บททั้งหมดของ 入籍しないなら…兄嫁になります!~冷徹社長に溺愛される日々~: บทที่ 781 - บทที่ 784

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第781話

修司にとっても、これは完全に予想外の事態だった。もう少し煽りを入れて、二人の関係の崩壊を早めようと企んでいたのだ。ところが、潜り込ませたスパイからの報告によれば、昨夜裕也は絵里の家に泊まり、今朝は揃って出勤したというではないか。「何を焦っている。時間はいくらでもあるだろう。それよりも、どうやって彼女を俺と協力させるか、その頭を絞ることだな」修司の目つきは鋭く冷酷で、その口調には重苦しい威圧感と、隠しきれない苛立ちが混じっていた。そう言い捨てると、傲慢な態度で通話を切る。悟史はスマホを握る手に力を込め、指の関節が白くなる。やがてゆっくりとスマホを下ろす。その目に、一瞬だけ鋭い光が宿った。絵里がオフィスに戻ると、丈裕から報告が入る。古い団地周辺の防犯カメラの映像をようやく解析し、美月が事件に巻き込まれる直前、和也がそこを訪れていたことを突き止めたのだ。絵里は数秒間呆然とした後、すべてを悟る。和也こそが、美月を死に追いやった張本人だったのだ。裕子を連れ去り、その後洋二をけしかけて、裕子を人質に南を脅迫したのも彼だ。田中が事件に巻き込まれた当日、和也は藤原家にいた。ドローンが雪枝が田中に襲いかかった瞬間を捉えていたにもかかわらず、和也はずっと嘘をつき続けていたのだ。ボイスレコーダーの内容は父の死に関するものだけだと偽っていたが、もともとその言葉を疑っていた。今となっては確信に変わっている。ボイスレコーダーの内容は、南が言っていた通り、本当の命の恩人に関するものに違いない。和也が故意にその事実を隠蔽したのは、十年前の私の本当の恩人の存在を隠すためだったのだ。だが、一体誰なのだろうか。和也がそこまで恐れ、何が何でも私に隠し通そうとする人物とは……我に返った絵里は、全身の血が凍りつくような感覚に襲われる。当時自分を救ってくれたその人が、すでに命を落としているのではないかという恐怖が込み上げてくる。しかし、生死にかかわらず、真実を突き止めなければならない。自分の命の恩人が、一体誰なのかを。すぐに南に電話をかけたが、電源が切られているというアナウンスが流れるだけだった。南の身に何かあったのではないかと恐れた絵里は、丈裕に捜索を命じる。午前中いっぱい、絵里は気が気ではなかった。昼になり、裕也が昼食に
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第782話

その上、南は絵里が以前渡した小切手を換金しただけでなく、この街を去る前に、口座に大金が振り込まれていたのだ。南はただの銀行員であり、G市に不動産を持っているわけでもない。口座に理由もなくこれほどの大金が振り込まれているのは、どう見ても不自然だ。絵里はすぐに事の次第を察し、目を大きく揺らす。「南は知っていたのね!」おそらく南は、母を死に追いやったのが和也だということを、ずっと前から知っていたのだ。丈裕は訳が分からないという顔をする。「知っていたとは、何をですか?」「南は、和也が美月を殺した犯人だってことを知っていたのかもしれないわ」絵里は丈裕に、南の口座に送金した人物を引き続き調べるように指示する。十分も経たないうちに、丈裕は結果を突き止める。絵里の予想通り、南に送金したのは和也だった。これだけの大金があれば、南は娘を連れてG市で不自由なく暮らせるはずだ。何しろ、G市のほうが娘を育てるにはずっと環境がいい。母親であれば、我が子にはこの世界で一番良いものを与えたいと願うものだ。それなのに、南はこの街を離れることを選んだ。あんなに急いで去っていくなんて、明らかに不自然だ。この金は、和也が美月の件で支払った口止め料とも考えられる。だが、絵里は和也という人間をよく知っている。彼のやり方からすれば、これは何か重要な情報を買い取ったと考える方が自然だ。以前、南は録音の内容を聞いたと絵里に話していた。だが、南が語った内容には、意図的に隠された部分が間違いなくあるはずだ。絶対に南を見つけ出して、すべてを聞き出さなければ!「丈裕、彼女を探して。南は絶対に録音の全容を知っているはずよ」絵里は息を呑む。この事実に、胸が高鳴ると同時に深い失望も感じていた。「分かりました。すぐに手配します」絵里は念を押すように付け加える。「極秘で動いて。今、多くの人間から目をつけられているわ。私が彼女を探していることを、誰にも知られないようにして」美月の時のような悲劇が再び起こることを、何よりも恐れていた。夕方の退勤時間になると、裕也が絵里を迎えに来る。車に乗り込んでも、絵里は昼間と同じように心ここにあらずといった様子だ。裕也が心配そうに尋ねる。「何かあったのか?昼の時も、ずっと何か思い詰めたような
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第783話

裕也はテーブルに両手を置き、テーブルの向かい側に座る絵里を、少し距離を置いてじっと見つめる。「あいつのことが好きなのか?」裕也は静かに問いかける。記憶の中の裕也は、常に気高く傲慢な男だった。以前の彼なら、自身のプライドを傷つけるようなこんな質問、絶対に口にできなかったはずだ。絵里は怒るどころか、ふっと笑みをこぼす。「私って、そんなに気が多いように見える?会う人みんなを好きになるなんて」裕也の底知れぬ暗い瞳が微かに揺れる。何も答えず、ただ彼女を見据えている。絵里の答えを待っているのだ。昨夜の彼がどれほど狂気じみていたか、それが今の冷静さをより一層際立たせている。服を身に纏ったその姿は、優雅で気品に溢れている。その整った顔立ちはどこまでも平穏で、まるで何事にも心を乱されないかのようだ。そこへウェイターがワゴンを押して近づき、出来立ての料理を次々とテーブルに並べていく。どれも絵里の好みに合わせて注文されたものだ。彼は彼女の好みを完璧に把握しているらしい。絵里は並べられた料理に視線を走らせてから、再び彼へと顔を向ける。「好きじゃないわ。今までも、一度も」彼が追及する前に、彼女は自らホテルでの出来事を説明し始める。一通り話し終えると、LINEで一つの音声ファイルを彼に送信する。「あの後、修司が家に来たの。正確には服を届けに来たんだけど。その時、あの日のことについて問い詰めたわ。これを聞けばわかるはずよ」絵里の瞳は淡く、その様子は静かで大人しい。裕也は怪訝に思いながらも、その音声ファイルを再生する。修司と絵里の会話が、瞬時に耳に飛び込んでくる。あの日ホテルで起きたことの真相が明らかになり、裕也の締め付けられていた心が、一瞬にして解き放たれる。彼女が修司に気がないのなら、それでいい。たとえ、あの日二人の間に本当に何かあったとしても。もちろん、何もないに越したことはないが。「つまり、あいつのことは好きじゃないんだな?」裕也は、どうしてもその答えに執着しているようだ。絵里は呆れたように息を吐く。「当然でしょ。あなたの目には、私がそんなに惚れっぽい女に映ってるの?」「いや。お前は俺に『愛してる』と言ったこともないからな」裕也は自嘲気味に口角を上げるが、その眼差しは
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第784話

武延は罪を素直に認め、反省の態度を示したことで懲役八年の判決を受ける。一方、七海は犯行の悪質さが考慮され、懲役十二年となる。雪枝は態度が極めて悪く、微塵も反省の色を見せなかったため、無期懲役を言い渡される。判決を聞き、武延と七海は運命を受け入れたように項垂れる。二ヶ月の間に、二人は一回りも痩せこけていた。判決が下ったことで、彼らはむしろ安堵の息を漏らす。だが、雪枝だけは法廷で泣き喚き、裁判官の無能さを声高に罵る。「控訴してやる!私は嵌められたのよ」絵里と裕也は傍聴席に座っている。絵里は冷ややかな目を彼女に向ける。その瞳の奥に一切の感情は宿っていない。雪枝のこの結末は、自業自得としか言いようがなかった。雪枝は二人に気づくと、血走った目で憎々しげに睨みつける。特に絵里に対しては、今にも殺しかねないほどの凄まじい怨念を込めて睨みつけている。だが、彼女はすぐに刑務官に引きずられるようにして連行されていく。閉廷後、三人はそれぞれ刑務所へと移送されることになる。雪枝は単独で護送車に乗せられ、女子刑務所へと向かっている。その女子刑務所は、人里離れた辺鄙な場所に位置している。雪枝は車内で冷静に座っており、その顔に恐怖の色は微塵も浮かんでいない。声に出さず、ただ口の動きだけで秒数を数えている。「百、百一、百二……」ドンッ!突如として、護送車がワゴン車に激しく追突される。その衝撃で車体は山道のガードレールに激突し、強制的に停車させられる。護送車の横に、三台のワゴン車が横付けされる。バンッ、と次々にワゴン車のドアが開く。同時に、目出し帽を被った十数人の男が降りてくる。彼らは全員サブマシンガンで武装しており、訓練された動きで警察官たちに銃撃戦を仕掛ける。護送にあたっていた警察官はわずか五、六名。圧倒的な火力の前に、なす術もない。瞬く間に、雪枝は車から引きずり出され、救出される。警察官たちは全員負傷したものの、命に別状はない。……絵里と裕也は裁判所を後にすると、カフェで篠たちと合流し、お茶を飲んでいる。「裕也、お前、大丈夫か?」隆が心配そうに尋ねる。正義と感情は、いつだって別物だ。裕也がどれほど理性的であろうと、雪枝が彼の実の母親であるという事実は変えられない。気分が沈
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