。こんなに言葉を絞り出すように言う柊は、初めて見た。「俺、この街にいれるのは、1年間だけって、最初から決まってたんだ」「…………」「この日が来るって分かってたから、わざと、何でもないフリをしてきた」「…………」「また俺ら付き合っても、結局遠距離になるから……。そしたら、また雪羽がひとりで悲しむことになる」……柊。「わざと遠ざけて、俺が嫌な最低な男になれば、おまえが俺のことを嫌いになってくれると思ったから」「……そんなのできるわけ……」
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第125話

涙が溢れて、最後まで言うことが出来なかった。そんこと、出来るわけないじゃん!!こんなに好きなのに……。何をされても、何を言われても。やっぱり、変わらず、柊のことが好きなのに……。「何度も何度も、雪羽を抱きしめたい想いを殺してきた。だけど……」「…………」「文化祭の、あのキスシーンの時は……もう、我慢の限界だった」柊は突然俯き、クッと奥歯を噛んで顔に力を入れていた。すぐに、彼の頬を伝った、一粒の涙。「ごめん。あんなことして。暗闇の中だったとはいえ、みんなの前でキスして」柊に言われ、あたしはブンブンと首を横に振る。「勝手にキスした上に、あんなに酷いことまで言って、雪羽を傷つけた」確かにあの時はかなり傷ついたけど、全て理由を知った今ではもう何も思わないよ。もしあたしが柊の立場だったら、きっと、柊と同じことをしたと思うから。相手が傷つく前に、自分のことを嫌いになってくれたいい。絶対に、そう思っただろう。「雪羽が俺を忘れて、叶と付き合えば雪羽が幸せになれるだろうと思ったけど……」「…………」「思ったけど……やっぱり、無理だった」俯きながら泣いていた柊が、涙で腫らした目で、あたしを見上げた。「やっぱり、俺、雪羽のことが好きだから」「……ッ!!」突然グイっと腕を引かれて、あたしは柊の胸の中に吸い込まれた。ガッチリと鍛えられた胸や腕の筋肉が、あたしを優しく包み込む。とても暖かくて、その一瞬で、幸せな気分になった。ああ……。ずっと求めていた温もりだ……。ギュッと強く抱きしめられる。「最後の最後に、ごめん」あたしは柊の胸に顔を埋めながら、首を横に振った。「俺、ずっと雪羽の側にいられなくて、ごめん」あたしは、更に激しく首を横に振る。きっと、柊の服に、涙がついたはずだ。「好きだよ。雪羽」「あたしも!!」あたしが彼の胸から顔を上げて見上げると、柊も瞳を潤ませながらあたしを見下ろしていた。「あたしも、好きだよ!! すごくすごく好きだよ!!」「雪羽……」
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第126話

「何度も何度も諦めようって思ったけど、そんなこと出来なかった。だって、好きなんだもん。何があっても、大好きなんだもん!!」柊の手があたしの目元に伸びてくる。切ない目元が、余計あたしの涙を誘った。その時……。ピュルルルルルルルルル。ホーム内に、電車到着を知らせる音が鳴り響いた。お互い、ハッと上を見上げた。アナウンスも流れ、電車の音が遠くから聞こえだした。……時間だ。もう、柊は行ってしまう……。また、遠くに……。「待っててくれる?」少し焦った様子の柊、あたしの肩を強く掴んで言った。あたしはジッと柊の目を見つめ、大きく首を横に振った。柊が、え? と眉間にシワを寄せた。「あたしが、行く」「……?」「来年、高校卒業したら、必ず柊に会いにいくから」「雪羽……」「ここでただ大人しく待ってるだけなんて、もう出来ない。1年間はまた会えなくなるけど、高校卒業したら、あたしが会いに行くから」あたしが少し口角を上げると、柊は唇を噛み締めて最後に涙を流した。電車が大きな音を立ててホームに入ってきた。ゆっくりゆっくり止まり、ドアが開く。「柊、早く!! 荷物取らないと!!」ずっとベンチに置きっぱなしにしていたボストンバックをあたしが取りに行こうとしたら、柊に腕を掴まれ、すぐに、唇が触れた。振り向いてすぐのキスだったので、目もグッと丸めたままでムードも何もない。だけど、柊の唇がとても優しくて、幸せだった。ほんの短いキスをして、柊は急いでボストンバックを持って、電車に乗り込んだ。するとすぐにドアの閉まる音が響き、あたし達の間に一枚の壁の距離ができた。「絶対会いにいくから!!」ドアの向こうの柊に叫ぶ。柊はコクンと大きく頷いた。「それまで柊が向こうで待ってて!!」また、柊がコクンと頷く。電車がゆっくり走り出し、あたしも少しずつ足を横に走らせた。どんどんスピードを上げていく電車。あたしは手を振りながら、柊を追ったけど、限界がある。
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第127話

柊との距離が少しずつずれてきて、とうとう、電車はホームを出て行ってしまった。白い雪景色の中に消えていった、大好きな人。雪解けと共に去っていったのは、これで2回目。正直、辛い。今まですれ違いすぎた。お互い気持ちを素直に伝えられなくて、貴重な時間を無駄にしてしまった。気持ちって、言葉にしないと、絶対に伝わらないね。柊と再開して、それがよくわかった。どんなに心で思っていても、小さな行動や言動で相手を誤解させてしまう。こんなはずじゃなかったのにって、後悔しか生まれない。それなのにどうしてもうまく言えないのは、相手のことを本当に大切に思っているからだったりするよね。あたしは、ようやく気持ちを素直に言えるようになったら、もう、彼は、遠くに行ってしまう時だった。だからこそかな。こうやって伝えることが出来て、心がスッキリしているのは……。無駄な時間だと思ったけど、必要な時間だったんだ。柊、バイバイ。1年後。必ず会いに行くからね!!それまで、また離れ離れだけど、絶対に待っててね。好きだよ。大好きだよ!!溶ける雪のい輝きが、あたし達の進むべく道を照らしてくれているようだった。キミへと続く雪の上の足跡を、照らし出してくれている。雪は、あたし達の恋の結晶だ。冬には必ず何かが起こる。その度に大切に保管しておきたい、思い出の結晶。1年後も、10年後も20年後も、どうか、あたし達の足跡を照らし出し、幸せに導いてください。白い恋の結晶~キミへと続く足跡~
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第128話

~1年後~「柊!!」あたしは、キャリーバックを引いて、駅前で待ってくれていた柊のもとに走った。あたしも柊も、高校卒業。4月から柊の住んでいる街で、就職が決まっている。柊も大学ではなく、就職を選択したようだ。「雪羽!!」あたしの声に反応した柊が、あたしに大きく手を振る。3月後半。この街も、あたしが住んでいた街と同じくらい寒く、雪もまだ少し残っていた。「あれ? 柊、髪染めたの?」「うん。今日雪羽の会うためにちょっと染めてきた。この色、似合わない?」柊が自分の髪を少しつまみながらあたしに聞いてきた。今まで黒髪だったから、今の淡い茶色の髪がとても大人に見えてドキドキが増した。「似合わないわけないじゃん。柊はどんな色にしても似合うよ!!」「ピンクでも?」「うん」「青でも?」「そんな色にできるならやってみれば?」あたしが眉間にシワを寄せながら言うと、柊は楽しそうに声を上げながら笑った。あたし達は、高2の冬に離れてから、ずっとラインのテレビ電話で顔を見ながら話をしていた。だから柊と離れていると感じたことはないし、寂しさも感じなかった。そりゃ、時々柊の温もりに包まれたい時はあったけど、顔を見て話をしたら、それだけで心が満たされたんだ。だからこうやって1年ぶりに再会しても、ぎこちなさや気まずさは全くなかった。「荷物、俺が持つよ」「ありがとう」柊がサッとあたしのキャリーバックを引いてくれる。「とりあえず、荷物をコインロッカーに預けようか。雪羽、こっち」ここの土地勘が全くないあたしは、柊の指示通りちょこまかと彼の後ろについていく。柊の背中がとても大きい身長、また伸びた?どんどん、柊が大人な男性になっていって、心臓がついていかない。“好き”がどんどん膨らんでいって、そのうち、心臓が破裂してしまうかもしれない。柊があたしの荷物をコインロッカーに預けてくれて、身軽になったあたし達は、何の躊躇いもなく手を繋いだ。
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第129話

繋ぎたくても、繋げなかった時期があった。だから、自然と手を繋ぐことのできた今がとても幸せで、あたしは繋がれた手を微笑みながら見ていたんだ。「そんなに嬉しい?」あたしを見た柊が、苦笑する。「嬉しいよ!! すごくすごく嬉しい!!」あたしが小さな子供みたいに喜ぶと、柊は満足そうに口角を上げてあたしの手を更にギュッと強く握った「お腹は?」歩きながら、柊が眉を上げて聞いてくる。「う~ん。まだ空かない。柊は?」「俺もまだ空かない」「じゃご飯の前にどっかショッピングでも行く?」あたしが聞くと、柊は少し考えてからあたしの手をクイクイっと引いた。「実は、ちょっと連れて行きたいところがあるんだ」あたしは頭にハテナマークを出して首を傾げる。「どこ?」「それは秘密」柊が意味深に微笑み、鼻の頭に人差し指を当てる。益々意味のわからないあたしは、グッと眉間のシワを深くした。柊に手を引かれてやってきたのは、駅から徒歩15分くらいのところにある大きめの公園だった。公園には春休みを存分に楽しむ子供たちが大きな笑い声をあげながら遊具で遊んでいた。公園に周りにはたくさんの木が植えてあり、自然豊かだった。「木がいっぱい。すごいね!!」柊があたしを見下ろして静かに微笑む。柊は公園の中に足を進めて行き、公園の奥の水道の横に立っている大きな木の前で足を止めた。公園の周りに植えてある木より、また一段と大きな木。「何の木がわかる?」柊に聞かれて最初は首を傾けたけど、ずっとその木を見ていたら、あの、あたし達の住んでいた町にあった桜の木がふと頭に浮かんできた。「……桜の、木」呆然として小声で答えると、柊は驚いたように体を逸らし「正解!」と言った。「よくわかったな」「いや、なんとかく。今、頭にあのバス停の近くの桜の木が浮かんだの」あたしが言うと、柊は細かく何度も頷いた。「実は、俺もなんだ」「…………」「ここに引っ越してきて、この木を見つけたとき、一番に浮かんだのはあの桜の木だった」
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第130話

柊はあたしから手を離し、桜の木の下まで行って、木の幹に手をそっと当てていた。「こうやってこの幹に触れると、なんか雪羽と繋がってるような気がしてさ」「……え?」「だって雪羽、俺が引っ越した後も、ずっとあの桜の木の下にいただろ?」「どうして知ってるの?」あたしが目を丸くすると、柊は肩をすくめた。「だからさっきも言っただろ? 繋がってるような気がするって」そう言ってニッコリ笑う。「俺、毎日、ここに来て気に触れてたんだ。こうやって幹に触れて目を閉じると、別なところで桜の木の下にいる雪羽の映像が頭に浮かぶんだよ」柊は目を閉じて、いつもやっているであろうことを、あたしの目の前でしてくれた。「会話はできないけど、ここに来て木に触れたら、雪羽とひとつになれた気がしてさ」目を開けた柊が、あたしを見てまた微笑む。あたしも微笑み返した。ここの桜の木にも雪が積もっていて、太陽の日差しにキラキラと輝いている。「雪羽、こっち来て」柊が、桜の木の下で手招きをした。あたしは口角を引いて、柊の横に行く。柊はあたしと向き合うと、おもむろにズボンのポケットをまさぐり始めた。すぐにポケットから出てきたのは、小さなシルバーの箱。あたしは驚いて、息を飲んで目を丸くする。柊は開けてみろというように、顎で箱を指す。小さなリボンを開ける手が震えた。この中身が何なのか、わかるから。小さな箱を落としてしまわないように、慎重に開ける。中から出てきたのは……。シルバーのシンプルな指輪。「これ……」「俺、今まで雪羽に何もしてやれなかったから」「…………」「ほら、覚えてるか? 夏祭りの時、俺がおもちゃの指輪を取ってやっただろ?」忘れるわけがない。パープルの可愛い指輪だ。「いつか、絶対に本物を雪羽にプレゼントしたくてさ」「……柊」「まぁ、それもまだまだ安物だけど、あのおもちゃよりはいいかと思って」柊が、後頭部をかきながら照れている。「指輪を渡す場所も、ここがいいなって、ずっと計画立てててさ」
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