プレイしていてまず気づくのは、物語の枝分かれの細かさだ。'Detroit: Become Human'は選択が積み重なって世界を変えるタイプの作品で、登場人物ひとりひとりに複数の結末が用意されている。個人的には、チャプターセレクトとフローチャート機能があるおかげで、完全制覇は確かに可能だと感じた。特定の選択でキャラクターが死亡したり、発生するイベントが変わったりするため、一回の通しプレイだけで網羅するのは現実的ではないけれど、計画的に章を遡ることで未見の分岐を効率よく回収できる。
攻略を重ねて分かったのは、全ての結末を“理論上”回収することは十分可能だということだ。'Detroit: Become Human' の分岐はキャラクターごとに独立した軸と相互作用する分岐が混ざっているため、プレイの仕方次第で多くの結末を一つのプレイスルーで見られる場面もあるし、どうしても複数周が必要になる場面もある。僕は最初にストーリーを素直に進めて大枠を把握し、その後にチャプターセレクトとセーブスロットを使って集中して分岐点を潰していった。これが一番効率が良かった。特にコナー、マーカス、カーラの三本柱は、それぞれが生死や重要な選択で大きく結末を分ける。例えばコナーは“デヴィアントになるか否か”で到達する結末群が変わるし、マーカスは革命の成否や和平の道を選ぶかによって複数の大筋が生まれる。カーラは逃避行と保護の成否で幸福な結末か悲劇的な結末かが決まることが多い。
感覚的な違いとして言えるのは、技術的な難しさはあまりなく、どちらかというと物語の構造を読み解く力が求められる点だ。たとえば和平ルートを目指すときと武力ルートを選ぶときでは、同じ選択肢でも前後の行動次第で結果が変わる。こうした相互依存性を楽しめる人なら、全エンディング回収は十分実行可能で、その過程で物語の深みがさらに見えてくる。似た体験を求めるなら'Life Is Strange'が思い浮かぶけれど、'Detroit: Become Human'は選択の連鎖がより複雑で手応えがある。私としては、時間をかけて全部見る価値は大いにあると伝えたい。