日本語の『頑是ない』という表現を英語に訳す時、単純に『innocent』や『naive』と訳すだけではニュアンスが伝わりきれない気がする。この言葉には、純粋で無邪気なだけでなく、どこか世間知らずで傷つきやすい繊細さも含まれている。例えば『NieR:Automata』の2Bが初めて人間界に触れた時の反応や、『千と千尋の神隠し』の千尋が異世界に放り込まれた直後の振る舞いを思い出すと、そうした複雑な感情がよく表れている。
英語圏の作品で似たニュアンスを探すなら、『The Little Prince』の主人公の描写が近いかもしれない。子供らしい純粋さと、大人たちの世界に対する無理解が共存している点で。ただし文化背景の違いもあって、完全に一致する単語はないのが難しいところ。文脈によっては『guileless』や『artless』といった少し古風な単語の方がしっくりくる場合もある。