フィルター条件
ステータスを更新中
全て進行中完了
並べ替え
全て人気のあるおすすめ評価更新
雪乃の新しい道

雪乃の新しい道

親友の桐山彩(きりやま あや)の結婚式で、ブーケが私・白河雪乃(しらかわ ゆきの)の手に飛び込んできた。 彩がにやにやしながら近づいてきた。 「霧島誠(きりしま まこと)を付き添いに呼ぶの、どれだけ大変だったか知ってる? 七年間ずっと片想いしてたんだから、そのブーケ持って告白してよ!」 私はブーケを抱えたまま、呆然として固まった。 彩は知らない。私と誠は、もうすでに一年間こっそり付き合っていたことを。 片想いがついに実ったと思っていた。苦労の末に手に入れた幸せだと。 でも、彼に別れを突きつけて家から来た見合いの申し出を断らせようとしたあの日。 彼は気だるげに笑って、ひとつも気にした様子もなく言った。 「雪乃、七年も俺に片想いしてたくせに、本当に俺から離れられるのか?」 我に返った瞬間、誠が真っすぐ歩いてきて、私の腕からブーケを抜き取り、隣にいた先輩に何気なく手渡した。 固まった私の顔を見て、眉を上げながら、確信と侮蔑が混じった目で言った。 「雪乃、やっぱりそうだろ。お前は俺から離れられない」
読む
本棚に追加
恋人の裏切り

恋人の裏切り

私の恋人――新川祐輔(あらがわ ゆうすけ)。彼は私を骨の髄まで愛してくれていた。誰もが「理想の夫」と称えるほど、優しく誠実で、完璧な男だった。 ――けれど、彼は私を三度裏切った。 最初の裏切りは三年前のことだった。祐輔の親友であった中地博(なかじ ひろし)が、祐輔をかばって命を落とした。祐輔は私に何も告げず、博の恋人であった菊浦美羽(きくうら みう)と婚姻届を提出した。 その事実を知ったとき、私は心が粉々に砕け、別れを決意した。祐輔は美羽を国外へ送り出すと、すぐに私の前に現れ、膝をついて泣きながら訴えた。 「桃恵……博は俺のために死んだんだ。だからせめて、彼が遺した美羽を守りたい。あの婚姻届は、美羽を安心させるためだけのものだ。博の仇討ちが終わったら、すぐに美羽と離婚する。俺が本当に愛しているのは、お前だけだ」 その時、私は彼を許した。 しかし一年後、祐輔は記者会見で突然、美羽を「新川組組長の妻」として公に紹介した。 私に対して、祐輔はまたも言い訳を重ねた。 「美羽は菊浦組の一人娘だ。新川組と菊浦組が手を組んだのは、博の仇を討つためだ。美羽ともきちんと話し合ってある。敵を片づけたらすぐに離婚して、お前と結婚するつもりだ」 私はまた、彼を信じてしまった。 だが、一年ほど前、祐輔は晩餐会で何者かに薬を盛られ、美羽と一夜を共にした。そのことを、彼はずっと私に隠していた。 そして、つい半月ほど前、私は偶然彼が美羽の妊婦健診に付き添っているのを見かけた。その瞬間、真実に気づいた。 祐輔は俯き、私の目を見ようとせず、小さな声で弁解した。 「桃恵……これは本当に、わざとじゃないんだ。でも、生まれてくる子は俺の両親に預ける。美羽もすぐに国外へ行かせる。二人とも、お前の前に二度と現れることはない」 彼はいつも「愛している」と言いながら、私に何度も犠牲を強いた。だが今、私ははっきりとわかった。もう彼との未来はない。去る時が来たのだ。
読む
本棚に追加
二度目の人生、裏切りヒモ男の援助をやめた

二度目の人生、裏切りヒモ男の援助をやめた

結婚式の日。またしても彼氏の谷口竜也(たにぐち たつや)が私・中島玲奈(なかじま れな)を放っておいて初恋の陣内篠(じんない しの)と出かけてしまった。 その時、小説の世界でよくある「妻を亡くして後悔し、血を吐くような思いで追いかけてくる」あのお決まりの展開になってほしくて、私は18階から身を投げたのだ。 しかし私が死んだ後、竜也は一滴の涙も流さず、私の全遺産を相続した。それどころか、翌日にはさっそく篠と手を繋いで、私のお墓にまでやってきて、悪びれる様子もなく言った。 「お前が金で俺と篠を引き裂いたんだ。今の結果も全部、お前の因果応報だ。玲奈、今日、俺と篠は結婚した。もう、お前を恨むこともない」 篠は竜也の腕を抱き寄せ、善良で心が広いだなんて、お世辞を言っている。 だが、かつて彼の母親が重い病気でお金が必要だった時、私の前に跪いて自分を金で買ってくれと懇願してきたのは、他ならぬ竜也自身だった。 今、竜也が並び立てる私の「999個の罪」を聞きながら、私は吹っ切れた。 ふたたび目を開けると、私は飛び降りる直前に戻っていた。今度は飛び降りるのをやめ、真っ先に竜也のカードを止め、竜也の母親の入院費を打ち切った。そして、彼が何より大事にしているその愛を、存分に成就させてやることにした。 けれどどうして後になって、竜也は目を真っ赤に潤ませて、やり直そうと私に縋り付いてきたのだろう?
読む
本棚に追加
雪が舞い、あの少年はもういない

雪が舞い、あの少年はもういない

夫の斉藤渉(さいとう わたる)が、妊娠した若いモデルの坂本胡桃(さかもと くるみ)を堂々と家に連れてきた。そして、彼女の療養のために寝室を明け渡すように言ってきた。 でも私は、これまでみたいに物を壊したり、ご飯を食べなくなったりはしなかった。 むしろおとなしく部屋を譲って、胡桃のために手料理まで作ってあげた。体にいい栄養満点のスープを。 それから私は、香市のセレブの間で笑いものになった。 渉に取り入ろうとする女たちは、みんな私のことを「ちょろい」と思ったみたい。渉の子供さえできれば、簡単に私を追い出せる、って。 渉の遊び仲間たちは、さらに私のことを馬鹿にした。「斉藤家っていう金の鳥かごから離れられない、かわいそうな女だ」って、笑いながら話していたらしい。 やがて、胡桃のお腹も目立ってきた頃。渉は、ベビー服にアイロンをかける私を、得意げな顔で見ていた。 「玲奈(れな)、外の女なんて、しょせんは遊びなんだよ。 お前がおとなしくさえしていれば、俺が外で何人女を作ろうと関係ない。俺の妻は、永遠にお前だけだから安心しろ」 誰もが、私が渉のお金目当てだから、こんなみじめな真似をしているんだと思っていた。 でも、本当の理由は私にしか分からなかった。 私は斉藤家と、ある婚前契約を結んでいたのだ。 【夫側に有責行為がある場合、その行為如何にかかわらず、妻が結婚生活を5年間続けた時点で、斉藤グループの株の10%を受け取ることができる】 そして今、その5年が経った。 渉の資産は何千億円。その半分が、これからは私のものになるのだ。
読む
本棚に追加
もし最初の出逢いのままだったら

もし最初の出逢いのままだったら

結婚式は、指輪の交換の場面を迎えた。 けれど、私の婚約者・芹沢湊(せりざわ みなと)は、どうしても「誓います」と言おうとしなかった。 理由は明白だった。一時間前、かつて彼が想いを寄せていた女・北川望結(きたかわ みゆ)が、突然SNSで破局報告を投稿したから。 添えられたのは、都城行きの航空券の画像。到着まであと一時間。 沈黙を破って、兄の東雲悠真(しののめ ゆうま)が突然壇上に立ち、「結婚式を延期します」と出席者に告げた。 その直後、悠真と湊は何の言葉も交わさず、まるで示し合わせたかのように、私をその場に残して去っていった。 私は淡々と後処理を進めた。そしてスマホを開くと、彼女のSNSには一枚の写真。 悠真と湊が、望結を囲むように立ち、すべてを彼女に捧げる姿が映っていた。 私は苦笑しながら、実の両親に電話をかけた。 「……お父さん、お母さん。政略結婚を引き受けるよ。五條家のために」
読む
本棚に追加
散りゆく夢

散りゆく夢

結婚式の当日、婚約者が突然、私の姉の姫野寧々(ひめの ねね)とすでに結婚していたことを告げた。 私はシステムから攻略失敗を宣告され、交通事故に遭って消されそうになったその時、杉島慎吾(すぎしま しんご)が命がけで駆け寄って私を助けてくれた。しかし彼はその代償として両足を失った。 その後、攻略対象を変更する機会を得た私は、彼のプロポーズを承諾した。 それから五年後のことだ。私は偶然、慎吾と友人の会話を耳にしてしまう。 「慎吾、あなたの初恋の人はもう子供もいるらしいし、あなたの足も完治したんだろ?そろそろ姫野真由美(ひめの まゆみ)に本当のことを話す気はないのか?」 「仕方ないだろ。真由美はどうしてもやっかいな存在なんだ。彼女にずっと罪悪感を持たせておかなきゃ、寧々が手にした幸せを邪魔し出すかもしれない」 聞き慣れたはずの声は、冷たく響いた。私は涙が止まらなかった。 ようやく悟ったのだ。慎吾による救いなど、最初から全て偽りだったのだと。 だとしたら、この偽りの結婚生活を続ける意味など、どこにもない。
読む
本棚に追加
偽物の令嬢に命を絶たれるまで

偽物の令嬢に命を絶たれるまで

西都市一の資産家である産みの親に見つけられ、家族の一員として迎え入れられた十年目――私は、二人が施してくれた古い貸家で命を落とした。 そのとき、私の息子はまだ三歳だった。 死ぬ直前、犯人はまるで悪ふざけのように、私に三度だけ助けを求める機会を与えた。「誰かが来てくれれば、子どもは助けてやる」――そう言った。 最初の一度目。私は、十五年間私を探し続けてくれた父に電話をかけた。 父は偽物の令嬢のための誕生日パーティーで、使用人たちに飾りつけの指示を出している最中だった。不機嫌そうに電話口に出ると、こう言った。 「由夏、今日はお前の妹の誕生日だぞ。何を縁起でもないことを言っているんだ」 二度目。私を家に連れ戻し、「幸子(さちこ)」という名前を「由夏(ゆか)」に変えてくれた母に電話した。 だが、受話器の向こうで偽物の令嬢が電話を奪い取り、勝ち誇ったような笑い声が聞こえた。 「お姉ちゃん、もう少しマシな嘘ついたら?そのみすぼらしい身なりじゃ、全身探しても百円も出てこないでしょ。犯人も見る目がないわね」 三度目。私は翔太(しょうた)の父であり、法的には私の夫に当たる男、菅野悠也(かんの ゆうや)に電話をかけた。 だが彼は「今は会議中で相手できない」と言い、「おとなしくしていれば来週の家族の食事会に連れて行ってやる」とだけ告げて電話を切った。 通話が途絶えた瞬間、私の心は絶望で満たされた。目の前で薄ら笑いを浮かべる犯人を見ながら、私は人生最後の二通のメッセージを送った。 一通は血まみれの自分の写真。もう一通は、今の気持ちを込めた短い言葉。 【私はもうすぐ死ぬ。来世では、どうか私を家に連れ戻さないで】
読む
本棚に追加
月はかつて、君を想う

月はかつて、君を想う

会社の海外重要プロジェクトを勝ち取ったその日、社長である夫・橘慎也(たちばな しんや)は私に盛大な結婚式をプレゼントすると言う。 私は嬉しさのあまり涙があふれる。恋愛五年、極秘結婚三年を経て、ようやく私の存在を公にしてくれるのだと思う。 その夜のうちに飛行機で帰国するが、目に飛び込んできたのは、豪華な式場で彼が女性秘書に甘くプロポーズし、成功している光景。 夜空を埋め尽くす花火の下で、二人は指輪を交換し、幸せそうに抱き合っている。 長旅のまま立ち尽くす私を見て、行き交う招待客たちの目には面白がる色が浮かぶ。 誰もが私が騒ぎ出すと思っている中、私は冷ややかに笑い、先に拍手する。 「お似合いの二人ね。入籍はいつにするの?お祝いを用意しなきゃ」 私の口調に棘を感じ取ったのか、須藤遥香(すどう はるか)は一瞬で目を真っ赤にして涙ぐむ。 慎也は彼女を庇うように背後へ引き寄せ、低い声で私を叱る。 「遥香はろくでもない伯父に、知的障害のある男との結婚を強要されている。俺たちは何年も支援して、やっとここまで育てたんだ。本当に田舎に戻してそんな相手に嫁がせるつもりか? それにこれはただの式だ。本当に結婚するわけじゃない。お前とはもう入籍しているんだ、これでも不安なのか?」 騒ぎになるのを恐れているのか、彼は私の手首を掴み、声をやわらげる。 「安心しろ。半年後には破局を発表する。その時に俺たちの関係も公にする。いいだろ?」 これまで何年も待ってきた。けれど今回は、もう待つ気になれない。 彼の手を振り払い、背を向ける。「結構よ」
読む
本棚に追加
ヤンデレに嫁いだら、元カレが狂った

ヤンデレに嫁いだら、元カレが狂った

名門・九条家の私生児――その残忍さで知られているヤンデレ、九条焔(くじょう ほむら)は、全市に婚約状を叩きつけ、涼森家の姉妹のいずれかとの政略結婚を要求してきた。 当主である養父・涼森義賢(すずもり よしかた)は事業の失敗で権勢が衰えており、渋りながらもこれに応じるほかなくなっていた。 それで、私・美雪(みゆき)は恋人の瀧沢蒼甫(たきざわ そうすけ)に、すぐに帰国して正式な婚約を結んでくれるよう必死の思いで頼んだ。 しかし彼が慌ただしく帰国し、父に伝えたのは「妹の結衣(ゆい)との結婚の許可」という衝撃的な願いだった。 「どうして……?」声を震わせて問い詰めた。 蒼甫は眉をひそめ、冷たく言い放った。「君は養女だ。これまで育ってもらった恩を忘れるな。それに、結衣がいなければ君はとっくに路頭で凍え死んでいたんだぞ?恩返しをするのが当然だろう」 それでも食い下がろうとすると、彼は嫌悪の表情を浮かべて私を押しのけた。 「偽装結婚だと何度言えばわかる!結衣をあのヤンデレの手から守ったらすぐ離婚する。だからいつまでもヒステリックに騒ぐな!そんなみっともない真似はやめろ」 しかし蒼甫は知らなかった。結衣が強制結婚の危機を逃れても、私に逃げ場はないということを。 やがて訪れた結婚式の日。焔の邸宅へ向かう車が瀧沢家の別荘前を通り過ぎた時、窓越しに蒼甫と視線が合った。 彼の顔は、一瞬で血の気を失っていた。
読む
本棚に追加
振り向くことのない君へ

振り向くことのない君へ

社長である夫との結婚は、6年間ずっと秘密だった。彼は、たった一人の息子に「パパ」とさえ呼ばせてくれなかった。 そんな彼が、また女秘書を優先して息子の誕生日をすっぽかした日。 もう限界だった私は、離婚協議書を残し、息子を連れて彼の元を去った。 あの冷静な夫が信じられないほど取り乱して、私の居場所を突き止めようと、オフィスにまで乗り込んできた。 だけどもう、遅い。私と息子は、二度と振り返らない。
読む
本棚に追加
前へ
1
...
3839404142
...
50
コードをスキャンしてアプリで読む
DMCA.com Protection Status