บททั้งหมดของ 白い恋の結晶~キミへと続く足跡: บทที่ 61 - บทที่ 70

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第61話

あたしが力んで言うと、柊は一瞬目を丸くしてすぐに鼻にシワを作るように嬉しそうに満面の笑みになった。そして、紙袋の中からあたしの手作りのグレーのマフラーを出して、首に巻きつける。「暖かい」「ちょっとチクチクする? あたし不器用だからうまく出来なくて」「いや、よく出来てるよ!! これで明日から学校の行き来も寒くないな。 マジでサンキュー」鼻の頭が寒さで真っ赤になる柊が、口から白い息を吐きながら笑った。薄い雲の隙間から差し込む日差しに照らされてキラキラ輝く雪みたいに、柊の笑顔もキラキラ眩しかった。幸せだった。夢みたいだった。こうやって、学校以外でも柊に会えるなんて。「どうした?」あたしがずっと柊の顔を見ていると、柊が不思議そうに首を傾げた。「ううん。ただ、今すごく幸せだっただけ」口角を引いて言うと、柊の顔がクシャリと崩れ頬が赤くなった。そして、すぐにバス停から出ていき、あたしに手招きをする。何をするのかとあたしも出てみると、柊は突然足元の雪を手ですくってあたしに投げ来た。柔らかい雪が、まるでシャワーのようにあたしに降りかかる。「キャッ!! 冷たい!!」顔を腕で覆ってかばったけど、細かい雪の粒が頭や顔を濡らす。あたしもお返しにと、柊にたくさんの雪を投げる。柊もあたしと同じように頭から雪をかぶっていた。「俺、これがあるから寒くないもんねぇ」柊はベーっと舌を出しながら、あたしの手作りのグレーのマフラーを指差す。「じゃぁ、もっとかけてやる~!!」あたしは笑いながら、何度も何度も雪をすくって柊にかけ続けた。柊も、あたしと一緒に大量の雪をかけてくる。まるでスノードームの中にいるかのように、キラキラと雪の結晶が宙を舞っている。ふたりで白い息を吐きながら、雪を投げ合い、寒さで鼻を赤くして。キャキャッと笑い合うあたし達の声が、町中に響いているようだった。
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第62話

「篠原~!! 篠原、篠原ッ!!」朝登校をすると、靴箱の所でハルに名前を呼ばれクルリと振り返った。玄関から滑り込むようにして走って来たハルが、急いで上履きに履き替え、あたしの隣に来る。「どうしたの? 朝からそんなに慌てて」あたしが怪訝な表情になると、ハルはニヒヒと笑ってあたしを見下ろした。「バイト。昨日店長に話しをしたよ」「マジで? それで? どうだった?」あたしが聞くと、ハルは口角をキュッと横に引いて親指を立てた。「夏休みにはまた募集をかけようと思ってたからOKだって」「本当に!? あ~!! よかったぁ」「でも、急にどうしたの? バイトしたいとか」「あ~……」あたしがポリポリとおでこをかきながら言葉を濁すと、ハルは何かを感じ取って口の端をクイっと上げた。「別に理由はどうでもいいけどさぁ、バイト、真面目にやらんと俺キレるからなぁ」「わかってるよ。でも、初めてのバイトだからうまく出来るか不安が……」「俺だって最初はそうだったよ。でも、おまえには俺がいるじゃん」ハルがあたしを見下ろしニコっと笑う。「俺が教えてやるよ。だから」ハルはそこで言葉を区切ると、あたしの目の前に人指し指を持ってきた。「古賀のことばっかり考えてないで、集中してやれよな」ハルが目を細めて、あたしにしっかり言った。「なっ……。別に考えてなんか……」言い返そうとしたけど、バイトをしたい理由が柊だから、徐々に言葉が廊下に落ちて行った。あたしが口を尖らせて目を泳がせると、ハルはまた少し上機嫌になり表情を緩める。「あ~あ、早く夏休みにならないかな~」「なんで?」あたしが首を傾げると、ハルはグッと腰を折り曲げてあたしの顔を覗き込んできた。「教えない」
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第63話

そう言って、軽い足取りで先に廊下を歩いて行く。「え~!? なんでよ~!?」あたしがハルの背中に叫んでも、彼は振り返ることなくただ歩いていた。なんなの?急に不機嫌になったり、上機嫌になったり。暑すぎて、頭がおかしくなった?それとも、そんなにバイトが楽しいの?あたし、今は不安と緊張しかないけど、慣れてきたら、ハルみたいに楽しめるようになるかな……?とにかく、頑張ろう。夏休みに入ると、また一段と暑さが増した。入道雲も昨日までなかったような気がするし、セミだってこんなにうるさく鳴いてなかった。どんなに水分を取っても、外に出れば一瞬にして蒸発してしまいそうなほど暑かった。夏休み初日からバイト。家からバイト先のコンビニまで歩くだけで、首筋から汗が流れてくる。そんなに距離はないのに、暑さのせいで息切れもするし……。今からハードな仕事が待ってると思うと、気が遠くなるよ……。コンビニに到着すると、店長やバイト仲間に挨拶をして私服の上からコンビニの制服を羽織った。外は死ぬほど暑かったのに、コンビニの中はエアコンがききすぎて寒いくらい。ヒンヤリとするエアコンの風が、あたしの緊張感を仰いでいるような気がした。「そんな緊張すんなって」裏の倉庫でペットボトルや缶の補充をしていると、段ボールを抱えたハルがガチガチのあたしを見て苦笑した。あたしはぬるいペットボトルを手に持ったまま、口のへの字に曲げて肩を上げる。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-12
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第64話

「慣れれば緊張しなくなるかな?」「大丈夫だって。まぁ、レジに入ればもっと緊張するけど」「え~? ハルでも緊張することあるの?」「そりゃあるよ。接客なんて初めてなのに」「まぁ、そうだよね」あたしは細かく頷いて、また作業を開始する。ハルはあたしの隣で段ボールを開け、あたしと同じように飲み物を補充していく。「俺も最初は失敗だらけだったよ。緊張して、おつりは間違えるし」ハルが肩をすくめて苦笑しながら言う。「高校卒業して就職した時の為に色々経験しておきたくてバイト始めたけどさ、こんなんでちゃんと就職できるのかってちょっと不安」「ハル、もう就職のこと考えてたの? あたし達まだ高2だよ?」「そうだけど、3年になったらあっという間に時間が過ぎるだろ? まだ進学するか就職するか決めたわけじゃないけど、卒業するまでに何でもいいからバイトはしておきたくて」いつもふざけているハルから真面目な話しが出てきて、正直驚いて、自分だけがポツンと置いて行かれたような気分になった。考えてなさそうで、きちんと将来のことを考えてたんだ。あたしは、どうしたい?就職? 進学?でも、進学するったって、どこに?大学? 専門学校?全く考えたことなんてなかった。3学期になれば、進路希望調査だって回ってくるのに……。マキも、柊も、きちんと将来について考えているのかな……。あたしは全ての補充を終え、次の仕事に移ろうと空になった段ボールを片付け別の段ボールを取りに移動した。いくつも積み上げれた段ボールを手にして、持ち上げようとしたけど、位置が高いのと少し重たいのでなかなかうまく持ち上げられない。両腕に力を入れて持ち上げようと再挑戦した、その時……。「何やってんだよ。 これは俺が持ってくから、篠原はそこで補充して」あたしの横からサッと段ボールを持ち上げてくれたハルが、口角を引きながら、次の指示を出してくれる。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-13
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第65話

ハル……。こんなに頼りがいがあるなんて……。何だか意外で、カッコいい。学校以外で見るハルはとても大人っぽくて、男らしく見えた。あたしより背が高くて、力強くて、不安を取り除いてくれて。今まで気づかなかったハルのいい部分が、どんどん見えてくる。そういう点では、バイト、初めてよかったのかもしれない。ハルとの友情が、また少し深くなった気がしたから。「ハル」「うん?」「ありがとう」あたしが言うと、ハルは段ボールを持ちながら一瞬驚いたように目を丸くしたけど、すぐに笑顔になった。「どうしたんだよ、急に」「ううん。ただ、あたしのことを助けてくれるから、嬉しくて」ハル嬉しそうに笑ったあと、段ボールを目的の場所に下ろし、あたしを見下ろした。「俺は、これからもずっと篠原を助けてやるつもりだよ」「…………」「篠原の隣で、毎日こうやって力を貸してやってよくしてやるつもり」あたしが眉を寄せてハルを見上げると、ハルは困ったように息を吐いて笑った。「意味、わかんない?」あたしはコクンと頷く。「全く……」ハルは段ボールのガムテープをバリバリバリっと勢いよくはがした。「いいよ、今はわからなくて」「え~? なに? 気になるじゃん!! 教えてよ」「い~や、教えてやんない」「うわっ!?」ハルが、はがしたガムテープを、あたしの頬に付けてくる。あたしの頬にぶら下がる、茶色いガムテープ。「意味がわからないバカには教えてあげません。ってか、早くこれ補充して!!」ハルがあたしに商品を手渡してくる。あたしはハルからそれを受け取り、頬にぶら下がるガムテープをはぎ取った。少し頬がジンジンする。ハルが何を言いたかったのか、あたしには全く分からなくて、唇を尖らせながら商品並べに集中した。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-14
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第66話

夏休みは宿題も終わらせなきゃいけないけど、今はバイトに集中したい。宿題は……。『マキ~……ごめん、宿題、やったら少し見せて~』『そうだろうと思ったよ……。見せてあげるけど、その代わりバイト代出たら何か奢ってよね!!』と、電話で交渉済み。せっかくの夏休みにバイド漬けなのは悲しいけど、ハルが言うように、あたしは少しでも社会勉強が必要だ。もちろん、柊への誕生日プレゼントを買うためにも!!今日は、初めてのレジだ。街中のコンビニのようにひっきりなしにお客さんが来るような店ではないから、それだけが救い。ゆっくりレジに慣れることができるし、後ろにお客さんが並ぶ訳でもないから焦らずに計算することができる。「いらっしゃいませ。216円です! ありがとうございました!!」思ったよりレジは難しくなく店長に一回教わり、ハルにちょくちょく助けてもらいながら、なんとか一人でできるようになった。「なんだ、ちゃんと成長してんじゃん」ハルが、隣のレジからあたしを見て感心したように言う。「まだ緊張はするけど、でも隣にハルがいてくれるから心強いし」あたしがにっこり笑うと、ハルが一瞬驚いたように目を丸くした。そして、すぐにあたしから目を逸らし何か仕事がないかと辺りをキョロキョロし始める。「よかったな。俺がいて。俺がいなかったら、今頃篠原ひとりで泣いてるだろ?」「うん……。多分、本気で泣いてるかも。不安に負けてさ。ありがとね、ハル」ハルがまた、驚いた表情であたしを見る。なぜそんな表情をするのかわからなくてあたしがキョトンとすると、ハルはハッと慌ててレジの周りをそわそわと拭き始めた。別に汚れてるわけでもないのに……。「ああ、そうだ」ハルはカウンターを拭く手を止めた。「来週の夏祭り、今年も行くだろ?」「え? ああ、うん。バイトも休みみたいだし。ハルは?」「俺も休み~」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-15
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第67話

ハルが嬉しそうにピースをする。「今年もみんなで行こうよ。夏祭り」「いいね!!」あたしがパチンと両手を叩いたところでお客さんがレジに来て、あたしは慌てて笑顔を作り、レジを済ませた。そしてまた、ハルと話に戻る。「今年はさ、あいつも誘うんだろ?」「…………」「古賀」ハルが、真っ直ぐあたしを見る。「……うん。誘いたいけど……」「誘いたいけど?」「柊、女子から人気があるでしょ? だから、もう予定入ってるんじゃないかと思って」あたしが沈んだ声で言うと、隣から盛大なため息が聞こえてきた。「誘えよ」ハルの声があまりにも真剣で、あたしはドキリとしてハルを見た。彼の目も、真剣そのもの。「あいつに予定が入ってるかどうかなんてわかんねぇだろ? 確かめる前に諦めてんじゃ、全然前に進まねぇじゃん」「……そうだけど」はっきり答えを出さなさいあたしを、ハルがジトーっと目を細くして見ている。「あのな」今度は、切なそうな表情。ハルがコロコロ表情を変えるなんて、珍しい……。「誘いたいときに誘わないと、後悔するぞ?」「…………」「片想いだから怖いの?」「……え? うん……」「相手の気持ちがどうかわからないから?」「……うん」こうもはっきり核心をつかれると、なんだか恥ずかしくて背中が丸くなる。「相手の気持ちなんて……」ハルの声が、急に小さくなった。レジの一点を、切なく見つめている。「そんなの」……ハル?「わからないだけ、まだマシじゃん」「……え?」「俺は……もう、はっきり、相手の気持ち、わかってんのに……」そう言って、ゆっくりゆっくりあたしと目を合わせる。今にも泣き出しそうな、潤んだ瞳で。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-16
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第68話

なんのこと?はっきり相手の気持ちがわかってるって?誰の……?あたしがグッと眉間にシワを寄せると、ハルはキュっと広角を横に引いてにっこり笑顔になった。「俺も古賀と夏祭り行きたいから、ちゃんと誘えよな!!」ハルが、バシンっとあたしの肩を叩いてきた。そして、乱れた雑誌コーナーの整理に行く。店内にお客さんはいなくて、あたし達のふたりだけ。相変わらずエアコンは寒いくらいきいていて、だけど、外を見るとアスファルトからユラユラと熱気が上がっていた。夏祭りか……。そうだよね。ハルの言うとおり。諦めてたら前に進めないもんね。うん!!勇気出して誘ってみよう。断られたら、それはその時だ。柊を誘おうと決心したけど、やっぱりラインを打つ手が止まってしまう。バイトの休憩時間、スタッフルームでひとりスマホを片手に約10分。ラインで柊を開いて、画面とにらめっこをしている。「はぁ……」ため息をついて、テーブルにだらしなく頬を付けた。こうやって画面とにらめっこをしていても、夏祭りの日がどんどん近づいてくるだけだ。早く柊と約束を取らないと、他の子に取られてしまう。ううん、もう、他の子達と夏祭りに行く約束をしているかもしれない。「……どうしよ。まず、なんて打ったらいいの~?」小声で独り言を言いながら、またため息……。ダメだダメだ!!ウジウジしてたって、なんにも始まらない。何度も何度も、片想いを再開するんだって自分に言い聞かせてきたじゃん。好きな人を夏祭りに誘いたい。それだけ!!自然な気持ちじゃん!!
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-17
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第69話

「うん!!」あたしはグッとガッツポーズをして、体を起こしスマホを両手で持った。ゴクリとつばを飲み込みながら、ラインでメッセージを打つ。“柊!! あたし達、夏祭りに行くんだけど、柊も一緒に行かない? あ! あたし達って、マキとハルね!! 4人で楽しく遊びたいなって思って。用事がなければラインください”あたしの気持ちがバレないように、自然な内容でラインを打ったつもりだ。あくまでも、友達として仲良く夏祭りに行きたいと。しばらくジーッとラインの画面を見ていたけれど、既読の文字は付くことなく、ソワソワした気持ちで仕事に戻った。柊から返事が返ってきたのは、バイトが終わってすぐだった。コンビニを出て帰宅途中にスマホが鳴り、画面を確認すると“俺も行きたいと思ってた”って、柊らしい短い返事だった。あたしは嬉しさのあまり、ひとりで大声を上げて喜んでしまった。周りに人がいなかったからよかったけれど、ひとりで奇声を上げるなんて、ただの不審者だ。さっきまでソワソワと落ち着かなかったのに、今はとても心が躍っている。“祭りの日、あたしもハルもバイトが休みなの!! 神社の前で待ち合わせでいい?”ラインを打つ速度も、めちゃくちゃ早い。そして、今度はすぐに既読が付き“OK”と一言返ってきた。あたしは柊の“OK”の文字を見ながら、グッとスマホを両手で空に掲げる。そして、アハッと笑い声を上げ、意味もなく走ったりしてみる。気分が沈んだり急にハッピーになったり。恋って辛いけど、こうやって嬉しいことがあると辛いことなんて一気に吹っ飛んじゃう。あたしは、桜の木を目指して西日に目を細めながらスキップ混じりに走った。暑くて汗が流れるけど、どんなに肌がベタついたって嫌じゃない。恋のパワーってすごい!!夏祭り当日。あたしは、お母さんに浴衣を着せてもらった。白い生地に、紫やピンクの花が彩られているお気に入りの浴衣だ。髪も大人っぽく高い位置でまとめ、浴衣にあうフラワーのピンを付ける。淡い黄色の巾着を手に提げ、下駄を履いて準備OK。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-18
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第70話

浴衣を着ると歩幅が狭くなるため、カラカラと下駄を鳴らしながらちょこちょこ歩く。いつもなら制服のスカートを翻しながら走っているから、少しもどかしさを感じる。だけど、こういう女性らしい歩き方をすると心が浄化されたような気分になった。不器用ながらにも一生懸命整えた髪型が崩れていないか、歩きながら何度も手で確認をする。早く柊に会いたいけれど、なかなか前に進まずにウズウズした。神社の階段の前に到着すると、既に3人が揃い待っていた。「遅い~!!」マキが唇を尖らせる。マキは紺色の浴衣を着ていて、高校生とは思えないほどの色気が漂っていた。髪も横髪をあたしのようにピンで止めていて、普段見ることのない親友の浴衣姿に、女のあたしでもときめいてしまった。あたしが限られた歩幅で小走りすると、カラカラと鳴る下駄の音が一層大きくなる。「コケるなよぉ」紺色のストライプの甚平を着たハルが、あたしを危なっかしそうに眉を寄せて見ている。「大丈夫、コケないよ」あたしは苦笑して言いながらも、少し足元が絡まり更に苦笑いになる。ハルの隣で待っていた柊は、ジーンズに黒のTシャツ姿。柊の浴衣姿も見てみたかったけど、こうやって一緒に祭りに行けるだけでも嬉しい。「待った?」少し上目遣いで、柊に聞く。「ううん。俺は今来たとこだから。待ってたのはコイツらだよ」柊はそう言って、ハルとマキを親指で指す。あたしはふたりに小さく頭を下げて微笑む。浴衣、どう? なんて、柊に聞いてみたいけど、ハルやマキのいる前では恥ずかしくて出来ない。柊の前では少しでも可愛くいたいって、そう思って必死にナチュラルメイクやヘアスタイルも頑張った。「似合ってんじゃん」ボソリと聞こえた、柊の声。「髪型も、大人ぽい」あたしのアップにした髪型を見た柊が、優しく微笑む。その微笑みが、徐々に薄暗くなっていく中に溶け込んだ。「お? 少し化粧もしてる?」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-19
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