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第45話・完徹デザイナーに生活指導を

作者: 新矢識仁
last update 公開日: 2026-06-13 07:14:53

 くああ、と大あくびをするシエル。

「じゃあ、オレは寝るわ」

「……そう言えば二週間ここにいたんだったな」

 アパルが思い出したように言った。

「一度でも仮眠は取ったか?」

「いいや全然」

 ちょっと待て。二週間だぞ? てことは。

「十四徹?! あり得ない! ていうか普通死ぬ、死んじゃう」

「寝ると別のアイディアが浮かんでな……そっちのほうがいいんじゃないかって思うとそれを形にしなきゃならなくなるんだよ」

 やっぱり天才系だなあ……。放っておくと巨大ベッドのデザインが二桁浮かんでいたかもしれないんだよなあ。

 でも休んでほしい、心から!

 緋色の伝令鳥がまたやってきたのは、それから五日後のことだった。

 コツ、コツ、コツ。

「はいはい~」

 窓を開けると緋色の鳥がばささっと翼を広げて入ってきて、ぐいと首を反らす。

「ご苦労さん。また待っててくれる?」

 伝令鳥は待機の体勢。

 ぼくはアパルとサージュ、そしてシエルを呼んだ。

「返事が届いたか」

「うん」

 ペーパーナイフを受け取ってシャッと割いてから、手紙を机の上に広げる。

 「親愛なるグランディール町長クレー殿」

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