ヴァリエとか言う女騎士をアナイナに預けて、ぼくはシエルを呼んでサージュ、アパルと共に会議堂に入った。 ヴァリエは涙を流してご一緒したいと願ってきたけど当然却下。ぼくはまだ彼女を町民と認めていない。家ができてないのがその証。町民ではない人間を町に関する相談に入れるわけにはいかない。 で、話し合いというのは当然スピティのトラトーレ商会からの厄介な依頼……厄介俳優ピーラー・シャオシュがねじ込んできた巨大ベッド。「まったこりゃ……厄介な依頼をねじ込んでくれたなあ……」 設計図を見たシエルがガシガシと頭を掻く。ものづくり系ということでファーレとポトリーも入っている。「かなり大きいわね……壁に穴をあける気?」「いや、ベッドを見てから建物を決めるそうだ」「つまり気に食わなきゃ難癖付けられて押し返されるか」「でも押し返されてもこっちは損しないだろ」「まあ町スキルって言うか反則技で作ってるから材料費も製作費も何一つかからないからな。戻されたら名声は落ちるが、トラトーレ氏も無茶な依頼って知って振ってきたんだろ?」「うん。了解したら本当にほっとした顔してたし。こっちに戻ってきても本当にベッド囲むみたいに家作っておいとけばいいかなーと思って引き受けた」「おい、テキトーだな」「テキトーにしとけばいいよ。無茶を言ったのはピーラーで、トラトーレさんも渋々受けたんだし」「いや、テキトーはオレのプライドが許さねえ」 シエル、燃えてる。「グランディールのデザイナーとして、手ェ抜いた物は作りたくない」「じゃあ本気で作るの?」「本気に決まってるだろ。グランディールの名前がつくものに手抜きはありえない」 シエルは巨大ベッドの設計図と睨めっこ。「この大きさだったらもっと足が太くないとダメなんじゃない?」 ファーレ、ものづくりスキルの持ち主として冷静な判断。「強度考えて設計したのかなこれ。単に個人の意見を詰め込んだだけじゃないか?」 ポトリーも眉間にしわを寄せる。「それはそうだろ、敵は「新人潰し」だ」「サージュ?」 割って入って来た旦那にファーレが続きを促す。「「知識」仕入れたんだがな、ピーラー・シャオシュは新し物好きで、ちょっと目の出た才能のありそうな作家にしょっちゅうオーダーするんだと。それ自体は別に問題がないんだが、「自分の見込んだ作家ならこれくらい
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