神の手が私の母の命と遺骨を弄んだ
母が危篤状態になった。
母を救える唯一の医師は、私の恋人、瀬名瑠海(せな るかい)だったが、彼は後輩の黛菜々(まゆずみ なな)のせいで約束を破り、駆けつけてこなかった。
その結果、母は亡くなった。
葬儀の後、私は瑠海に別れ話を切り出した。
すると彼は逆に私を責めたてた。
そして、寺院で私は母のために灯していた常花灯を見に行った。
だが、瑠海は菜々のためにその灯を消してしまっていた。私は激しく抗議したが、彼は聞く耳を持たなかった。
その後も彼は、菜々が私の実家を取り壊すのを黙認したばかりか、最悪なことに、母の遺骨が入った骨壺まで割らせてしまった。
やがてすべての真実が明らかになり、瑠海は深く後悔した。しかし、もう遅かった。
心が完全に壊れた私は、瓦礫の山と化した家へと歩き出した。
そのとき、瑠海は私を助けようとして事故に遭い、両足を失った。
だが、どんなに謝られても、もう許す気にはならなかった。
私は立ち退き補償金を受け取り、母の遺骨を抱いてこの土地を離れ、新しい人生を歩み始めた。